「ポリシー」の意味や語源とは?使い方や類語もわかりやすく解説

「ポリシー」は、単独で用いられるだけでなく「〇〇ポリシー」というように他の言葉とともに使われることも多い言葉です。たとえば「プライバシーポリシー」「セキュリティーポリシー」という方針に関する用語で目にしたことがある方も多いでしょう。

この記事では「ポリシー」の意味や語源、使い方を解説します。類語では似た意味を持つ「こだわり」を使う際の注意点もまとめました。

「ポリシー」の意味とは?

「ポリシー」の意味は「政策」

「ポリシー」の意味は、政治上の方策のことで、英語の「policy」の読みをカタカナ表記した言葉です。「policy」は「都市国家」のことを指すギリシャ語の「ポリス」が語源で、ここから都市を統治するための方策という意味を表す言葉として使われるようになりました。

「ポリシー」には原則・方針という意味も

「ポリシー」には、ものごとを行う際の原則や方針という意味もあります。都市の統治を行うためには、原則や方針を明確にしておかなければなりません。

そのため、もともとの「ポリシー」には政治に関する意味合いがあったのですが、政治とは直接関係のない分野での原則や方針についても「ポリシー」が持ちいられています。

個人的な主義主張を指すこともある「ポリシー」

「ポリシー」は、もともと政治や企業のような公的分野における原則や方針のことを表した言葉です。しかし個人的な主義主張のことを指して「ポリシー」ということもあります。

人生における重要な選択だけでなく、たとえばプライベートなシーンでの趣味嗜好においても、「これは私のポリシーだ」というような用法がみられます。

また、「ポリシーがない」といった場合には日和見的で一貫性のないことを指し、否定的な意味合いで使わることが一般的です。

「ポリシー」の使い方

「プライバシーポリシー」とは個人情報保護のための方針

「プライバシーポリシー」とは個人情報の取り扱いについての方針のことで、日本語では「個人情報保護方針」と呼んでいます。

個人情報保護は役所や企業にとって重要な社会的使命となっていますが、具体的にどのような方針で取り組んでいるかを明文化して公開していることが一般的です。加えて個人情報の取扱いなどへの苦情や相談を受け付ける窓口も用意するなど、対策には万全を期しています。

特に個人情報開示については厳重な管理のもとに行われており、家族であっても容易にアクセスできないケースもみられるようです。

「セキュリティポリシー」とは安全対策の方針

「セキュリティポリシー」とは、組織やシステムのセキュリティをどのように維持・保護するかについての指針や仕組みのことです。主に情報に対して用いられるため、「情報セキュリティポリシー」と呼ばれることが多くみられます。

システムの運用や情報の公開などを行う際に、対象となるものや対象とする理由のほか、どのレベルまで保護するのかなどを「セキュリティポリシー」で定め、これを指針としてセキュリティ対策を実施する仕組みが作られるのです。

「ポリシールーティング」とはユーザーが決めるルーティング

IT用語のポリシールーティングとは、ポリシーベースルーティングとも呼ばれるもので、ユーザーが独自に設定した特定の経路にデータを転送することです。

通常は既定の通信経路を通るよう設定(ルーティングプロトコル)によってデータが転送されるのですが、ポリシールーティングではこの通信経路ではなく、ユーザーが設定した通信経路にデータを転送します。

ポリシールーティングによって、通信経路の負荷を分散したり重要な帯域を保証したりすることができるので、より効率的なネットワークの運用を実現できることができるのです。

「ポリシーミックス」とは政策を組み合わせること

政治経済用語のひとつである「ポリシーミックス」とは、政策目標達成のため複数の政策を組み合わせて実施することを表した言葉です。

つまり、「ポリシー(政策)」とミックスさせる(混ぜ合わせる)ことをつなげただけの表現ですが、具体的にはデフレ対策を目的に財政出動と金融緩和を同時に行うようなケースを指します。

「ポリシー」の類語

「こだわり」とは強い思い入れのこと

「こだわり」とは強い思い入れや執着することです。「ポリシー」には個人的な主義主張として使う意味もありますので、特別な思いを言い表したいときには類語して使えます。

ただし、「こだわり」には「文句を言うこと」「難癖」の意味もあります。近年の用法では動詞の「こだわる」を「とことん追求する」の意味で使うことが多いのですが、言葉自体にはネガティブな意味もあることを知っておきましょう。

「建前」とは基本となる方針のこと

「建前」とは原則や基本となる方針のことを指しており、この意味では「ポリシー」の類語として用いることができます。

しかし「建前」は、表向きの方針という意味合いで使われることが多いため、「実は裏に隠されたものがあるはず」という含みを感じさせるものです。なお、建築で用いられる「建前」は「上棟式」のことを指しています。

「信条」とは堅く信じて守っている事柄

「信条」とは堅く信じて守っている事柄のことで、行動の指針となるものです。方針という意味での「ポリシー」の類語といえる言葉で、個人的な行動や習慣に対してのみならず、企業が掲げる経営方針を指して「経営信条」などと用いることもあります。

まとめ

「ポリシー」の意味のほか、使い方やポリシールーティングなどについても解説しました。政治やビジネスにおいて仕事を進めていく際の方針が定まっていれば、ブレのない素早い決断や実行が可能となります。

多くの人間が関わる事柄についてだけでなく、一個人が私的な立場で迷わずに行動するためにも、「ポリシー」は役に立つものといえるでしょう。