「お局」の意味と心理とは?いじめの撃退や無視されるときの対処法

「お局」は、たいていの職場にひとりはいるものです。1日の大半を過ごす職場での人間関係は重要で、「お局」によって左右されるような事態は避けたいものでしょう。この記事は「お局」の意味とその心理状態を理解したうえで、「お局」からのいじめを撃退したり、「お局」からの無視にも冷静に対処するための内容となっています。

「お局」の意味とは?

「お局」の意味は「意地悪なベテラン女性社員」

「お局」は「おつぼね」と読みます。意地悪なベテランの女性社員を指した言葉で、敬遠と揶揄の意味を込めて「お局様」と敬称で呼ぶこともあるようです。

勤続年数が長いベテランの女性社員で、意地が悪く口うるさいという傾向があります。つまり意地悪で口うるさくても、勤続年数が長くない場合には「お局」と呼ばれません。

「お局」と呼ばれる理由は態度や人柄

周囲から嫌われたり煙たがれたりする理由は、「お局」と呼ばれる人の態度や人柄にあります。後輩のミスを指摘して改善させるために叱る場合でも、相手の人格を否定したり感情に任せてヒステリックになったりするようであれば、「お局」と陰口を叩かれるようになるでしょう。

なお、未婚・既婚の区別は「お局」になく、年齢にもはっきりとした定義はありません。あくまでも社内の古株で、態度や人柄に難のある女性が「お局」と呼ばれがちであるということです。

「お局」の由来は宮中の小部屋

「お局」という言葉は、大河ドラマや時代劇でよく耳にします。大奥などで幅を聞かせている女官のことで、徳川家光の乳母だった「春日局」が有名です。

「お局」の「局」とは宮中に屏風や几帳で区切られた部屋のことを指したものでしたが、転じてそのスペースに居住を許された女房などのことをいうようになりました。

現在でもエグゼクティブには社内に個室が与えられていますが、その女性版というイメージです。なお本来の「お局」には、陰口や悪口といったネガティブな意味合いはありません。

「お局」の心理状態とは

「お局」はプライドが高い

能力主義が広がりつつありますが、「年功序列」に代表されるように日本では勤続年数の長さを重んじる考えがまだ残っているようです。

勤続年数が社内でトップレベルの「お局」の場合、社内のことは誰よりわかっているという自負を持っています。能力より計測が簡単な勤続年数を錦の御旗にされてしまうと突き崩すことが難しいため、「お局」のプライドはいよいよ確固たるものになるのです。

「お局」は防衛本能が強い

「お局」のプライドの源泉である勤続年数は、一朝一夕に得られるものではありません。普通の人なら耐えられずに辞めてしまうような出来事も乗り越えて守り抜いたものです。つまり「お局」は難攻不落の名城のようなもので、高い防衛本能を備えていると考えられます。

この場合、単に我慢強いというより敵になりそうな勢力は小さいうちに排除・懐柔するか隷属させる、あるいは自分がいないと仕事が回らないように策を弄するなど、軍師顔負けの采配をふるっているのです。「お局」が取り巻きを作りたがるのも、防衛ライン形成のためといえます。

「お局」は嫉妬心が強い

「お局」は、嫉妬心が強いという傾向を持っています。自分が周囲から一目置かれるのは当然のことと思っているため、ほかの誰かが褒められたり注目を浴びたりすることが許せないのです。

プライドが高いのに嫉妬心が強いことは、不思議に思えるかもしれません。しかし、プライドが高いことと自尊心が強いことはイコールではなく、自分の立場が脅かされることを何よりも恐れているということが「お局」の本音なのです。

「お局」の撃退方法は?【いじめの対処法】

「パワハラ」で訴える準備をする

「お局」に目を付けられて深刻ないじめの対象になってしまった場合、「パワハラ」に該当する部分がないかを調べてみましょう。

「パワハラ」とは基本的に「された人がどう思うか」が基準となるのですが、多くの人の賛同を得られたほうが訴えとしては効果的です。該当行為については、厚生労働省の「パワーハラスメントの定義について」などが参考になるでしょう。

そのうえで記録を残します。暴言の録音までは難しいかもしれませんが、「いつ」「どこで」「何をされたのか」などはしっかりと記録しておきましょう。

「ケーススタディ」として活用する

大切なお得意様のご機嫌を損ねてしまうことを考えれば、「お局」のいじめなど取るに足りないものでしょう。「お局」の言動をクレーマー対策の「ケーススタディ」として、有効に活用してみてはどうでしょうか。

いじめ甲斐のない人をいじめても面白くないと感じて「お局」が矛を収める可能性は大ですし、「お局」をうまくかわせる包容力のある人間として自分自身が成長できるかもしれません。

「お局」の視野に入らない

「お局」を無視するだけでもけっこうエネルギーがいるものですが、そもそも「お局」の視野に入らないようにしておけば、無視しなければならないような事態にはなりにくいはずです。

物理的に距離を取ることができればベストですが、それが無理でも時差を取ってニアミスを目指すことはできるでしょう。ちょっとしたゲーム感覚で取り組むことができれば、なお良しです。

「お局」に無視されても自分から声を掛けない

挨拶を無視するのは「お局」の常套手段ですが、このような場合にはこちらから声を掛ける必要はありません。また、仕事のうえでどうしても必要なこと以外、「お局」に自分から声を掛けないことも有効です。

つまり、冷たく無視するというより「そっとしてあげている」ということで、これならこちらの気が咎めることもないでしょう。

まとめ

「お局」の意味と心理状態をはじめ、いじめの撃退や「お局」から無視されたときの対処法などを紹介しました。「お局」は迷惑な存在ですが、もし会社だけが自分の拠り所になっているようなら、いずれ自分も「お局」化してしまうかもしれません。もっと視野を広げ、会社以外の世界に身を置いてみることをおすすめします。