「折り目正しい」の意味とは?使い方や類義語、英語表現も紹介

「折り目正しい」をそのままの意味でとらえると”折り目が正しくついている”様子をあらわす言葉ですが、人物に対して用いるときは違った意味になります。この記事では慣用句としての「折り目正しい」の意味と使い方や類義語などを紹介します。「折り目正しい」の意味を正しく知って、日常会話に取り入れてみてください。

「折り目正しい」の意味とは?

「折り目正しい」とは「態度がきちんとしている」という意味

「折り目正しい(おりめただしい)」とは、「態度がきちんとしている」「行儀作法にかなっている」などを意味する言葉です。また「真面目で几帳面な性格・様子」をあらわす際にも使われることがあります。

おもに人のふるまいや様子、性格について使われる慣用句で、老若男女を問わず使えます。また、相手に対して良い意味で用いられることの多い言葉です。

「折り目正しい」の「折り目」は着物をたたむときの折り目

「折り目正しい」の語源は、着物をたたむときにできる折り目からきています。

着物は収納する際にたたんで平らにしますが、丁寧に折りたたむことで綺麗な折り目(たたみジワ)ができます。この折り目はきちんと手入れをほどこし収納されているという証拠です。このことから、「きちんと手入れを行っている=いつもきちんとしている」という意味で「折り目正しい」という言葉ができたとされています。

「折目正しい」と書いてもOK

「折り目正しい」は「折目正しい」と書いても間違いではありません。「折り目」は「折目」の表記でも国語辞典に記載されており、意味も使い方も同じです。ただ、一般的によく使われている表記は「折り目正しい」であり、文書や書物で見かける表記もほとんどが「折り目正しい」の方です。パソコンの予測変換においても「折り目正しい」が先に出てきますので、こちらのほうがなじみがあると言えるでしょう。

「折り目正しい」の使い方と例文

「折り目正しい」はおもに人に対して用いる

「折り目正しい」は、人の態度やふるまいに対して用いられる慣用句です。態度がきちんとしている様子、また礼儀正しい言動を好意的に受け止めるときに使います。

よく使われる場面は、話し方や言葉づかいがしっかりとしている人を表現するようなときです。また、マナーが身についており礼儀正しいふるまいを目にしたときにも用いられます。

「折り目正しい」を使った例文

  • 彼はまだ若いのにおだやかで折り目正しい話し方をします。
  • 彼女の折り目正しい所作は、きっと親御さんが日頃から指導されていたからだろう。

「折り目正しい」の類義語とは

「折り目正しい」の類義語は「品行方正」

「折り目正しい」の類義語にあたる言葉は「品行方正(ひんこうほうせい)」です。「品行方正」は行いがきちんとしている様子や慎み深く真面目なことを意味する四字熟語で、模範となるようなふるまいを指して使うこともあります。

「品行方正」の”品行”は道徳的な観点から見た行いのことを意味し、”方正”は正しいことを指しています。

「礼儀正しい」も類義語にあたる

「礼儀正しい」も「折り目正しい」と同様の意味で使う言葉で、どちらかといえば「折り目正しい」よりもなじみのある言葉かもしれません。

“礼儀”とは対人関係における気配りや敬意、また社会の秩序を維持するために人が守るべき行動や作法を意味します。個人に対して使う場合のほか、「日本は礼儀正しい国だ」のように大きな範囲で用いられることもあります。

「折り目正しい」の対義語とは

「折り目正しい」の対義語は「横紙破り」

「折り目正しい」の対義語にあたる言葉は「横紙破り(よこがみやぶり)」です。「横紙破り」は”自分の思ったことを強引に押し通す”という意味を持ちます。

「横紙破り」の”紙”は和紙のことで、和紙は漉き目(すきめ)が縦に通っているため横には破りにくい性質を持っています。その和紙を無理やり横に破るようなこととたとえて、強引に押し通すことを「横紙破り」と呼ぶようになりました。

「無作法/不作法」も対義語

「無作法/不作法(ぶさほう)」も「折り目正しい」の対義語にあたります。「無作法」とは、礼儀作法にはずれているようすをあらわす言葉です。礼儀がなっていないことにより、相手に嫌な感情を持たせたり不快な思いをさせたりすることを指します。

「無作法」「不作法」と2通りの表現がありますが、どちらも意味に変わりはありません。

「折り目正しい」の英語表現とは

「折り目正しい」は英語であらわすと「polite」

「折り目正しい」を英語で表現するときには「polite」を用います。「polite」は”丁寧な、礼儀正しい”の意味を持つ形容詞で”ポライト”と発音します。

文例

  • She is very kind and polite. (彼女はとてもやさしく礼儀正しい。)
  • He is too polite to say anything but about others.(彼は非常に礼儀正しいので他人の悪口は言わない。)

「well‐mannered」も意味の近い表現

「well-mannered」も、「折り目正しい」の意味に近い英語表現です。「well-mannered」は”マナー(行儀)がよい、礼儀をわきまえている”という意味の形容詞で、”しつけがいい”と訳することもあります。

「polite」と同じように、人物に対してそのふるまいを評価する際に使うことができる英語表現です。

まとめ

「折り目正しい(おりめただしい)」は、「態度がきちんとしている」「行儀作法にかなっている」という意味を持つ慣用句です。「真面目で几帳面な性格・様子」をあらわす際にも使われることがあります。おもに人のふるまいや様子・性格について良い意味で用いられますので、誰かから「折り目正しいね」と言われればそれは喜ばしいことだといえるでしょう。