紅茶の茶葉を産地別に紹介!おいしい入れ方や緑茶との違いと特徴も

紅茶の茶葉には多くの種類があり、それぞれの特徴を知ることで、ストレートやミルクティーにと使い分ける楽しみがあります。専門店や通販などで少量ずつ試してみると良いですね。

この記事では、主に産地による紅茶の種類を解説していきます。おいしい入れ方や緑茶との製造工程の違いなども紹介しましょう。

紅茶の茶葉とは?

紅茶の茶葉は「発酵」させるのが特徴

紅茶の茶葉は、製造過程で発酵させているのが大きな特徴です。

摘んでいったん干した茶葉をしっかりと揉み、湿度や温度管理をおこなった場所で発酵させます。発酵後は過熱し乾燥させます。もともとは緑色の茶葉ですが、発酵させることでカテキンが酸化し紅茶の特徴でもある赤銅色に変化していくのも特徴のひとつです。

紅茶と緑茶の違いは製造工程

紅茶は、緑茶やウーロン茶などと同じツバキ科の樹からできていますが、製造工程の違いによってそれぞれのお茶に分類されています。緑茶は全く発酵をさせない不発酵茶です。茶葉を炒ったり蒸気で蒸したりして過熱し、発酵はしていないため茶葉も緑色のままです。

紅茶はしっかりと発酵させた完全発酵茶であり、茶葉は赤銅色に変化しています。また、ウーロン茶はその間の半発酵茶です。発酵の途中で釜で炒り、発酵を止めてから乾燥させます。

賞味期限は未開封状態での期限

紅茶の茶葉には賞味期限が設定されていますので、購入する際には確認しておきましょう。通常2~3年の保存が可能となっていますが、これは未開封の場合や適切な保存状態での期限です。香りや風味が落ちていくため、開封後は数ヶ月で消費することをおすすめします。

保存する際の注意点
  • アルミ缶などの密閉容器に入れて保存する
  • 湿度が高くない冷暗所で保存する
  • 香りの強い物の近くは避けて保存する

茶葉は専門店の店頭や通販購入がおすすめ

紅茶の茶葉を購入するには、紅茶専門店の店頭や通販がおすすめです。多くの種類を扱っているため、それぞれの特徴を確認しながら好みのものを選べます。

どれを選んでよいかわからないときには、専門店の店員さんに相談するのも良いでしょう。また通販サイトでも詳しく説明があるため、落ち着いてゆっくり選ぶことができます。

茶葉の種類を産地別に紹介

インドの紅茶

インドの代表的な紅茶のひとつ「ダージリン」は、世界三大銘茶のひとつでもあります。ダージリンという名前はインドの地名が由来です。飲みやすく少し甘い香りが特徴で、ストレートで飲むのに適しています。

アッサム」もインドの地名が由来のインドを代表する紅茶です。甘みや香りが強くコクのある味わいが特徴で、好みにもよりますがストレートよりもミルクティーの方がよりその特徴を楽しみやすいでしょう。

インドの代表的な紅茶
  • ダージリン
  • アッサム
  • ニルギリ

スリランカの紅茶

スリランカでとれる紅茶は「セイロンティー」と呼ばれます。セイロンはスリランカの旧国名で、世界に輸出されその名が知られた存在だったため、独立後に国名変更してからもセイロンティーの名を残しています。

セイロンティーにはいくつか種類があり、中でも代表的なのが世界三大銘茶のひとつである「ウバ」です。渋みが強いのが特徴のため好みの分かれるところですが、ミルクティーにしたり、濃厚なスイーツと組み合わせたりするのがおすすめの紅茶です。

ディンブラ」も代表的なセイロンティーのひとつ。クセが強くなく飲みやすい茶葉で、日本ではティーバッグなどにもよく使われているため、なじみのある味わいでしょう。ストレートはもちろんですが、濃いめに抽出してミルクティーやアイスティーなど、さまざまな飲み方に合います。

スリランカの代表的な紅茶
  • ウバ
  • ディンブラ
  • ヌワラエリヤ
  • キャンディ
  • ルフナ
  • ウダプセラワ
  • サバラガムワ

インドネシアの紅茶

インドネシアでは、ジャワ島やスマトラ島を中心に紅茶が生産されており、それぞれ島の名前から「ジャワティー」「スマトラティー」と呼ばれています。どちらも渋みが少なくクセもそれほどないため、紅茶の渋みが苦手な人でも飲みやすいのが大きな特徴です。

また「ロー・グロウンティー」は、標高600m以下の場所で栽培された茶葉を使用しています。クセが少なく、色味が濃い紅茶です。

インドネシアの代表的な紅茶
  • ジャワティー
  • スマトラティー
  • ロー・グロウンティー

ケニアの紅茶

ケニアの紅茶は「ケニア紅茶」と国名のままで呼ばれています。マイルドでコクがあり、抽出した紅茶は赤みが強くしっかりとした色味が特徴です。

コロコロと小さな丸い粒のようになるCTC製法で作られている茶葉が多いのも特徴のひとつでしょう。単体でも飲めますが、ブレンドティーにもよく使われています。

茶葉を使った紅茶の入れ方

ティーポットやカップは温めておく

紅茶を入れる際に使用するティーポットやカップは、あらかじめお湯を入れて温めておきましょう。ティーポットで茶葉を蒸らす際に、紅茶が冷めてしまうのを防ぐためです。

茶葉を入れる前には、温めるために使用したお湯は捨てておきます。

茶葉の量は1人分が茶さじ1杯

紅茶の茶葉の量は、茶さじ1杯を1人分と数えるのが基本です。

ティーポットに人数分の茶葉を入れ、人数分の分量のお湯で抽出します。多めに作っておきたい場合には、抽出後に茶葉を取り除くか、別の保温用のポットへ入れ替えましょう。

ミルクティーは茶葉を多めに使う

ミルクティーを作る場合、茶葉を多めに使用して濃くいれると香りやコクが強くでるため、牛乳の濃厚さに負けないしっかりした紅茶の風味が楽しめます。

手軽に作るなら、抽出を長めにして紅茶を濃いめに抽出するだけでも大丈夫です。

まとめ

紅茶の茶葉は、産地や種類によりさまざまな特徴があります。ストレートティーやアイスティー、ミルクティーなどそれぞれの入れ方に合った茶葉を選ぶのも楽しいものです。

紅茶専門店や通販でも購入できるアソートタイプは、複数の紅茶が少しずつセットになっているため、自分好みの紅茶を見つけやすいでしょう。