「手こずる」の意味とは?例文解説とビジネスで使える言い換えも

「説得に手こずる」とはなかなか相手を納得させられない様子を表しますが、この「手こずる」はビジネスシーンではどう使うのが正しいのでしょう。「手こずる」の意味・語源をはじめ、その使い方を例文で解説します。また「手こずる」の漢字や類語にも触れています。

「手こずる」の意味とは

「手こずる」とは「すんなり対処できない様」という意味

「手こずる」とは「扱いに困ること、すんなり対処できない様」という意味です。解決までに手間がかかったり、取り扱いに困り持て余したりすることを「手こずる」といいます。

漢字では「梃子摺る(手子摺る)」、道具「梃子」が語源

「手こずる」は漢字では「梃子摺る」あるいは「手子摺る」と書き、「手こずる」は道具の「梃子(てこ)」に由来します。「梃子」とは重いものを持ち上げるための仕掛け・道具のことで、「梃子がうまく使えずに手間がかかった」ことを「てこずる」としたことが語源とされています。

他にも、雑用係の「手子(てこ)」に由来し、その手子の手を煩わせることが「てこずる」につながった、とする説もあるようです。

「てこづる」と書くのは誤り、方言でもない

「手こずる」を「手こづる(てこづる)」と書く人もいます。厳密にいうと「手こづる」が完全に間違いというわけではなく、どちらの表記でもよいとする例もあります。ただし、一般には「手こずる」と書かれることが多いため、「手こずる」の表記を使った方が無難でしょう。

また、「手こずる」は方言でもありません。地域を問わず使用されます。

「手こずる」の使い方と例文

「説得に手こずる」などの表現で使う

「手こずる」を使った例では「説得に手こずる」という例文が挙げられます。端的にいうと「説得がうまくいかない」様を表していて、相手を中々説得させられない様、説得に苦しむ様を表します。同様に、取り扱いが難しく、すんなりと運ばない様などにも使うことができます。

例文
  • 〇〇さんは気難しいためいつも会話に手こずる。
  • システムエラーに手こずっている。
  • これほどまでに手こずる案件とは思わなかった。読みが甘かったようだ。

「手こずった」は最終的には成功したニュアンスに

「手こずる」を「手こずった」と過去形で使った場合、「それなりに苦労はしたが成功した」「結果が出るまでにかなり努力した」というニュアンスになります。たとえば「説得に手こずった」は「中々うまくいかなかったが(工夫するなどして)最終的には説得できた」というニュアンスです。

例文

今回のトラブルには手こずった。おかげで久しぶりに終電だったよ。

「手こずる」の類語・言い換え表現

似た意味の語は「手を焼く」

「手こずる」と似た意味の表現では「手を焼く」が挙げられます。「手を焼く」とは「うまく処理できなくて困る、物事がなかなかうまくいかないこと」という意味です。「子どもに手を焼く」などの言い回しで用いられます。「手間取る」なども似たニュアンスです。

「苦戦する」も似た意味の表現

「苦戦する」とは文字通り「苦しい戦いをする」という意味のほか「物事を成し遂げるために、苦しみながらも努力する」という意味を持つ表現です。たとえば「説得に苦戦した」とは「難しいながらも説得のために努力した」というニュアンスになり、「説得に手こずる」と同じ意味合いになります。

ビジネスの問題解決は「苦慮する」に言い換えも

ビジネスシーンで問題解決に「手こずる」様は「苦慮する」という表現に言い換えることも可能です。「苦慮する」とは「考慮して悩む、あれこれと考えて苦しむ」などといった意味です。問題解決がすんなりとはいかず、あれこれと悩み試す様は「手こずる」と似たニュアンスと言えるでしょう。

「手こずる」の英語訳とは

「手こずる」は英語では「have trouble」「struggle」

「手こずる」は英語では「have trouble」という表現で表すことができます。シンプルに「I’m having trouble.」でも「手こずっている」というニュアンスになります。「have enough trouble with〜」という表現で表すこともあります。「もがく、あがく」などの意味を持つ「struggle」を使う例もあり、たとえば「 I’m struggling.」も似た意味で用いられる言い回しです。

また「have a hard time」で「手こずる」のニュアンスを出す例もあります。

「手こずる」の英文例

  • I had a hard time with him.(彼には手こずった)
  • He’s struggling to find a job.(彼は就活に手こずっている)

まとめ

「手こずる」とは「扱いに困ること、すんなりと対処できない様」という意味です。道具の「てこ(梃子)」がうまく使えない様に由来する表現で、例えば説得がうまくいかずに困っている様は「説得に手こずる」などと表すことができます。一方「〜に手こずった」のように過去形で使った場合、「あれこれと大変だったが工夫したことでなんとか成し遂げた」というニュアンスになります。最終的にはうまくいった、というニュアンスでも使用できる表現です。