「簡潔」の意味と使い方とは?「完結」「端的」との違いや類語も

「簡潔」とは、無駄がなく分かりやすいことを指している言葉です。ビジネスの場では「簡潔」であるようにしばしば求められますが、必要なことだけを手短に分かりやすく表現することは簡単ではありません。この記事では、「簡潔」の意味と使い方のほか、類語との違いや対義語も紹介しています。

「簡潔」の意味とは?

「簡潔」とは手短で無駄がなく分かりやすいこと

「簡潔(かんけつ)」とは、手短で無駄がないうえ、要領を得ていて分かりやすいことを表した言葉です。

「簡」には「省く」「減らす」、「潔」には「いさぎよい」「余計なものがない」という意味があり、熟語が持っている余計なものがなくすっきりとまとまっているさまを示しています。

「簡潔」には明瞭さが必須

「簡潔」であるためには、単に短いだけでなく明瞭さが必須です。無駄なものを削ぎ落し必要なものだけを残すのですが、削り過ぎて意味が分からなくなっては本末転倒となります。

相手がはっきりと理解できるような明瞭さと手短さが両立してこそ、「簡潔」といえるのです。

「簡潔」の使い方と例文

「簡潔な自己PR」は30秒

面接などでは、「簡潔に自己PRを」と言われることがあります。「簡潔」とはどれくらいの長さかというと、30秒で話せるくらいの内容(150~200字程度)が目安です。

ちなみに1センテンスは50字くらいが適切であることから、200字に文章をまとめるためには内容を4つに分け、1センテンスに1トピックで構成するとよいでしょう。

ビジネスで求められる「簡潔に説明する」スキル

ビジネスでよく使われる「簡潔」を使った表現は、「簡潔な説明」です。多くのビジネスマンは忙しく、時間は大変貴重です。ビジネスでのやり取りで相手の大切な時間を奪わないためにも、簡潔に説明するスキルは必須でしょう。

ものごとを簡潔に説明するためには語彙を増やすことも大切で、日ごろからひとことで伝わるワードを仕込んでおくことをおすすめします。

「簡潔にまとめる」ことはプレゼンにも必要

たとえば30分のプレゼンをする場合でも、簡潔にまとめることは必要です。「簡潔」とは時間の長さの問題ではなく、内容に無駄やモレがなく、何を言いたいのかよくわかることが求められています。

時間が長くなるほど、論点がブレたり内容を盛り込みすぎたりして、簡潔さから遠ざかってしまう傾向がみられるため、注意が必要です。

熟語「簡潔」を使った例文

  • 部長の話は簡潔とは程遠いもので、聞けば聞くほど意味がわからなくなる。
  • この分厚い資料を簡潔にまとめることができる人は、滅多にいないだろう。
  • この商品の内容を簡潔に言うと、ノーリスクローリターンということのようだ。

「簡潔」と「完結」との違いとは?

「完結」とは続いていたものごとが完全に終わること

「完結(かんけつ)」とは、これまで続いていたものごとが完全に終わることです。「完」には「すべてやり遂げる」「すべて備わっている」、「結」には「おわり」「まとめる」という意味があり、何もかもが全うされ終わるという熟語の意味合いを形成しています。

「完結」にはそれ自体でまとまって存在しているという意味も

「完結」には、そのもの自体だけで内容や機能などがまとって存在しているという意味もあります。

たとえば「自己完結」は、あるものごとについて自分自身の中だけで納得や決着している状態を指したもので、個人の歴史が完全に終わったというような意味ではありません。

「完結」は「簡潔」の同音異義語

「簡潔」は無駄がなく分かりやすいことを指しており、「完結」は意味が異なっている「同音異義語」にあたる熟語です。

同音異義語とは音が同じで意味が異なる語句のことで、不注意による入力ミスや意味の取り違えなどトラブルが発生するリスクがあります。

「完結」と「簡潔」では、意味を取り違えることはないと思われますが、変換ミスは見落とさないようにしたいものです。

「簡潔」と類語「端的」の違いとは?

「端的」とははっきりと核心を示している様子のこと

「端的(たんてき)」とは、はっきりとありのままに核心を示していることや、要点をすばやくとらえるさまを表した言葉です。

「端」はきちんとしていることを、「的」ははっきりしていることを意味しており、誰が見ても明白なように核心を示すことを指す熟語となっています。

この意味において、「端的」は「簡潔」とほぼ同義ですが、ニュアンスとしては「端的」は短さ「簡潔」は分かりやすさに重点が置かれているという違いがあります。

「端的」にはたちどころに起こるという意味も

「端的」には、あるできごとがたちどころに起こるという意味もあります。たとえば「端的に効果が表れた」といった場合には、効果が間を置かずに表れたことをいっているものです。この意味において「端的」は「簡潔」と互換性はなく、言い換えに使うことはできません。

「簡潔」の類語・対義語

類語「簡約」は手短にまとめること

「簡潔」の類語「簡約(かんやく)」の意味は、文章や話の内容などを手短にまとめることです。

「略」という文字は「はぶく」「あらまし」を表しており、無駄な部分を省いてあらましを手短にまとめるという熟語の意味を示しています。

対義語「冗長」はダラダラと続く様子のこと

「簡潔」の対義語「冗長」は、文章は話などが無駄に長々と続く様子を表したものです。「冗」という文字は、ダラダラとまとまりがないことや無駄なことを指しています。

「長」には「長い」ことのほか、「余計な」ということを表し、同じ意味の文字が2つあわさって熟語を構成しています。

まとめ

「簡潔」の意味と使い方のほか、「完結」「端的」との違いや類語・対義語も紹介しました。ものごとを「簡潔」にするためには、対象の本質をしっかり理解することと、相手が何を知りたいのかを把握しておくことが必要です。

単に手短にまとめただけでは「言葉足らず」で終わりかねないため、「簡潔」にまとめるスキルを磨くことはビジネスパーソンにとって必要不可欠な勉強といえるでしょう。