SNSでは「同担拒否」「同担△」などといった表現を目にすることがあります。この「同担」とはどういった意味で用いられているのでしょう。本記事では、推し活には欠かせないワード「同担」の意味と使い方を解説します。「同担拒否」の心理やトラブル回避法、また「同担」の類語・関連用語についても触れています。
「同担」の意味と使い方
「同担」とは同じ人物を応援するファンのこと
「同担」とはキャラクターやアイドルなど「同じ人物を応援するファン」を意味します。「同担」と書いて「どうたん」と読みます。
たとえばアイドルグループなどで自分が応援するメンバーと同じメンバーを応援しているファンが「同担」です。平たくいうと「応援している人が同じである人」が「同担」と呼ばれます。
「同担」は「同じ推しを担当する」の略語
「同担」とは元々はジャニーズファンの間で用いられた表現です。ジャニーズファンの間では自分の好きなメンバーを「担当(例:鈴木くん担当=鈴木くんのファン)」と表しますが、この「同じメンバーが好き=同じ担当」を短縮したのが「同担」です。
ファン同士の会話を盛り上げるワード
「同担」は主にファン同士の会話で用いられます。たとえば「私も〇〇担なんです。同担ですね‼︎」などが良い例で、同じ人物を推す人同士の会話で使用するのが通例です。
「同担」の派生語「同担拒否」とは
「同担拒否」とは「同担が嫌いな人、受け入れられない人」
「同担拒否(どうたんきょひ)」とは「同担が受け入れられない人、受け入れられないこと」を意味します。同じ推しを持つ他のファンとは一切交流をしたくないというスタンスが「同担拒否」です。
- Aちゃんの同担拒否、レベル上がってるよね。
- 最近同担拒否気味で友人との会話も辛い。
「同担△」は好ましく思わない様を表す
「同担△」とは「同担拒否」とまではいかなくても、交流することをあまり好ましく思っていないことを表しています。「拒否」ではないが積極的には交流したくない人が該当し、中には”仲のいい友人なら同担でもいいがSNSでの交流は望まない…”というスタンスの人もいます。
「同担拒否」はなぜ起きる?その心理とは
推しが好きすぎるあまりに起きる独占欲・嫉妬
「同担」が受け入れられない、関わりたくないという人の心の内には、推しへの強い思い入れがあります。推しが好きすぎるあまりに湧き出る独占欲が「同担拒否」の大きな理由です。
好きであるがゆえの独占欲は嫉妬にもなります。たとえば「コンサートに行った」というSNSの投稿もマウントに感じてしまい嫉妬してしまう…というケースもあるようです。中には敢えて威嚇するようにマウントを取る人もいます。
グッズ交換のために「同担拒否」を名乗る人も
「同担」に不快感を覚えるのではなく、グッズ交換などのために「同担拒否」を公言する人もいます。担当以外のメンバーであればグッズを交換することができるため、グッズを効率よく集めるために「同担」以外の繋がりを増やすというわけです。
トラブル回避にはブロックもひとつの方法
「同担拒否」するためには、SNSの目につくところに「○○君担です※同担拒否です」のようにわかりやすく記載するのが一番です。その上で声をかけられてしまう場合は、トラブルが起きる前にブロック機能を使うのも一つの方法でしょう。気持ちよく推し活するためにははっきりとした態度がベターです。
「同担」の類語・関連用語
「同担」の類語は「推し被り」
「同担」と似たワードでは「推し被り」が挙げられます。文字通り、他の人と好きな対象(=推し)が被っていること、つまり推しが同じであることを「推し被り」と言います。
なお、「同担拒否」のように「推し被り」をNGとする場合は「推し被り敵視」と表現することがあります。
K-POPでは「同担=同ペン」
K-POPの間では「同担」は「同ペン」といいます。「ペン」とは韓国語で「ファン」を意味する単語で、「〇〇のファン」「〇〇担」は「〇〇ペン」と表現されます。
「ガチ恋」「リアコ」は本気で恋する様
「ガチ恋」とは「推しに本気で恋しているファン」を意味します。ファンというのに留まらず、恋愛対象として本気で好きであること(人)は「ガチ恋」「ガチ恋勢」などと呼ばれます。
似た表現では「リアコ=リアルに恋している」もあり、「リアコ」は主に女性ファンの間で用いられます。
特に「同担拒否」を示す人は「ガチ恋」や「リアコ」であることも多く、「同担拒否」の類語ということができるでしょう。
「他担」とは他のメンバーを推す人のこと
自分とは異なる人物を応援している人は「他担」と呼ばれます。「同担」の対義語です。たとえば「他担ですが仲良くしてください」と使うと「推しは違うけど仲良くしてください」というニュアンスです。
まとめ
「同担(どうたん)」とは「同じ人物・キャラクターを応援している人」という意味です。「同じ人物を推している=同じ担当」を省略したのが「同担」です。ファン同士が交流する際に気軽に盛り上がれるワードのひとつといえるでしょう。
一方、推しが好きすぎるあまり「同担拒否=同担とは関わりたくない」という人もいます。独占欲や嫉妬心からくるもので、「同担拒否」を示す人とは無理に関わろうとせず距離を取るのがベターです。