「関心」の意味とは?「興味」「感心」との違いや類語も解説

「関心」という言葉は日頃よく見聞きしますが、「興味」と意味において違いはあるのでしょうか。また、話し言葉の場合に同音異義語の「感心」と区別するためには、両者の違いを意識しておく必要があるでしょう。この記事では「関心」の意味をはじめ「興味」「感心」との違いと類語のほか、敬語での注意点も解説しています。

「関心」の意味とは?

「関心」の意味は「興味を抱くこと」

「関心」とは、あるものごとについてもっとよく知りたいという気持ちや、そのような気持ちを抱くことを指した言葉です。

熟語に用いられている「関」という文字は、「かかわる」ということを表しており、関わろうとする気持ち=「関心」という構成になっています。

「関心」の使い方と例文

「関心」の度合いを表したいときには、「高い・低い」を使います。また、関心を持っている事柄のことを指す言葉として「関心事(かんしんじ)」があります。ほかにもよく用いられる定型的な言い回しとして、

  • 関心を持つ
  • 関心を引く
  • 関心を抱く(いだく)

などがよくあり、それぞれの例文は以下のとおりです。

  • 低い投票率は、国民の政治に対する関心の低さを示している。
  • 彼の最大の関心事は、出資している会社の経営状態だ。
  • ドラマの影響で、子どもが歴史に関心を持つようになった。
  • 消費者の関心を引くために、斬新なキャンペーンを提案してほしい。
  • 魅力的な異性に関心を抱くのは、当然のことだろう。

「関心」と「興味」との違い

「興味」は「関心」と同じ意味合いの言葉

「興味」とは、物事に心がひかれ趣きや意義を感じることを指す言葉です。熟語に使われている「興」には、楽しみ・よろこび・趣きなどの意味があります。

もう一つの文字である「味」は、味わう・感じ取るという意味を持っており、「興味」という言葉を形成しています。

「興味」は「関心」より軽いものに使う

「興味」の対象となるものや受け止め方は、「関心」に比べると軽めです。たとえばある政治家が話題を集めているようなとき、政治に興味を持つようになることがあります。

しかし、各政党の政策を調べたり特定の政党を支援したりするようになると、単なる興味を越えて「政治に関心がある」といえる状態になるのです。

「関心」と「感心」との違い

「感心」は賞賛する気持ちのこと

「感心」は「関心」の同音異義語で、何かに対して賞賛する気持ちや、そのような気持ちを持つことを表した言葉です。熟語に含まれる「感」という文字には、物事に触れて深く心が動くことという意味があります。

この場合の心の動きは、「感動」や「感服」という言葉からもわかるように、良いものであると感じてほめたくなるというものです。「礼儀正しい青年に感心した」「観客のマナーの良さに感心した」というように用います。

「関心」にはほめたたえる意味合いはない

「関心」には、「感心」のようなほめたたえるという意味合いはありません。「感心だ」のような「関心だ」という用法はなく、「関心を持つ・抱く」というように名詞的に使います。なお「感心を持つ」は「関心を持つ」の誤用ですが、してしまいがちなミスなので注意が必要です。

「関心」の類語

「留意」は気に留めること

「関心」の類語としては、「留意」をあげることができます。「気に留めること」を指しており、気持ちを表す「意」を「留める」という熟語の成り立ちそのままの意味合いとなっています。心をひかれて意識を向ける「関心」とは違い、「留意」は単に気を配ることを指した言葉です。

「意欲」は積極的にやろうとする気持ち

「意欲」とは、物事に対して積極的に取り組もうとする気持ちのことです。「考え」や「意図する」ということを表す「意」に、「~したい」という意味の「欲」が続いて、自分の考えに基づいてそれを行いたいことを指す「意欲」という熟語になっています。

「意欲」は「関心」よりもっと積極的で具体的な気持ちで、ただ心がひかれているだけでなく、行動がともなう段階にまで進んでいるものです。

「注目」は関心を持って見守ること

「注目」は、関心を持って見守っていることを表した言葉です。熟語の意味合いは「まなざしを注ぐ」ということで、注意とともに視線を向け経緯を見守っている様子を指しています。

人間の五感のなかで視覚が占める割合は飛びぬけて高く、まなざしを向けるものごとに対する意識は当然高くなっているものです。したがって、「注目」は強い関心という意味合いで使うことができます。

「関心」は敬語として使える?

「関心」は使えるが「感心」は使えない

敬語を使う対象となる人物は、目上の方やお客様です。これらの方々に対しては関心をもっていて当然であるため、「私は〇〇様に関心を持っています」という表現は不自然です。

しかし「〇〇様は最近△△に関心がおありだと伺っていますが」という言い回しには問題はなく、軽い雑談や商談への導入などに使うことができます。

一方、同音異義語の「感心」を目上の方に使うと大変失礼です。「感心」はほめ言葉ですが、相手を評価する言い方を目上の方に対して用いることは避けましょう。

まとめ

「関心」の意味のほか、「興味」「感心」との違いや類語などを解説しました。三者の違いについては、「興味関心」とひとまとめにして使われることから「興味」と「関心」は似た言葉で、「関心」と「感心」は別ものと理解すれば覚えやすいでしょう。