「青天井」の意味と使い方とは?麻雀や株での使い方や類語・対義語も紹介

「青天井」は日常生活だけでなく、麻雀などのギャンブルや株などでも使われている言葉です。大筋の意味はいずれも共通していますが、具体的に指しているものや使い方は少し異なっています。この記事では「青天井」の意味をはじめ、麻雀や株での使い方や類語・対義語なども紹介しています。

「青天井」の意味とは?

「青天井」の意味は”上限がないこと・屋外”

「青天井」の意味は、“価格などの数値が際限なく上がり続ける状態”のことです。読み方は「あおてんじょう」です。果てしなく高く広がっている「青空」と、上限・ピークを比喩的に表す「天井」が合わさって、「青天井」という言葉になっています。

「青天井」のもう一つ意味は、“屋外・野天”です。青空を天井になぞらえた表現ですが、一般的には前者の「上限がない」という意味でよく使われています。

「青天井」の麻雀や株・ゴルフでの使い方とは?

麻雀での「青天井」は得点の上限をなくすこと

麻雀での「青天井」とは点数計算におけるローカルルールのひとつです。通常のルールでは、満貫と呼ばれる最高得点を上限とするのですが、「青天井」ではその制限を取り払って通常の方法で得点をカウントします。

「青天井」ルールでは、プレイヤーの持ち点がマイナスになっても対局を続けることになるため、なかなかゲーム終了には至りません。

【使い方の例】
麻雀の青天井ルールで負けてしまい、素寒貧になってしまった。

株での「青天井」とは強気相場のこと

株で使われる場合の「青天井」は、高値を更新し続ける強気相場(ブルマーケット)のことを指しています。相場が青天井になると、市場に対する楽観的な見方が優勢となり、さらに相場を押し上げていくものです。

このままどこまでも高値を更新するように感じられますが、バブルが弾けるようにいずれ必ず頭打ちとなります。しかし「天井三日、底三年」という格言通り買いよりも売りの方が難しく、多くの人は相場の天井で高値をつかみ、相場の底で損切りしてしまうようです。

【使い方の例】
青天井相場で売り時を逃さないようになれたら、一人前だ。

ガチャでの「青天井」とは課金に上限がないこと

ガチャの「青天井」は、課金に上限が設けられていないことです。ソーシャルゲームでは、欲しいキャラなどを手に入れるために何回もガチャを回しますが、「青天井ガチャ」ではいくら課金しても目的のキャラが出るとは限りません。

以前、数十万円課金しても目的のキャラが出なかったことがあり、問題となりました。そのため、一定回数回せば必ず目的のキャラが手に入るように「天井」が設けられたのです。

【使い方の例】
青天井ガチャから青少年を守るために、上限課金額などの規制強化が叫ばれている。

ゴルフでの「青天井」はハンデの上限がないこと

ゴルフでの「青天井」は、ハンディキャップの上限を設定しないことを指しています。ゴルフに限らずプレーヤーの技量差が大きすぎると、初めから勝敗がみえてしまうためゲームを楽しむことができません。

そこで参加者の実力差を埋めるためにハンディキャップを設定して、公平にプレイできるようにすることがよく行われます。このときのハンディキャップに上限を設けないことを「青天井」というのです。

【使い方の例】
ゴルフコンペでの青天井導入は、これまで優勝したことがない人にとって朗報だろう。

「青天井」の類語とは?

「天井知らず」は物価などの高騰が止まらないこと

「青天井」の類語として“天井知らず”をあげることができます。

「天井知らず」は上限・ピークを表す天井がないこと、つまり物価などが頭打ちすることなくどこまでも上がり続けることを指しており、「青天井」と同じ意味を表す言葉として用いることができる言葉です。

「青天井」の対義語とは?

「底抜け」とは価格などが際限なく下がること

どこまでも上がり続けることの反対の意味の、際限なく下がり続けることを表す言葉が「底抜け」です。「底抜け」は下限の比喩として用いられる「底」が抜けてしまった状態を指しています。

青空を天井になぞらえた「青天井」とは逆の意味合いで使うことができます。なお「底無し」も「底抜け」と同じ意味を持った言葉です。

「頭打ち」とは限界に達すること

上昇が止まらないことの反対の意味合いで用いることができる言葉が、「頭打ち」です。物事や数値の限界に達し、それ以上伸びなくなったことを表します。

それまで伸び続けていたものがストップして横ばいになった状態を指しており、限界知らずに伸びていく「青天井」とは反対の意味を指す言葉です。

「底打ち」とは下げ止まりになったこと

相場用語として「青天井」とは逆の意味合いを持つ言葉に、「底打ち」があります。相場が下落し続けている状態のときに限界まで下がった状態を指し、「底打ち」のあと相場が上昇に転じたときにも用いられる言葉です。

「青天井」が上昇の限界がないことを指していることに対して、「底打ち」は下落の限界を表しています。なお、先にあげた「底抜け・底なし」は下落の限界がないことを、「頭打ち」は上昇の限界のことを指している言葉です。

まとめ

「青天井」の意味に加え、麻雀や株での使い方や類語・対義語についても紹介しました。現在の低迷ぶりからは想像できませんが、高度成長期の日本経済は「青天井」で拡大し、一億総中流という世界的にまれな格差の少ない社会が展開されていました。かつて世界中が注目した日本の復活が望まれます。