「7月6日はサラダ記念日」と謳ったのは歌人の俵万智さんでしたが、7月6日は「ピアノの日」や「公認会計士の日」などの記念日になっています。また1912年のこの日には、日本が初めてオリンピックに参加しました。
この記事では、7月6日に日本や海外で起きたことや記念日、7月6日生まれの著名人などを解説します。
7月6日は何があった日?
1912年:日本がオリンピックに初めて参加した日
1912年7月6日は、日本が初めてオリンピックに参加した日です。1912年7月6日に第5回夏季オリンピック・ストックホルム大会が始まりました。開幕式に先駆けて、5月5日からテニスの試合が、6月29日からはサッカーと射撃が始まっていましたので、開催期間は5月4日から7月22日まででした。
この記念すべき大会に出場した日本代表の選手は、マラソン選手の金栗四三と、陸上競技の短距離選手である三島弥彦の2人だけでした。
1885年:狂犬病ワクチンが初めて人に接種された日
フランスの近代微生物学の祖と言われるルイ・パスツールが、1885年7月6日に狂犬病ワクチンを初めて人に接種しました。パスツールは、ニワトリのコレラ研究からワクチンを開発して、そのワクチンを応用して狂犬病ワクチンを完成させました。
7月6日は何の日?
「ピアノの日」
医師で生物学者だったシーボルトが1823年7月6日に日本に初めてピアノが持ち込んだという記録から、7月6日は「ピアノの日」に制定されました。ドイツ人のシーボルトはオランダ領東インド会社の医官となり、オランダからピアノを長崎の出島に持ってきました。
シーボルトが持ってきたと言われる日本最古のピアノは、山口県萩市にある「熊谷美術館」に保存されています。
「公認会計士の日」
7月6日は「公認会計士の日」です。日本公認会計士協会が、1948年7月6日に公認会計士法が公布されたことを記念して制定しました。
公認会計士とは賃貸対照表や損益計算書などの財務に関する書類の監査や証明をする人で、国家資格保持者です。公認会計士は公認会計士法に基づいて業務を行うため、公認会計士にとって公認会計士法はなくてはならない法律です。
「ワクチンの日」
1885年のこの日にパスツールが狂犬病ワクチンを人に接種したことを記念して、医療系会社である日本ベクトン・ディッキンソン株式会社が「ワクチンの日」を制定しました。ワクチンの日を通して、感染症予防に用いられるワクチンの大切さを伝えています。
「零戦の日」
1939年7月6日に零式艦上戦闘機(れいしきかんじょうせんとうき)の試作機の試験飛行が始まったことを記念して、7月6日は「零戦の日」に制定されました。ゼロ戦は、海軍の要求を受けて堀越二郎が設計した戦闘機で、時速533km、航続距離3,500kmという高性能の艦上戦闘機でした。第二次大戦中には、1万機以上が生産されました。
「ナンの日」
7月6日の「7」を「な」、「6」を「ん」と読ませる語呂合わせで制定されたのが、「ナンの日」です。「ナン」は中近東やインドで食べられる平たいパンで、ナンをよりよく知ってもらおうと世界のパンを提供する株式会社デルソールが制定しました。「ナンの日」は日本記念日協会にも認定されています。
7月6日が誕生日・命日の著名人
1907年:画家「フリーダ・カーロ」の誕生日
メキシコの女性画家フリーダ・カーロは、1907年7月6日に生まれました。カーロはセルフポートレートの画家として知られ、メキシコの民族芸術レタブロとの密接な接点が見て取れる画風で有名です。
1893年:作家モーパッサンの命日
フランス自然主義を代表する作家ギ・ド・モーパッサンが1893年7月6日に亡くなりした。その鋭い観察眼と暗い厭世観が作品に反映して、代表作に小説『女の一生』があります。田山花袋や島崎藤村などの日本の作家にも影響を与えたと言われています。
1962年:作家ウィリアム・フォークナーの命日
アメリカの作家ウィリアム・フォークナーが1962年7月6日に64歳で生涯を閉じました。20世紀のアメリカを代表する作家と言われるフォークナーは、1949年にはノーベル文学賞を受賞しています。代表作には『響きと怒り』『サンクチュアリ』『八月の光』などがあります。
7月6日の誕生花・星座・誕生石
7月6日の誕生花は「ひまわり」と「朝顔」
7月6日の誕生花は「ひまわり」で、その花言葉は「愛慕」や「あなただけを見つめる」です。花言葉の「あなただけを見つめる」はひまわりが太陽の方向に合わせて花の向きを変えるひまわりの習性が由来しています。
もう一つの誕生花は「朝顔」で、その花言葉は「はかない恋」や「固い絆」です。朝に咲き、夕方にはしぼんでしまう習性から「はかない恋」という花言葉が、また蔓(つる)が支柱などにしっかりと巻きつく様子から「固い絆」という花言葉が生まれました。
7月6日の星座は「かに座」
7月6日の星座は「かに座」です。かに座の人の性格は、心優しく穏やかな性格で人に慕われるのですが、感受性も強いことがかえって仇となり、人の顔色を気にして傷ついてしまうことがあると言われています。
7月6日の誕生石は「オブシディアン」と「ルビー」
7月6日の誕生石は「オブシディアン」で、和名は「黒曜石」です。「オブシディアン」の石言葉は「不思議」や「集中力」で、火山活動によってつくられる天然ガラスです。
もう一つの誕生石は「ルビー」で、その石言葉は「不滅の愛」と「勝利」です。
まとめ
7月6日は日本代表が初めてオリンピックに参加した日であり、同時に「ピアノの日」や「公認会計士の日」などのたくさんの記念日になっています。また著名な文豪モーパッサンとフォークナーとゆかりのある日でした。
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