「イレギュラー」の意味とは?英語と日本語の違いや反対語も解説

ビジネスで「イレギュラー」というとなんとなく良くないイメージがあるかもしれません。「今週はイレギュラー続きで疲れた」という表現も可能ですが、「イレギュラー」にはどんな意味があるのでしょう。日本語での使用例とともに詳しく解説します。

「イレギュラー」の意味とは?

ビジネスシーンでよく使われる「イレギュラー」という言葉。まずはその意味から解説しましょう。

英語の「irregular」が語源

日本で使われている「イレギュラー」は、元々は英語の「irregular」が語源です。「irregular」には、不規則な・ふぞろいな・反則の・乱れた、などという意味があります。たとえば、「an irregular shape」は「ふぞろいな形」、「irregular teeth」は「歯並びの悪い歯」という意味です。

他にも、「irregular」は、企画外れの商品・二級品という意味も持っています。

日本語では例外である様

日本語の「イレギュラー」も、英語同様に、「不規則な」「変則的な」といった意味で使用することができます。「イレギュラースケジュール」というと、変則的なスケジュール(通常とは異なる臨時スケジュール)という意味です。

ほかにも、通常通りではない様、規則やルールとは異なる様など、日本語の「イレギュラー」は「例外である様」を表す際に使用されるのが特徴です。予定外の事態に対しても、「イレギュラー」というカタカナ語を使うことがあります。

「イレギュラー」の反対語は「レギュラー」

「irregular(イレギュラー)」の反対語は「regular(レギュラー)」です。英語では、反対の意味を添える接頭辞in-がありますが、rの前では、ir-となる法則があります。つまり、irregularは、反対の意味を持つin(ir)+regularなのです。

「レギュラー(regular)」には、規則的な・定期の・正常な・いつもの、などという意味があります。標準・普通の、という意味で使うことも可能です。

ビジネス用語としての「イレギュラー」はどう使う?


変則的な・例外な、という意味の「イレギュラー」は、実際にはどう使われているのでしょう。ビジネスシーンでよくある使い方を例にとって紹介します。

「イレギュラーな出来事」は予想外の事態

「イレギュラーな事ばかりで疲れた」というように、「イレギュラーな出来事」という使い方はよく耳にする言い回しです。この場合、いつもとは異なることが起こったという意味のほかに、想定外・予想外の出来事が起きて困った、というニュアンスも含みます。アクシデントやハプニングに近い意味合いです。

「イレギュラーな対応」は通常はしないこと

「イレギュラー(な)対応」という場合は、「通常はしない変則的な対応」という意味です。よくある使用例としては、クレーム対応が挙げられます。お客様からの要望に応じるために、特別な対応をした場合に、「イレギュラー対応」と言います。

イレギュラー対応は、時間も手間もかかることが多いものです。お客様に合った対応がのぞましいとはいえ、イレギュラーな対応が続くとスタッフも疲弊してしまうため、できるだけは避けたいというのが現場の本音かもしれません。

「イレギュラーが起こる」は予定外の事が起こる

「イレギュラーが起こったので、スケジュールの見直しが必要だ」という場合の「イレギュラー」とは、想定外のことが起きたという意味です。「イレギュラーな出来事」と同じようなニュアンスで使用されます。

「イレギュラーが起こった時の対応は?」というように、リスク管理やリスクヘッジのシーンで使用されることもあります。

「イレギュラーな存在(人)」は普通ではない人

「イレギュラー」という単語は、人にも使うことがあります。たとえば、「中途入社が少ないうちの会社では、異業種経験のある彼はイレギュラーな存在だ」というと、ちょっと特別な人・変わった人(人材)という意味です。

「イレギュラーな存在(人)」という言い回しは、普通には考えられないような考え・行動力を持つ人というようにいい意味で使うこともありますが、一方で、風変わりな人・普通ではない人・世話が焼ける人という意味で使用されることもあります。ネガティブなとらえ方をされることもありますので、使用には注意が必要です。

野球やファッションでも?「イレギュラー」の使用例


「イレギュラー」という単語は、ビジネスシーン以外でも使用されることがあります。よくある2つの使用例を紹介します。

「イレギュラーバウンド」は不規則なボールの動き

野球で「イレギュラーバウンド」という表現があります。これは、いつもとは違う変則的なバウンドのことです。ボールが地面でバウンドし、思わぬ方向へ弾んでしまった場合などに使います。「イレギュラーバウンドによって内野安打となった」という表現が可能です。

なお、「イレギュラーバウンド」は野球に限らず、球技全般で使うことができます。「イレギュラーばかりしてしまう」というと、ボールを思った方向に飛ばすことができない、というような意味です。

スカートではアシンメトリーなシルエット

ファッションでも「イレギュラー」という言葉を使うことがあります。「イレギュラースカート」や「イレギュラーヘムスカート」というと、裾をあえて不ぞろいにしたデザインのスカートの事です。水平にカットするのではなく、左右や前後の長さが異なるデザインにすることで、ファッション性の高さはもちろん、動きに合わせて独特な揺れ・シルエットが出せるのもポイントです。

「イレギュラーヘムスカート」の「ヘム」とは、へり・縁という意味で、「トレンドはイレギュラーヘム」という言い方をすることもあります。

まとめ

「イレギュラー」とは、いつもとは違う・例外的なという意味で日本では定着しています。ビジネスで「イレギュラー」というと、アクシデントのようなニュアンスを含むこともあり、特別な対応が求められることも珍しくはありません。「イレギュラー」という言葉の意味だけでなく、その先のアクションも見据えて使えるとビジネスパーソンとしての幅も広がります。