「みどりの日」とは自然に感謝する日です。毎年5月4日に訪れる祝日ですが、いつから定められたのでしょうか?
この記事では、「みどりの日」の由来や「昭和の日」との関係、何をする日なのかを解説します。くわえて、「みどりの日」が4月29日へ移動した理由や子供向けの説明、英語表現も紹介しましょう。
「みどりの日」とはいつ?
「みどりの日」は5月4日の国民の祝日
「みどりの日」は毎年5月4日です。年間16回ある「国民の祝日」の1つで、多くの学校や仕事が休みとなります。
その年によって日付が変動する「移動祝日」とは異なるため、「みどりの日」は毎年5月4日です。また、「みどりの日」を挟む4月15日から5月14日までの1か月間は、「みどりの月間」となっています。
「みどりの日」は自然に感謝する日
「みどりの日」は自然に感謝の気持ちをもち、豊かな心を育成する日です。山や草木などの大地の恵みに感謝し、生命・自然を思いやり尊重する心を育てようという意味があります
「みどりの日」は昭和天皇に由来する
「みどりの日」の由来は昭和天皇にあります。昭和天皇は生涯にわたり生物学に興味をもっており、植物や生物に関する研究を行っていました。これがきっかけで「自然を大切に思う」ことから「みどりの日」ができたのです。
また、自然豊かな日本だからこそ、その恵に感謝を忘れないという意味も込められています。
「みどりの日」は英語で「Greenery Day」
「みどりの日」の英語表現は「Greenery Day」です。「緑」の英語表現には「Greenery」と「Green」があるものの、「Greenery」を使うことで「植物に関する緑」を表せます。
「みどりの日」はいつからあるの?
「みどりの日」は1989年から存在する
「みどりの日」は1989年から存在します。当初は4月29日が「みどりの日」でしたが、祝日の移動により現在の5月4日になりました。
「みどりの日」が移動したのは2007年
4月29日から5月4日へと「みどりの日」が移動したのは、2007年からです。今では大型連休の1つである5月4日ですが、もともとは平日でした。前後に「憲法記念日」と「子どもの日」があることから、5月4日を祝日に定めて大型連休を作ったのです。
「みどりの日」は「昭和の日」に変更された
元々は4月29日に定められていた「みどりの日」ですが、2005年に「昭和の日」へと名前が変わります。まず、1989年に昭和天皇が亡くなったことで、4月29日の祝日「天皇誕生日」が「みどりの日」へと変更されました。
本来だと4月29日は平日に戻りますが、大型連休と重なることから「みどりの日」へと名前が変えられたのです。さらに、2005年の祝日法改正で「みどりの日」が「昭和の日」へと変更され、押し出されるように5月4日が「みどりの日」になりました。
- 1948年~:天皇誕生日
- 1989年~:みどりの日
- 2007年~:昭和の日(※「みどりの日」は5月4日へ移動)
「みどりの日」がなくなる予定はない
今のところ「みどりの日」がなくなる予定はありません。名前の変更や日付の移動が繰り返されているため、なくなる心配をする人もいるでしょう。しかし、内閣府が発表している祝日の予定では、少なくとも2023年までは5月4日を「みどりの日」と定めています。
「みどりの日」とは何をする日?
「みどりの日」は自然に触れて過ごす
「みどりの日」は山や川などの自然に触れて過ごします。山へハイキングに行ったり川へキャンプに行ったりして、自然を満喫しましょう。遠出が無理な場合は散歩へ行くだけでも、空の青さや道ばたの花から自然を感じられます。
「みどりの日」には各地で行事が行われる
「みどりの日」は大型連休にあたるため、各地で自然にちなんだ行事が行われます。庭園や動物園が無料開放される地域もあるため、子供と一緒に草木や生物を見にいくのもいいでしょう。
「みどりの日」を祝う食べ物は特にない
「みどりの日」を祝う特別な食べ物はとくにありません。ただ、保育園や養護施設などでは緑色にちなみ、豆ご飯や青野菜のおひたしを作るところもあります。
子供向けに説明する場合は「花を大切にする日」
「みどりの日」がどんな日なのか子供向けの説明としては、「花を大切にする日」や「草にありがとうと伝える日」などがわかりやすでしょう。
幼い子供に「自然に感謝する日」と伝えても、イメージしづらく曖昧におわることもあります。そのため、「花」や「草」など身近なものをあげ、自然に興味をもたせることが大切です。
まとめ
「みどりの日」は5月4日に定められており、「自然に感謝する日」とされています。本来は4月29日が「みどりの日」だったものの、「昭和の日」ができたことで5月4日へと移動しました。「みどりの日」限定の食べ物はなく、自然にちなんだ行事や施設の無料開放が各地で行われます。