「マインド」の意味とは?「マインドフルネス」や使い方・類語も

「マインド」という言葉は、ビジネスだけでなくスポーツシーンでもよく見聞きするものです。また「マインド」は単独ではなく、「マインド〇〇」というような使い方をされている事例も数多くあります。この記事では「マインド」の意味と使い方を、用例や類語との違いなども挙げながら紹介しています。

「マインド」の意味とは?

「マインド」の意味①精神・意識

「マインド」の意味は、“精神・意識”のことです。外からの刺激で発生する本能的な「感情」というより、内面的な意思や知性が支える精神作用のことを指しています。

「心」といっても間違いではありませんが、「感情」も含まれるため、より高次な意味合いを持つ「精神・意識」と理解したほうが適切でしょう。

「マインド」の意味②好み・意向

「マインド」には、“好み・意向”といった意味もあり、自分の心にかなったものということを指すしています。たとえば「スポーツマインド」はスポーツを好む傾向のことを指すもので、不景気下においてよく聞かれる「消費マインド」は、”消費者の購買意欲”という意味で用いられている言葉です。

「マインド」は英語で”mind”

「マインド」は、英語の”mind”の読みをカタカナ表記したものが日本語化したものです。英語の「mind」は”心・精神・意向”という意味がありますが、「mind」における「心」は思考・意思の働きによるものとしています。

この点は「mind」の中心的な意味合いであり、日本語化した「マインド」にも引き継がれているものです。

なお「mind」が動詞として用いられるときには、「Never mind!(気にしないで)」「I don’t mind.(どちらでも構いません)」というように”不快に思う”という意味になります。

「マインド」の使い方とは?

「ビジネスマインド」とはビジネスマンの心構えのこと

「ビジネスマインド」とは、仕事で成果を出すための心構えを指した言葉です。どのような精神状態や考え方で仕事に取り組めば結果に結びつくのかを知っておくことは、ビジネスマンにとって必要なことであり、自己啓発系の書籍などでもよく取り上げられています。

「マインド」は複合語としてもよく使われる

「マインド」は先の章で紹介した単独での用法以外に、「マインド〇〇」のように複合語としてもよく使われています。

自己啓発やスキルアップなど目的とするものなど仕事に直接役立つことが多いことから、ビジネスマンに人気の高いものです。

「マインド」の関連用語

「マインドフルネス」とは”今”に集中すること

「マインドフルネス」とは今の自分自身に意識を集中することや、そのための瞑想のことを表した言葉です。

「フルネス」は、”満ち溢れるほどの・いっぱいの”という意味の「full」に、形容詞・分詞などの後について、性質や状態などを表す抽象名詞を作る接尾辞「-ness」がついたもので、「満ちている」ことを指しています。

集中力を高めることや心の安定を目的とするもので、社員研修として採用されたり自己啓発のために取り組んだりするケースが増えているものです。

「マインドマップ」は新しいノート術

「マインドマップ」とは、思考の表現方法でトニー・ブザンが提唱したものです。頭の中で考えていることを従来のように箇条書きにするのではなく、枝をひろげるように線で結びながら書いていきます。

物事の全体像を把握しやすいことや、アイデアが出やすくなったりするなどのメリットがあるため、企画立案やTO DO管理など幅広く用いられるようになりました。「マインドマップ」を簡単に書くためのアプリも登場しています。

「マインドセット」とは物の見方のこと

「マインドセット」とは判断や行動の基準とする考え方のことで、「物の見方」や「思考態度」ととらえると理解しやすいでしょう。判断や行動がブレてしまうのは、その源となる価値観が自分のものではないからです。

「マインドセット」の”セット”は英語の「set」で、”据え付ける”という意味があります。つまり、「マインド」を据え付けることで物の見方や考え方が定まり、判断や行動に一貫性を持たせることができるようになるのです。

「マインドコントロール」とは考え方を制御すること

「マインドコントロール」とは、考え方を制御することを指す言葉です。「マインドコントロール」の対象となるものは自分自身だけでなく他人の心も含まれており、対象者の人格や精神を変えることを目的として行われます。

また、「マインドコントロール」には潜在意識に働きかける手法もあるため、対象者が意識しないうちに自分本来のものでない価値観などが植え付けられるケースも見受けられます。

「マインド」の類語とは?

「メンタル」は”精神状態”という意味、個人に対して使う

「メンタル」とは、精神状態や精神に関すること・様子を表した言葉ですが、「マインド」のように意思の力で精神状態を整えようとするものではありません。

たとえば「メンタルトレーニング」は精神面の弱さを克服するための訓練のことですが、精神そのものを意志的に鍛えるのではなく、目標を設定したりプラスイメージを思い浮かべたりするという手法を採用しています。

また「メンタル」は個人に対して用いられ、「マインド」のように会社や団体などに対して使うことはないものです。

「スピリット」は気合や根性による「精神」のこと

「スピリット」は、”マインド”と同様に「精神」という意味を持つ言葉です。しかし「スピリット」には、知性より気合や根性に裏打ちされたものというニュアンスがあり、「フロンティアスピリット」というように用いられます。

また「スピリチュアル」という言葉からもわかるように、”霊魂・精霊”という超自然的な存在を指しても用いられます。

「エスプリ」は「機知・才知」を意味する

「エスプリ」はフランス語でいう”スピリット”のことで、「精神」という意味を持っています。しかし、機敏に才知あふれる対応ができる能力という意味合いで用いられることが多い言葉です。

「エスプリの利いた会話」はフランス人が好むものですが、知的な面白さだけでなく鋭い洞察や辛辣さも併せ持つことが求められています。

まとめ

「マインド」の意味と使い方について、用例や類語との違いもふくめて紹介しました。「マインド」は人としての在りようを決めるもので、行動や判断の土台となるものです。

しかし、後天的な努力や工夫で変えることができるところに希望があります。「マインド」を変えることに時間を使い、よりよい人生を切り開いて行けたら素敵ですね。