紅茶の種類は名前だけではなく、産地やフレーバー、飲み方などで分けられます。人気のダージリンやアールグレイはどんな飲み方が適しているでしょうか。
この記事は、さまざまな紅茶の種類分けや違いの一覧です。ストレートやミルクティーなど飲み方に合わせた茶葉も紹介します。紅茶の効能についても触れています。
紅茶の種類と効能とは?
紅茶の種類分け
紅茶の種類は、産地や品種・等級などさまざまな方法で分けられます。それぞれの茶葉の特徴を知ることで、茶葉に合った飲み方を楽しむにも、ギフトとして相手の好みの茶葉を選ぶときにも役立ちます。
- 産地・品種
- フレーバー
- 等級(グレード)
- 飲み方
紅茶の効能
紅茶に含まれている成分には「抗酸化作用」や「利尿作用」など、さまざまな効能があります。
- タンニン
タンニンは、紅茶の渋みのもととなる成分です。殺菌作用や抗酸化作用などがあり、生活習慣病に効果があると言われています。
- カフェイン
カフェインは紅茶の苦味のもととなる成分です。利尿作用や覚醒作用があるため、就寝前に飲むとなかなか眠れなくなることもあります。また、カフェイン摂取後に運動をすることで、脂肪などの排出を促す効果があると言われています。
さまざまな紅茶の種類と違い
産地・品種別の紅茶の種類
紅茶は産地の違いでそれぞれに特徴があります。代表的な産地としては、インド産、スリランカ産、中国産、ケニア産、その他の地域に分けられます。
インド産の紅茶は、ダージリンやアッサム、ニルギリなどが有名です。スリランカ産の紅茶はセイロンティーとも呼ばれ、ウバやディンブラ、ヌワラエリヤなどがあります。
他に、ケニアを代表するケニア紅茶、インドネシアのジャワティーやスマトラティーなど、世界中で紅茶が栽培されています。
- インド:ダージリン、アッサム、ニルギリ
- スリランカ:ウバ、ディンブラ、ヌワラエリヤ、ルフナ
- ケニア:ケニア紅茶
- インドネシア:ジャワティー、スマトラティー
世界で人気がある紅茶「世界三大銘茶」
インド産のダージリン、スリランカ産のウバ、中国産のキーマンは世界三大銘茶と呼ばれ、世界中で消費されている代表的な紅茶です。さまざまなブレンドティーのベースにもなっています。
- インドのダージリン:繊細でフルーティーな香りで飲みやすいのが特徴
- スリランカのウバ :独特の強い渋みと甘い香りが特徴
- 中国のキーマン :スモーキーでエキゾチックな香りが特徴
紅茶のフレーバーの種類
フレーバーティーとは、紅茶の茶葉に香料などで香りづけしたものです。香りを楽しむため、使用する茶葉は特徴が少ない飲みやすいものを使用しています。代表的なフレーバーティーは、アールグレイやアップルティーなど、フルーティーなものが多くあります。
- アールグレイ
- アップルティー
- ピーチティー
- ストロベリーティー
紅茶の等級(グレード)の種類
紅茶の等級には、OP(オレンジペコー)やD(ダスト)などと種類があります。等級区分などと呼ばれてはいますが、品質ではなくあくまでも茶葉の大きさや見た目によって分類したものです。
- OP(オレンジペコー)
針状で1cm前後ある長い茶葉。抽出した紅茶は明るい色で香りが豊かなものが多い - PEKO(ペコー)
少し太めの茶葉。オレンジペコーよりも抽出した紅茶が濃い色なのが特徴 - BOP(ブロークンオレンジペコー)
オレンジペコーよりも小さめ。しっかりとした香りと色の濃さが特徴で、一般的に多く普及している茶葉 - BOPF(ブロークンオレンジペコーファニングス)
ブロークンオレンジペコーよりもさらに小さなもの。ブレンドティーやティーバッグに使われることも多い茶葉 - D(ダスト)
等級区分では一番細かい茶葉をさす
飲み方による種類分け
紅茶はそのまま飲むストレートティー以外にも、ミルクティーやレモンティーなど何かを加えたり、チャイやロシアンティーなど少し変わった飲み方をしたりします。
- ストレートティー:抽出した紅茶をそのまま味わう
- ミルクティー:ミルクを加えて飲む
- レモンティー:スライスレモンを加えて飲む
- チャイ:インド式ノミルクティー。濃く抽出した紅茶にミルクや砂糖を入れて煮る
- ロシアンティー:ジャムを添えて飲む。ジャムを入れることも
飲み方の違いによる紅茶の種類の選び方
ストレートティーにおすすめの茶葉
抽出した紅茶をそのまま飲むのがストレートティーです。渋みや苦味の少ない茶葉は誰にでも飲みやすいため、しっかりした香りや深い味わいを楽しむにもおすすめの飲み方です。
インドのダージリンは少し甘く強い香りコクのある味わいで、多くの人に愛される人気の茶葉です。スリランカのディンブラは、クセが少なく飲みやすいため、ストレートで楽しめる味わいです。日本ではティーバッグにも多く使われているなど、親しまれています。
ミルクティーにおすすめの茶葉
ミルクティーには、ミルクの芳醇な香りや味に負けない、強い香りやコクのある茶葉を選ぶのがおすすめです。
インドを代表するアッサムは、香りや甘みが強いのが特徴。しっかりとした味わいが楽しめるため、ミルクを入れても紅茶の香りや味が負けることもなく楽しめます。スリランカのウバは強い渋みが特徴でミルクとの相性も良く、濃厚がスイーツなどに合わせるのもおすすめです。
レモンティーにおすすめの茶葉
紅茶にレモンを入れると、タンニンと反応して渋みが出ることがあります。そのため、比較的タンニンの少ない茶葉がおすすめです。
インドのニルギリやスリランカのキャンディは、他の茶葉に比べてタンニンが少なめでレモンとの相性もよく、爽やかな香りを楽しめます。
アイスティーにおすすめの茶葉
アイスティーはホットで飲むよりも香りが少なくなります。そのため、しっかりとした渋みが感じられる茶葉がおすすめです。
ディンブラはスリランカの代表的な茶葉のひとつ。適度に渋みはありますがクセが少なく飲みやすいのが特徴です。実はハーブティーに属するアールグレイは香りが広がりやすいため、アイスティーにしても爽やかな香りが楽しめます。
まとめ
紅茶の種類をさまざまな観点での分け方について紹介しました。産地やフレーバー、等級などから、それぞれの茶葉の特徴を知ることができます。香りや味わいもさまざまな紅茶の茶葉を、飲み方や気分に合わせて選ぶと、さらに紅茶の楽しみ方が広がるでしょう。