「PS」の意味とは?メール・手紙での使い方とビジネスマナー

「PS」とはメールや手紙の最後に「追伸」という意味で使われますが、馬力を表す単位や医療・建築の現場で使われている言葉でもあります。今回は、「PS」の各分野での意味と、メールや手紙での「PS」の基本的な書き方と使い方を解説。またメールや手紙で「PS」を使ってはいけないケースも紹介します。

「PS」の意味とは

メールや手紙での「PS」の意味は「追伸」

メールや手紙の最後に使われる「PS」の意味は、追伸(ついしん)追記(ついき)です。手紙の本文を書き終えた後に付け足したいことを思いついたときに「PS」と記し、追加分を書き添えます。

「PS」はラテン語の「post scriptum」の頭文字を取った略語で「P.S.」とpとsの後にピリオドを使った表現が正しいとされていますが、ピリオドが省略されることも多いです。「post」は「あとで」という意味の前置詞、「scriptum」は文書という意味の名詞です。

「ps」は馬力の単位

「ps」は馬力の単位で、車のエンジン出力を表すときなどに使われます。「75キロのものを1秒間に1メートル動かす力」を「ps」という単位で表します。「ps」はドイツ語の馬力を意味する「Pferd Stärke」の頭文字を取っていて、主に日本とドイツ語圏で使われています。

馬力を表す単位は他にも英語圏なら「HP」、イタリア語圏やスペイン語圏では「CV」などが使われています。

医療用語「PS」の意味は「パフォーマンスステータス」

医療の現場で使われる「PS」とは「パフォーマンスステータス(performance status)」の略語で、患者の日常生活における状態を表す指標です。アメリカの腫瘍学団体のひとつであるECOGが定めた基準で患者がどの程度、活動できるのかを下の5段階に分けて区別します。

  • 0:発症前と同じ日常かつ生活ができる
  • 1:肉体的な制限があるが、歩行や軽作業はできる。
  • 2:歩行可能で身の回りのことはできるが、軽作業はできない。日中の50%以上はベッド以外で過ごせる。
  • 3:限られた身の回りのことしかできず、日中の50%以上をベッド椅子で過ごす。
  • 4:全く動けない。身の回りのことはできず、完全にベッドか椅子で過ごす。

建築用語「PS」の意味は「配管スペース」

建築や不動産用語として使われる「PS」とは、上下水道管やガス管などを設置するためのスペースのことです。パイプスペースやパイプシャフトとも呼ばれ、一戸の住宅につき、キッチンやバスルームなどの水回りからでる雑排水用とトイレの汚水用の2か所のPSが設置されることが一般的です。

メールや手紙での「PS」の基本的な書き方と使い方

「P.S.」や「p.s.」など4つの表記法がある

メールや手紙を書き終えた後に、書き忘れた分を書き足すときに使われるのが「P.S」です。「PS」の書き方には4つあり、次の通りです。

  • 「PS」
  • 「P.S.」
  • 「ps」
  • 「p.s.」

どの表記法も正しいのですが、Sのあとのピリオドを略した「P.S」や「p.s」は間違いです。なぜなら「PS」はラテン語の「post scriptum」の略語で、ピリオドがこれらの語を略していることを表すからです。その一方で、ピリオドを二つとも省略した表記も慣習的に使われています。

「PS」はカジュアルなメールや手紙で使われる

「PS」はカジュアルなメールや手紙で使われます。友人あてのメールに一言、体調を気遣うなどの思いやりを添える一文を書き足すような状況で使います。「PS」で書かれる内容は、本文の付け足しとしての役割から、重要なことは書かれません。

「PS」が固く感じられる場合は、「末筆ながら」のようなやわらかい表現もあります。

「PS」の位置は名前の後ろ

「PS」が書かれる位置は、本文に続く日付や自分の氏名の後になります。ただし最近では自分の名前の前に「PS」を書いてもいいという考え方もあるので、名前の前にPSがあっても間違いだとは言えません。

またメールや手紙での「追伸」や「追記」の正しい使い方について、下記のサイトで詳しく解説してありますので、ご参照ください。

「追伸」の意味とメールでの書き方とは?正しい使い方と返信方法も

「追記」の正しい意味と使い方!「追伸」や「付記」とどう違う?

「PS」を使っていけないケースとは?

「PS」はビジネスメールでは使わない

「PS」は顧客や上司に送信するビジネスメールでは使われません。「PS」は親しい間柄のメールや手紙に使う表現です。

またビジネスメールでは、本文に要件をすべてまとめて書かれることが基本とされています。PSを使ったビジネスメールは書き直すのが面倒だからPSを使ったんだと読み手に思われてしまいます。読み手によくない印象を与えてしまうので、ビジネスメールでPSを使うことはお勧めできません。

お悔やみやお祝いのメール・手紙では使わない

病気のお見舞いやお悔やみのメールや手紙には「PS」は使われません。「PS」は病気や不幸を重ねる不吉なものとして忌み嫌われています。

また結婚式のお祝いのメールでも「PS」を使わないのがマナーです。「PS」を使うことで再婚を連想させるからで、PSに限らず追伸なども避けましょう。

謝罪のメールや手紙でも「PS」を使うほうが無難です。ついでに思いついたことを書いているという印象を与えて謝罪する気持ちや誠意が伝わりにくくなるからです。

まとめ

「PS」とはメールや手紙の追伸という意味でよく使われますが、仲のいい友人など親しい相手に送るメールや手紙にだけ使われます。また「PS」には馬力の単位や医療・建築の分野でも使われる言葉ですので、それぞれの状況に応じた意味も覚えておくといいですね。