「インポート」の意味とは?ダウンロードとの違いや対義語も解説

「インポート」は、パソコン業務において見聞きすることがある言葉です。作業そのものはルーティンなものといえますが、複数の意味があることや「ダウンロード」との違いについてはあやふやなままかもしれません。この記事は「インポート」について多方面から紹介したもので、用語の疑問解消に役立つ内容となっています。

「インポート」の意味とは?

「インポート」の意味はデータを変換して取り込むこと

「インポート」とは、あるアプリケーションソフトが作成したデータを読み込めるように変換して取り込むことや、その機能のことを指した言葉で、英語の「import」の読みをカタカナ表記したものです。

語句は、コンピューターとモデムやプリンタなどの周辺装置を接続するためのコネクターや端子を意味する「port」と、「中へ」「その状態へ」という意味の接頭辞「im-」で構成されています。

「インポート」には「輸入」という意味も

「インポート」には、「輸入」という意味もあります。この場合、「port」は港ではなくラテン語の「運ぶ(portare)」が由来で、「~の中へ運ぶ」ということから「輸入」という意味になっています。

アパレル業界で「インポート」という場合、単に輸入しただけの服という意味ではなく海外の高級ブランド商品のことを指すものです。

一昔前は海外旅行に行かなければ手に入らなかったブランド品でしたが、近年では通販で手軽に購入できるようになりました。

「インポート」と「ダウンロード」の違い

「インポート」は他の形式から読み込むこと

「インポート」も「ダウンロード」も、外部のパソコンやサーバーなど他のシステムから自分のシステムへデータを取り込むことを指していますが、両者には2つの点で違いがあるのです。

ひとつめは、データをそのままの形で取り込むかどうかにあります。「インポート」では、データの形式を自分のシステムに合うように変換させて取り込みますが、「ダウンロード」の場合、データの形式はそのままです。

「ダウンロード」は上から下への移動

「インポート」と「ダウンロード」との違いとしてはもうひとつ、データ移動の方向性があげられます。コンピュータネットワークで一般的な「クライアント・サーバーモデル」の場合、サーバーの下にいくつかのクライアントが接続しています。

インターネットで説明すると、ネットサーバーの下にユーザーのパソコンやスマホなどが接続している状態で、「ダウンロード」の場合、データは上から下と移動するものです。しかし「インポート」の場合、このような上下関係はありません。

「インポート」の対義語

「エクスポート」は外部にデータを出力すること

「エクスポート」とは、他のアプリケーションで読み込める形式にデータを変換して出力することやその機能のことです。

「インポート」と同様に、「エクスポート」も英語の「export」をカナカナ表記しており、「外へ」という意味を加える接頭辞「ex-」が「port」につくことで、「インポート」の反対の意味を表しています。

「エクスポート」は「インポート」を前提として行うものであり、「インポート」と反対の意味を持つとともに、一対の動作を表したものといえる語句です。

「エクスポート」には「輸出」という意味も

「エクスポート」は「輸出」という意味もあり、「輸入」という意味での「インポート」の対義語でもあります。

なお、日本からも自動車や電子部品などが多数輸出されていますが、とくにエクスポートブランドと呼ばれることはありません。

「インポート」のパソコンでの使い方

ファイル変換は「名前を付けて保存」で行う

Windowsパソコンでよく使われるWordやExcelのデータに、他のアプリケーションで利用したデータなどをインポートする場合、ファイル形式をインポート側へ適合するものに変えなければなりません。

たとえばExcelのファイル形式には通常のExcel ブック (.xlsx) や マクロ有効ブック (.xlsm)などがありますが、他のファイル形式に変更するには、「名前を付けて保存」で「ファイルの種類」から任意のファイル形式を選択します。

タブ区切り(.txt)やカンマ区切り(.csv)などのテキストファイルやダウンロードしたWeb上のデータのほか、Accessなど他のソフトのデータを取り込むには、「外部データの取り込み」から行います。

Excelデータはスプレッドシートにインポートできる

Excelデータは、Googleスプレッドシートにインポートできます。まず「ファイル」から「インポート」「アップロード」と進み、Excelファイルをアップする際にインポート方法を選んで「データをインポート」をクリックすれば完了です。

javaでの「インポート」は時短に役立つもの

javaとはプログラミング言語のひとつです。OSに依存しない汎用性や処理速度の速さなどが評価され、多くの現場で使われています。

「インポート」は、javaでのプログラミング作業を省力化するための予約語や、「パッケージ」(フォルダのようなもの)から「クラス」(ファイルのようなもの)を取り込むことを指す言葉です。

「インポート」によってソースコードの記述を簡略化することができるため、作業時間短縮や入力ミスの軽減に役立っています。

まとめ

「インポート」の意味のほか、対義語や「ダウンロード」との違いなども紹介しました。普通にこなしている作業について改めて説明を求められたとき、理解が一面的かつ表面的であったことに気付きます。

こんな時、機会をみつけてじっくり調べてみると作業そのものへの理解も深まり、仕事の質を高めることにもつながるのではないでしょうか。