「6月3日」は1991年に雲仙普賢岳で大火砕流が起こった日ですが、ほかにはどのようなことが起こった日なのでしょうか。この記事では、「6月3日」に国内と海外で起こった主な出来事の他に、記念日や6月3日生まれの有名人と誕生花なども紹介します。
「6月3日」に日本で起きた出来事
大坂城が炎上(1615年)
1615年のこの日(慶長20年5月7日)、大坂夏の陣の敗北により豊臣家の居城していた大坂城が炎上しました。大坂城は、豊臣秀吉が築いた城で、「金城(きんじょう)」や「錦城」とも言われます。秀吉の死後は、秀頼が居城していました。
大坂夏の陣は徳川家康が豊臣家を滅ぼした戦いです。徳川は秀頼に国替えを求めましたが秀頼はそれに応じず、大坂城は炎上し、ついには秀頼は母の淀君と一緒に自害して夏の陣が終わりました。
大坂城は江戸時代に再建されましたが、戊辰戦争で大部分を全焼しています。現在の大坂城の天守閣は、1931年に完成しました。
「海軍カッター競漕大会」が開催(1883年)
1883年のこの日、東京の墨田川で、日本初の対校ボートレースが開かれました。「海軍カッター競漕大会」では東京大と体操伝習所が対校戦を行っています。
雲仙普賢岳で大火砕流が発生(1991年)
1991年6月3日に長崎県島原市にある雲仙普賢岳で大火砕流が発生しました。普賢岳の噴火活動は1990年11月に起きた198年ぶりの噴火に始まり、1995年2月まで続きました。その間に、38回の土石流と7回の火砕流を起こしています。
6月3日の大火砕流では、死者40人以上、負傷者12名、行方不明者3名が出る大惨事になりました。
「6月3日」に海外で起きた出来事
露清密約を締結(1896年)
1896年6月3日に、ロシアと清国が露清密約を結びました。ロシアと韓国の領土が日本から攻撃されたときには、お互いが助け合うことと単独不講和を約束しました。同時に、清国はロシアに韓国の領土内で東清鉄道が走ることと軍隊輸送権を認めました。
シンガポールがイギリス領内の自治領として独立(1945年)
シンガポールは、1945年にイギリス領の植民地になりましたが、独立主義運動の末、1959年の6月3日に、イギリス領内での自治領として独立しました。1963年にマレーシア連邦を作りますが、1965年には脱退して独立、主権民主国家になりました。
人類初の8000m級の山に登頂成功(1950年)
1950年6月3日、ヒマラヤ山脈の一峰である高峰アンナプルナ(8091m)に、M.エルゾーク体調率いるフランス隊が登頂しました。人類が初めて8000m級の山の登頂に成功しました。
「ジェミニ4号」の打ち上げ(1965年)
1965年のこの日、二人乗りの宇宙船「ジェミニ4号」が打ち上げられて成功しました。マーキュリー計画に続く有人飛行で、宇宙飛行士エドワード・ホワイトが、アメリカ人初となる宇宙遊泳を20分間行いました。
「6月3日」は何の日?
「雲仙普賢岳祈りの日」
6月3日に起きた普賢岳の大火砕流の惨事により被害にあった方々を慰霊して、長崎県島原市が「いのりの日」を1998年に制定しました。この日には、「雲仙普賢岳噴火災害犠牲者追悼之碑」の前で献花が捧げられ、大火砕流が発生した午後4時8分に慰霊の鐘を鳴らして黙とうが捧げられます。
「測量の日」
1949年6月3日に測量法が公布されたことを記念した国が定めた記念日です。建設省(現・国土交通省)の国土地理院などが1989年に制定しました。
測量の重要性や関心を高めることが目的にしています。
「ウェストン記念日」
日本の近代登山の父として知られる登山家ウェルター・ウェストンを記念した記念日です。明治21年にイギリス国教会の牧師として来日したウェストンは、初めて日本アルプスを踏破しました。帰国後に著作『日本アルプスの登山と探検』を発表しています。
6月3日生まれの有名人とは?
地質学の父「ジェームズ・ハットン」(1726年生まれ)
1726年のこの日に生まれたイギリスの地質学者ジェームズ・ハットンは、現在の自然現象は過去からの延長だとする「斉一説(せいいつせつ)」を唱えました。現代の地質学の基礎を築いています。
近代エジプト学の父「フリンダーズ・ピートリー」(1853年生まれ)
イギリスの考古学者フリンダーズ・ピートリーは1853年6月3日生まれで、イギリス考古学からエジプト考古学へと研究テーマを変えてから、エジプトで数々の遺跡発掘に従事しました。ピラミッドの計測法などで功績をあげて、その後の考古学に大きな影響を与えています。
イギリス国王「ジョージ5世」(1865年生まれ)
1910年から36年までイギリス王として即位した「ジョージ5世」は1865年6月3日に生まれました。ジョージ5世は、1911年に議会法の成立や、1921年にはアイルランドの承認に貢献するなど、現代のイギリスの基礎を作ったと言われる君主です。
第一次世界大戦中にはドイツ系の称号を放棄してウィンザー家と変更しました。
歌人で国文学者の「佐佐木信綱」(1872年生まれ)
歌人で国文学者の佐佐木信綱が、1872年6月3日に生まれました。歌人の育成と、和歌史と万葉集の研究でも知られていて、1937年には第1回文化勲章を受けています。
「6月3日」の誕生花・星座・誕生石とは?
6月3日の誕生花は「紫陽花」と「スイカズラ」
6月3日の誕生花は「紫陽花(あじさい)」と「スイカズラ」です。「紫陽花」の花言葉は、紫陽花が花の色を変えていく様子が由来して「移り気」や「冷淡」などがあります。
また「スイカズラ」はツタが長く伸びて離れないことから「愛の絆」や「献身的な愛」などがあります。
6月3日の星座は「ふたご座」
6月3日の星座は「ふたご座」です。占星術の「ふたご座」の期間は5月21日から6月21日までです。
「6月3日」の誕生石は「シトリン」と「ムーンストーン」
「シトリン」は黄色に輝く自然石で黄金の果実とも呼ばれていて、前向きになれる石として知られています。
また「ムーンストーン」は青白い光が印象的な神秘的に輝く石です。月の力が込められた石として古くから信じられてきました。
まとめ
「6月3日」は日本では普賢岳で大火砕流が発生し、海外ではジェミニ号が宇宙へと打ち上げられるなど、いろいろなことが起こった日です。また6月3日生まれで偉大な業績を残した人物も多く、一目置きたい日付です。
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