“努力”を続けられることはなかなか簡単ではないものです。そのため「努力家」とうたう人は自己PRの場で誰にも負けないアピールポイントになるでしょう。ただし「努力家」であることを伝えるときには、相手に自分の長所がうまく伝わるよう言葉の意味を正しく理解しておく必要があります。この記事では「努力家」の意味をはじめ、様々な場面で使える言い換え表現を紹介します。
「努力家」の意味とは
「努力家」の意味は「つねに努力している人」
「努力家」とは「つねに努力している人」を意味する言葉です。「努力」には”自分の目標や願いを実現するため、つとめ励むこと””心をこめて物事にあたること”といった意味がありますが、「努力家」の場合は”努力をつねに継続しつづけている人”を指すときに使われます。
「努力家」は英語では「hard worker」と表現し、仕事や勉強などに多くの時間と労力をかける人のことを指します。
「努力家」とよばれる人には、以下のような特徴が挙げられます。
- 真面目にコツコツと継続する
- 目標に向かって努力を続けられ、諦めない
- 面倒くさがらず、フットワークが軽い
- 一生懸命に取り組む
- 誘惑に負けず、自分を律することができる
「努力家」と評される人は、真面目に取り組む姿勢が高く評価されるため、自己PRの場で自身の強みとしてじゅうぶんアピールすることができるといえるでしょう。
「努力家」の対義語は「怠け者」
「努力家」の対義語は「怠け者(なまけもの)」です。「怠ける」には”与えられた仕事や勉強などをまじめに行わず、おこたる。物事を一心にはしない”という意味があります。
文章では「彼はどうしようもない怠け者だ」「あの人は怠け者のイメージがあるので、この仕事を任せるのは不安がある」のように使われます。
「努力家」をアピールする時のポイントとは
具体的な行動や成果を強調する
「努力家」は前述したように、自身をPRしたいときに使える表現です。ただ、「私は努力家です」と言うだけでは、相手にその魅力はうまく伝わりません。「努力家」であることを就職活動やビジネスシーンでアピールする場合は、自分の努力や取り組みについて、できるだけ具体的に示すとよいでしょう。
目標の達成のために行った具体的な行動に加え、それに伴った困難などを挙げることで自分の努力の実績を伝えられます。さらにその努力の結果、どのような成果を得たのかといったエピソードを加えるとよいでしょう。
ポジティブな表現を使う
自己紹介や面接での自己PRの場では、ポジティブな表現を使うことが鉄則です。「努力家」という言葉には相手に好印象を与えられる意味合いが込められていますが、努力家であることを強調する際は、さらにポジティブな言葉やフレーズを加え、自己表現を行うとよいでしょう。
自己啓発や成長意欲を示す
つねに努力を怠らず続けられる「努力家」。これまでの努力や学びの成果だけでなく、今後の成長意欲や自己啓発に向ける思いを示すことも、魅力的なアピールになります。
今後も学び続ける姿勢や成長の意欲を示すことで、努力家の特徴である「真面目に取り組む姿勢」をより強くアピールできます。
ビジネスシーンや就活で役立つ「努力家」の言い換え表現とは
「忍耐強く取り組む」
「忍耐強く取り組む」とは、「努力家」の特徴でもある「真面目にコツコツと取り組む姿勢」を言い換えるのに適した言葉です。「地道な作業や目標達成に向けて忍耐強く取り組む」のように用います。
ビジネスシーンにおいては、長期間にわたるプロジェクトや日々の業務など、すぐには結果があらわれないことも多くあります。結果があらわれない期間も諦めることなくコツコツと取り組むことができる姿勢は、就職活動や自己をピーアールする場で大いにプラスに働くでしょう。
「前向きな姿勢」
「努力家」の特徴の一つである「目標に向かって努力を続けられ、諦めない」という様子は「前向きな姿勢」に言い換えることができます。「前向き」とは、ものの考え方が積極的であることを意味します。
諦めずに努力を続けられるだけでなく、仮にうまくいかなかった場合であっても”改善すべきところはないか?””次回に向けてどう活かしていけばよいか?”という具合に、前向きな学びへと変えていける姿勢はビジネスシーンにおいて重要なことです。
「最後までやり遂げる」
「最後までやり遂げる」という表現は、努力家の特徴にあてはまる「誘惑に負けず、自分を律することができる」を言い換えたいときに使うことができます。
「難しいことであっても投げ出さずに、最後までやり遂げられる」力をアピールすることで、仕事を簡単にやめない、諦めないという姿勢を相手に印象づけられます。
「努力家」に言い換えられる短所とは
「競争心が強い」
「努力家」の人には負けず嫌いな一面があり、他の人には負けられない、負けたくないという気持ちが強い傾向があります。そのため、場合によっては「競争心が強い」とみなされることがあるでしょう。競争心があまりにも強いと、周りとの協調性が足りないのではないかと懸念される場合があります。そのため「競争心が強い」という面を「努力家」に言い換えて表現することで、短所を長所へと言い換えられます。
就職活動の面接やエントリーシートの記入において、自分の長所とあわせて短所を聞かれるケースが多くあります。その場合はただ短所を述べるのではなく、その短所をどのようにとらえているか、また短所をどのようにプラスに働かせられるか=長所へと言い換えられるか、が重要です。
「周りが見えなくなる」
努力家と称される人の中には、目標達成のため集中し過ぎてしまい、時に周りが見えなくなってしまうようなケースがあります。この場合、努力家の特徴の一つである”集中力の高さ”を長所として言い換え、ポジティブな印象を与えられるように心がけるとよいでしょう。
私の短所は時に周りが見えなくなることです。受験勉強の際、どうしても理解できない問題があり、時間を忘れて考え込んでしまうことがよくありました。これは、目標達成のためには集中して考えることを惜しまない努力家である自分の性質によるものだと思っています。
結果として深い理解にはつながるのですが、時間を気にすることも大切なので、最近では物事に取り組む際、タイマーなどを活用するようにしています。今後は周囲の状況や時間配分を気にしながら、仕事に取り組んでいきたいと考えております。
まとめ
「努力家」と評される人は真面目に取り組む姿勢が高く評価されるため、就職活動における自己PRの場で自身の大きな強みとなります。「努力家」の人が持つ「真面目にコツコツと継続する」「目標に向かって努力を続けられ、諦めない」などの様々な特徴を、言い換え表現も活用しながら上手にアピールしましょう。
私の短所は競争心が強いところです。高校では陸上部に所属していましたが、入部してすぐに行われた部内でのタイム測定会で多くのチームメイトに負け、非常に悔しい思いをしました。そこで誰よりも早く走りたいと考え、早朝と夜に自主練習を行いました。その結果、2度目のタイム測定会ではチームの中で1番のタイムをおさめることができました。
これは、自分が努力を惜しまない努力家であったことで良い結果をもたらすことができたのだと考えています。これからも競争心が強いところをプラスに活かしていきたいと思います。