水出し紅茶の特徴とは?おすすめの作り方と美味しく飲むポイントも

水出し紅茶は、茶葉やティーバッグを冷水で抽出した紅茶のことです。ノンカフェインやカフェインレスの茶葉でも作れますが、通常の茶葉でもカフェインが少なめってご存じですか?

今回は、水出し紅茶とはどんなものか、特徴や魅力について紹介します。おすすめの作り方や美味しくのむためのポイントも紹介しましょう。

水出し紅茶とは?

水出し紅茶とは冷水で抽出する紅茶

水出し紅茶とは冷水で抽出した紅茶のことで、通常は冷たいままアイスティーとして飲みます。

熱湯で抽出した紅茶を冷やしたアイスティーとは違い、最初から冷たい水で作るのが水出し紅茶。普通の茶葉でも作れますが、水出し専用の茶葉もあります。

水出し紅茶はクリームダウンが起きにくい

クリームダウンとは、熱湯で抽出した紅茶を冷やしてアイスティーにするときに、白っぽく濁ってしまう現象です。カフェインとタンニンが、冷やすことで結合して白っぽく見えるもので、そのまま飲んでも問題はありませんが見た目はあまりよくありません。

熱湯で作った紅茶を冷やす際に起きやすいクリームダウンですが、水出し紅茶の場合には最初から冷水を使用するため起きにくいのです。

水出し紅茶の特徴と魅力は?

水出し紅茶は作り方が手軽で簡単

水出し紅茶は、冷水と茶葉を一緒に入れて抽出されるのを待つだけと作り方がとても手軽で簡単です。ただし、熱湯で紅茶を入れる場合には数分でできあがりますが、水出し紅茶は抽出するのに数時間かかります。すぐに飲みたい場合には熱湯で作った紅茶を冷やす方が早いでしょう。

とはいえ、夜のうちにセットして冷蔵庫へ入れておけば、朝からすぐに飲むことができるのは大きな魅力といえます。

水出し紅茶はカフェインが少なめ

カフェインは温度の高いお湯で抽出したときの方が多く、冷水で抽出すると少なめです。また、渋みの元となるタンニンも冷水で抽出した場合には少なくなります。そのため水出し紅茶は、熱湯で抽出する場合に比べてカフェインやタンニンが少なめです。

カフェインには覚醒作用があるため、就寝前などに控える人も多いですが、水出し紅茶ならカフェインをそれほど気にすることなく飲むことができます。

香りや味わいがマイルド

水出しの紅茶は、熱湯で抽出したものに比べて優しくマイルドな味わいです。また、苦み成分であるカフェインや渋みの元となるタンニンが少ないため、さっぱりとして飲みやすいのが水出し紅茶の大きな特徴です。紅茶独自の渋みが苦手な人にもおすすめの飲み方でしょう。

水出し紅茶のおすすめの作り方

容器と茶葉を準備する

水出し紅茶を作るときには、まず容器を準備しましょう。通常は紅茶を入れるポットを使用しますが、冷水なので耐熱ではないポットやタンブラーでも使用可能です。また、ガラス製の容器なら香りもうつりにくく洗いやすいのでおすすめです。

茶葉は通常のもので大丈夫ですが、紅茶専門店などでは水出し専用や水出しにおすすめされている茶葉もあります。

水と茶葉を容器に入れる

準備した容器に冷水300mlに対し茶葉3g~5g程度の茶葉を入れます。抽出には8~10時間程度必要なため、夜に作って冷蔵庫へ入れておくとよいでしょう。翌朝には水出し紅茶ができあがっています。できあがったら、茶こしで茶葉をこしながらグラスに注ぎます。

茶葉は入れたままでも良いですが、濃くなりすぎるのが気になる場合には茶こしで茶葉を取り除いておきましょう。

ティーバッグならより手軽に

茶葉の代わりにティーバッグでも水出し紅茶は作れます。ティーバッグなら冷水にそのまま入れて、抽出後には取り出すだけ。注ぐときに茶こしが必要なく茶葉をそのまま入れるよりも手軽なため、より簡単に作りたい方におすすめです。

ティーバッグがない場合には、茶葉を入れるためのパックを活用するのも良いでしょう。

水出し紅茶を美味しく飲むポイント

新鮮で上質な茶葉がおすすめ

水出しの場合には、熱湯よりも茶葉本来の味わいがしっかりと抽出されます。そのため、水出し紅茶に使用する茶葉は、新鮮で上質なものを使用するのが良いでしょう。香りや味わいが強いものよりも、ストレートで飲みやすいさっぱりとした味わいの茶葉がおすすめです。

また、熱湯での抽出を前提とした通常の茶葉には、熱処理をしていないものもあります。水出し専用や水出しにおすすめとされている茶葉を選ぶのがおすすめです。

清潔な容器を使用し早めに飲み切る

水出し紅茶は熱湯を使用しないため、雑菌などが繁殖する恐れがあります。抽出や保存に使用するポットや容器は、使用する前によく洗って清潔な状態にしておきましょう。

また、浄水器を通すなどできるだけ清潔な水を使うと安心です。できあがった水出し紅茶は、長時間の保存はおすすめできません。その日のうちなど、早めに飲み切るようにしましょう。

まとめ

水出し紅茶は、熱湯で抽出するよりもカフェインやタンニンなどの抽出が少ない飲み物です。そのため、苦みや渋みが少なくマイルドで、麦茶などの代わりとしても飲めます。水と茶葉をセットして冷蔵庫で一晩おいておくだけで翌朝にはできあがるため、手軽な飲み物としてもおすすめ。ただし、日持ちはしないため早めに飲み切るようにしましょう。