「ハイブリッド」の意味と使い方とは?ハイブリッド車の特徴も解説

「ハイブリッド」という言葉は、ハイブリッドカーの登場でよく知られるようになりました。ハイブリッドカーには省エネでエコというイメージがありますが、「ハイブリッド」の意味合いとは異なるものです。この記事では「ハイブリッド」という言葉の意味のほか、ハイブリッドカーの仕組みなどについても紹介しています。

「ハイブリッド」の意味とは?

「ハイブリッド」の元々の意味は「雑種」

「ハイブリッド」英語の「hybrid」の読みをカタカナ表記したもので、名詞の「雑種」「混成物」あるいは形容詞の「雑種の」「混成の」という意味を持っています。

「ハイブリッド」の語源は、豚とイノシシの間に生まれた子供という意味のラテン語です。「雑種」と聞くと動物や植物が思い浮かびますが、このイメージは語源からみて正しいものといえます。

なお「ハイブリッド」の「ハイ」は、「high」ではなくて「hy」です。このことから、「ハイ」が能力や性能が高いことをしめしていないことがわかります。また「ハイブリット」という表記を時折見掛けますが、英単語の語尾が「d」となっているため誤りです。

「ハイブリッド」とは組み合わさること

「雑種」という元々の意味から展開して、動物に限らずさまざまな分野において異なったものが組み合わさることを表す言葉に対しても「ハイブリッド」が用いられるようになりました。

たとえば人力とモーターの組み合わせで駆動する電動アシスト付き自転車も、「ハイブリッド」の技術によるものです。ほかには、債券と株式の性質を組み合わせて設計したハイブリッド証券などもあります。

「ハイブリッド」のメリットは「補完」

「ハイブリッド」のメリットは、要素が異なるものを組み合わせることによって、お互いの長所を活かしつつ短所を補い合い、高い完成度を実現できる点にあります。

つまり1+1を2より大きくすることが可能で、「シナジー」や「補完」という言葉のイメージが「ハイブリッド」のメリットを表すものとしてわかりやすいものです。

「ハイブリッド」の使い方とは

「ハイブリッドスリープ」はデータを保存できるスリープ状態

パソコンには、一時的にパソコンを使用できない状態にする機能があります。一般的に「スリープ」と呼ばれているものですが、スリープ中にバッテリーが切れると、データは保存されないまま終了してしまうのです。

このデメリットを解消したものが「ハイブリッドスリープ」で、スリープ状態で電池が切れてしまってもハードディスクにデータの内容を保持できるというものです。

つまり「ハイブリッドスリープ」は、「スリープ」でありながらハードディスクにデータを保存できるという点で「ハイブリッド」といえます。

「ハイブリッドアプリ」はスマホのOSを選ばない

スマホで動作するアプリには、大きく分けるとブラウザ上で動作する「Webアプリ」と、iPhoneとAndroidそれぞれの端末上で動作する「ネイティブアプリ」の2つがあります。

汎用性のある「Webアプリ」に対して、「ネイティブアプリ」はiPhone用のswift、Android用のJavaという言語を利用しているというところが異なっているのです。

「ハイブリッドアプリ」は、iPhone・Androidともに標準で装備されているWebViewというソフトを使って処理されます。つまり、Webの仕組みを使って端末というネイティブな環境で動作するという点が、「ハイブリッドアプリ」と呼ばれる所以です。

特徴としては、ひとつのスマホアプリでiPhoneとAndroidの両方に対応できることと、専用の言語を使わなくてもアプリを開発できるということがあげられます。

「ハイブリッドクラブ」は中間的なクラブ

ゴルフクラブにも「ハイブリッド」は活用されています。ハイブリッドクラブがそれで、フェアウェイウッドとロングアイアンとの中間に位置するものです。

ウッドとロングアイアン間の距離を補うことを目的としており、ボールが高く上がって飛ばしやすいことから人気が高まっています。

「ハイブリッド」を使った例文

  • 新しく開発されたハイブリッド種子は、両親の長所をバランスよく受け継いでいる。
  • これは従来の手法をうまく組み合わせたやり方なので、ハイブリッドメソッドと名付けよう。
  • ハイブリッドとサラブレッドのどちらが優秀かについては、一概に決められないようだ。

「ハイブリッド車(ハイドブリッドカー)」とは?仕組みも解説

ハイブリッド車はエンジンとモーターで動く

「ハイブリッド」という言葉を聞いて、最もイメージされやすいものはハイブリッドカーでしょう。

従来の自動車はエンジンで動くもので、エネルギー源はガソリンでした。ここに動力源としてモーターを併用してエンジンをサポートさせたものが、ハイブリッドカーです。

ハイブリッド車はモーターで発電

モーターを動かすための電気は、モーターで発電しています。通常のブレーキではブレーキパッドによって運動エネルギーが熱エネルギーに変換されることで停止するのですが、このときの熱エネルギーは空中に放出されて無駄になってしまうのです。

ところがハイブリッドカーに用いられている「回生ブレーキ」は、ブレーキを踏むことで運動エネルギーを発電機につなげて電気エネルギーに変換して停止、これを充電して再利用するという仕組みになっています。

ハイブリッド車の停車中はモーターが活躍

エンジンは、発進時や低速走行時の燃費効率がよくありません。そのため通常の走行中はエンジンを使い、発進時や低速走行中はモーターというように切り替えながら走ります。

この切り替えはエネルギー効率が最もよくなるようにプログラム制御されているため、エンジンだけで走る車では不可能だった省エネを実現し、二酸化炭素や排気ガスの排出量も低減できるようになりました。

ハイブリッドカーのメリット

ハイブリッドカーのメリットは環境への優しさ

ハイブリッドカーのメリットは、燃費の良さによる省エネです。自動車が走るときに排出される二酸化炭素や排気ガスによる環境汚染が懸念されていますが、ガソリンの使用量を抑えることができるハイブリッドカーなら、エコロジーに配慮しながらの運転が可能となります。

ハイブリッドカーは購入時の税金が安い

ハイブリッドカーを新車で購入すると、一部の税金に対して減税措置を受けることができます。自動車を購入するとき必要となる税金のうち自動車税・自動車重量税・環境性能割(旧・自動車取得税)の3つが対象となり、最大で自動車重量税と環境性能割では全額、自動車税は75%軽減されるのです。

ハイブリッドカーは音が静か

ハイブリッドカーの特徴として、音が静かという点があげられます。早朝や深夜に運転される方や閑静な住宅街にお住まいの方は、始動時や運転中のエンジン音に気を遣っておられるようです。

けれども音の静かなハイブリッドカーなら、近隣への迷惑が掛からないないため安心して運転できるでしょう。

ハイブリッドカーのバッテリーは長持ち

ハイブリッドカーにはバッテリーが2種搭載されているうえ、価格や工賃も従来のバッテリーより高額となっています。

しかし、ガソリン車のバッテリーは数年で交換する必要がありますが、ハイブリッドカーを通常の使用法で運転していた場合のバッテリーは、車本体の寿命とほぼ同じです。

まとめ

「ハイブリッド」の意味のほか、ハイブリッドカーの仕組みや税金などのメリットについても紹介しました。もともとは生物学的な意味合いだった「ハイブリッド」ですが、今日ではテクノロジー関連でよく用いられるようになっています。

ハイテク・高性能というイメージがある「ハイブリッド」ですが、人為的に手を加えたという意味合いもあるため、人工物に限定して用いたほうが無難でしょう。