「可視化」の意味とは?使い方や例・メリットと見える化との違い

「計画を可視化する」「問題を可視化する」などということがありますが、「可視化」とはどうすることを言うのでしょう。「可視化」の詳しい意味と使い方、また「可視化」することのメリットについて解説します。類語「見える化」との違いや対義語、英語訳などについても紹介しましょう。

「可視化」の意味と使い方とは

わかりやすくいうと「目で見える状態にすること」

「可視化」とは端的に言うと「目で見える状態にすること」です。人の目には見えない事象をグラフや表などを用いて表すこと、目に見えない物事をわかりやすく捉えやすくすることを「可視化」と言います。

「可視化」の読み方は「かしか」

「可視化」は「かしか」と読みます。「可視化」の「可視」とは「肉眼で見ることができる」という意味で、「可視化」の意味もこの「可視」という熟語に由来します。

「可視化」の使用例・例文

「可視化」は「可視化する」という言い回しでしばしば用いられますが、たとえば「計画を可視化する」は「頭の中の計画をわかりやすく図や資料で表す」というニュアンスです。(他の人の)目に見える状態にすることを指して「可視化する」と表現します。

例文
  • 電力の使用状況を可視化し、節電を促す。
  • 顧客満足度を可視化し、従業員に還元する。
  • 社内アンケートを可視化することで、従業員の働きやすさにつなげたい。

「可視化」と「見える化」の違いとは

簡単に言うと同じ意味、言い換え可

「可視化」と似たワードに「見える化」があります。「見える化」とは読んで字のごとく「目に見える状態にする」という意味です。もう少し詳しくいうと「図や表などで目に見える形に表すこと」を指し、「可視化」と同じ意味で使うことができます。

たとえば令和元年(2019年)より、警察官・検察官の取り調べ状況の録音・録画が義務付けられましたが、これは「取り調べの可視化」「取り調べの見える化」とどちらの表現も可能です。一般には同じ意味で用いられますが、「見える化=いつでも見える状態」「可視化=必要な時に見えるようにする」と細かいニュアンスで使い分けされる例もあります。

また、「見える化」以外にも、「視覚化」「視覚情報化」などといった表現も「可視化」の類語として挙げられます。

ビジネスでは「見える化」を使うことが多い

「可視化」と「見える化」はいずれも同じ意味で使うことができますが、ビジネス用語としては「見える化」という言い回しを使うことが多いです。これに対し「可視化」は研究などの分野で多く用いられるのが特徴です。一般に「可視化」よりも「見える化」とした方がその意味をイメージしやすいこと、「見える化」の方が語感が柔らかいことも理由のひとつかもしれません。

「可視化すること」のメリットとは

全体像の把握・共有が可能

「可視化すること」のメリットには全体が把握しやすいこと、さらに他の人と共有しやすいことが挙げられます。たとえばフローチャートなどを用いて「業務を可視化する」と、業務の流れ・全体像が見えます。さらに、自分の担当外の業務でもそのプロセスの把握が容易になるのが大きなメリットです。

問題把握・問題解決がしやすい

「可視化すること」で業務のどこに問題があるのかという課題の発見にもつながります。ひとつの図や表で表した場合はその問題を比較、優先順位をつけることも可能です。さらに効率のよいやり方に繋がることも多いでしょう。

「可視化」の対義語とは

「可視化」の対義語は「不可視化」

「可視化」と反対の意味を持つ表現は「不可視化」です。「不可視(ふかし)」とは「可視」に打ち消しの意味を持つ「不」を付け足した熟語で、「肉眼では見ることができないこと」という意味です。つまり、「目で見ることができない状態にすること」を「不可視化」と言います。

「視認できない」と表すことも可能

「目で見て確認できない」という意味では「視認できない」という表現も挙げられます。また、「目視できない」「目に映らない」なども「目では確認できない」という意味を持つ対義表現です。

「可視化」の英語訳とは

英語では「visualization」

「可視化」は英語では「visualization」という単語を使用します。「visualization」とは「目にみえるようにすること、視覚化、見える化」などの意味を持つ英単語です。動詞では「visualize」を使用します。

「可視化」の英語例文

  • Task Visualization System (タスク可視化システム)
  • Scientists often visualize. (科学者はしばしば可視化する)

まとめ

「可視化」とは「目で見える状態にすること」を意味し、特に図やグラフ、表などを用いて表すことやわかりやすくすること、捉えやすくすることを「可視化」と言います。

ビジネスシーンでは同じ意味で「見える化」という表現を使うことも多いでしょう。語感の柔らかさなどから「可視化」よりも「見える化」という語を好ましく思う人もいるようですが、どちらを使っても誤りではありません。