「キャリアシート」とは?履歴書との違いや書き方のコツを解説

「キャリアシート」とは職務経歴をまとめた書類で、時には履歴書の代わりとして使われています。今回は「キャリアシート」の意味と、履歴書や職務経歴書との違いを説明します。また、キャリアシートを記入するときのコツも紹介していますので、書き方に迷った時に参考にしてください。

「キャリアシート」とは?

「キャリアシート」の意味は”職務経験をまとめた書類”

「キャリアシート」の意味は、“職務経験をまとめた書類”のことです。就職などの採用試験のときに用いられることが多く、自分の職務経験や実績をアピールするための資料として使われます。

また転職エージェントでは、履歴書の代用書類として活用されることが多いです。職務経験だけでなく、個人情報に関する氏名や住所のほかに学歴なども記入します。

「キャリアプランシート」の略語としての”キャリアシート”

「キャリアシート」という言葉は、キャリアプランシートの略語として使われることもあります。

キャリアプランとは、職業や技能においての経験を今後どのように発展させていきたいのかを計画を立てることです。ビジネスシーンでは、就職試験の一環として就職希望者に希望する職種やポジションをリサーチするときに使われることがあります。

またキャリアシートで社員の目標や希望を受けて人材育成の資料として使われることもあります。

■参考記事:
「キャリアプラン」の意味とは?書き方のポイントや面接の回答例も

「キャリアシート」は自分のキャリアプランを組み立てるためにも使う

社内でどのように働いていきたいのかを具体的にイメージして、どのようなことをするべきなのかのプランを立ててまとめた用紙も「キャリアシート」と呼ばれます。

仕事での目的や目標を定める、仕事への興味を明確にする、同業種や同業界について調べる、または自分の得意なことや長所をまとめるなどして、様々な角度から自分のキャリアを分析し展望をまとめてキャリアアップに生かします。

「キャリアシート」と「履歴書」との違いとは?

「キャリアシート」と「履歴書」は混合されることがある

キャリアシートは本来の意味で言えば、履歴書の職務経験や資格などにフォーカスした書類で、履歴書とは異なります。しかし、履歴書の代用書類としてキャリアシートが扱われることもあります。

キャリアシートの作成を求められたときは職務履歴書としてなのか、それとも履歴書と同じ意味の書類なのかを確認する必要があるでしょう。

「履歴書」とは”本人の基本情報をまとめた書類”

「履歴書」とは、”本人の基本情報をまとめた書類”です。氏名や住所、生年月日や扶養家族などの基本情報から、学歴、職務経歴、資格などの個人に関する情報などを記入します。

就職や転職、アルバイトなどで採用選考のための資料として用いられる書類で、使い方としてはキャリアシートと同じです。「本人の基本情報」が履歴書、「職務経験の情報」がキャリアシートと覚えておきましょう。

「キャリアシート」と「職務経歴書」の違いとは?

「職務経歴書」はキャリアをまとめたもの

職務経歴や資格、スキルなどをまとめた書類に「職務経歴書」もあります。就職や転職の採用の際に提出を求められることが多いです。

専用の用紙に記入するか、専用の用紙がなければ職務要約、職務経歴、資格やスキル、自己PRや志望動機などをA4サイズの紙にまとめます。

職務経歴書を書くときには提出先に合わせた内容にし、実績を強調することで採用担当者にアピールできます。職歴が少ない場合は、自己PRや志望動機を充実させましょう。

書き方に迷うときは、就転職サイトで紹介されているテンプレートや記入例を参考にするのをおすすめします。

■参考記事:
「職務経歴書」のフォーマットとは?書き方とテンプレートも紹介

「キャリアシート」との違いは職務のみにフォーカスしていること

職務経歴書は、職務経歴やスキルにフォーカスした、実務能力を明示するための書類です。生年月日や学歴といった個人に関する詳細情報は記載しません。

「キャリアシート」の書き方とは?

必要事項を正しく記入する

キャリアシートを記入するときにまず注意することは、必要事項を正しく記入することです。

氏名、住所等でのカナ表記に間違いはないか、電話番号は連絡のつきやすい番号、学歴はキャリアシートが指定している時系列で書けているのか、資格の取得年月日が正しいのかなどを細かくチェックします。

職務経験・内容は具体的に書くのがコツ

職務経験や役職の項目は、採用担当者の目に留まるように自己PRの場として活用しましょう。

社名や従事期間、職務内容などの事実を正しく記入し、リーダー経験や業務実績など、アピールポイントがあれば書くようにします。

実績は説得力を持たせるため、具体的に数字で示すことがコツです。これまでのキャリアの棚卸しをきちんとやっておきましょう。

最後に誤字脱字がないかをチェック

キャリアシートの記入が終わったら、最後に全体を見直し、誤字脱字がないかをチェックしましょう。

「キャリアシート」の英語表現とは?

「キャリアシート」は英語で”resume”または”CV”

職務経歴だけをまとめた「キャリアシート」は欧米で使用されることはなく、一般的には履歴書となります。米語では“resume”、イギリス英語なら“CV”です。「CV」は”curriculum vitae”の頭文字を取った略語でよく使われています。

「キャリアシート」の英語表現を使った例文

「キャリアシート」の英語表現を使った例文をご紹介しましょう。

  • “I wrote my resume.”
    「私はキャリアシートを書いた」
  • “I submit my CV to the company.”
    「キャリアシートを会社に提出する」

まとめ

「キャリアシート」は職務経験をまとめた書類で、転職エージェントなどでは履歴書の代わりとして利用されることが多い書類です。また、キャリアプランシートのことを略して「キャリアシート」と呼ぶことがあり、その場合はキャリアアップのために活用されています。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。