「栗色」とはどんな色?茶色との違いやカラーコード・RGBも

「栗色」は茶色の一種です。髪や毛色を表す際に使われています。人気のある日本の伝統色で、「落栗色」「栗梅」などの関連色も多く生まれました。また、栗は海外でも一般的な植物のため、英語・フランス語などの外国語でも「栗色」を意味する色名が使われています。栗色の詳細や、茶色との違いを紹介しましょう。

「栗色」とはどんな色?

「栗色」とは茶色の一種

「栗色」とは濃い茶色のことです。「暗い灰みの黄赤」や「赤茶色」とされることもあります。

茶色との違いは「赤み」「明るさ」

一般的な茶色と栗色はよく似た色です。使い分ける場合の違いは「赤み」と「明るさ」になります。栗色の方が濃くて明るく、赤みを帯びています。

「栗色」のカラーコード・RGB

栗色をデータで表す場合の値は定まっていません。カラーコードの場合、「#762F07」や「#762e05」、「#704c38」などとされています。

RGB(赤、緑、青)では、前から「118、47、7」や「118、46、5」と表されています。

「栗色」の補色は暗い青緑色

栗色の補色は暗い青緑色です。具体的な色名が定まっている中では「御納戸茶色」や「藍色」が該当します。

補色ではありませんが、芥子色も似合うと言われています。芥子色とは、香辛料「からし」のような黄色です。栗色と芥子色は、秋を連想させる配色です。

「栗色」は10月29日のバースデーカラー

栗色は10月29日のバースデーカラー(誕生色)とされています。色言葉は「強情」「健康」「穏健」です。色のパーソナリティは「穏健でも、自分の考えを譲らない」になります。

「栗色」の由来と使用例

「栗色」の由来は栗の表皮

「栗色」の由来は、植物の「栗」です。一般的に食べられる果肉(厳密には種)の色ではなく、表側の皮(鬼皮)に似ている色を表します。日本では縄文時代から食用にしていて、現代でも和菓子・洋菓子をはじめとしたさまざまなメニューに使われています。

名前に植物が入っていますが、栗から染めた布・着物だけを表す意味ではありません。単純に栗の皮に似た色なら、作り方を問わず「栗色」になります。

「栗色」は髪や毛色を表現する

栗色は、人間の髪色を表現する際に使用されます。生まれ持った栗色の髪だけでなく、ヘアカラーでも栗色が使われます。「淡い栗色」や「明るい栗色」「マロンアッシュ」など、派生カラーも多い人気色です。

動物の毛色を形容する用法も一般的です。例えば、栗色の毛を持つ馬は「栗毛の馬」と呼ばれています。馬の中では一般的な色で、競馬のサラブレッドの場合およそ半分が栗毛だとされています。栗毛よりやや暗いと「栃栗毛(とちくりげ)」です。

「栗色土」は色名ではなく土壌

「栗色土」は、土壌の種類を意味します。比較的降水量の少ない半乾燥地帯に見られる土壌で、上層が栗色です。

「栗色」に関連する色

「栗皮茶色」は栗色よりやや濃い

「栗皮茶(くりかわちゃ)色」(栗皮色とも)は、栗色の別名とされることもあるほど、よく似た色です。栗色と同じく、栗の表皮の色が由来です。栗色と別色として使い分ける場合、栗皮色の方がやや濃い色合いになります。

「落栗色」は栗色より黒く引き締まっている

「落栗色(おちぐりいろ)」は、成熟して地面に落ちた栗のような、黒ずんだ赤茶色です。栗色よりも黒みがかっていて、引き締まった色をしています。

落栗色は襲の色目(かさねのいろめ)のひとつでもあります。襲の色目とは、公家の着物に使われている色の組み合わせです。蘇芳(黒みがかった赤)と香色(薄い茶色)の組み合わせが「落栗色」と呼ばれていました。

「栗梅」は赤みをおびた栗色

「栗梅(くりうめ)」は濃い赤茶色です。名前に「梅」が入っていますが、梅の花のような鮮やかな色ではありません。栗色に近い赤茶色で、違いは「栗梅のほうが赤みを帯びている」ことです。

「蒸栗色」は栗の中身のような黄色

「蒸栗色(むしくりいろ)」は緑みをおびた淡い黄色です。栗の可食部である果肉(厳密には種)を蒸したような色合いになっています。

栗色と同じ植物を由来にしていますが、色合いは似ていません。栗色のイメージに影響され、蒸栗色を濃い茶色だと勘違いしないよう注意しましょう。

「栗色」の外国語表現

英語の色名は「maroon」

栗色と同じ意味を持つ英語の色名は「maroon(マルーン)」です。西洋栗の表皮の色で、栗色とほぼ同じ色になっています。

色彩規格では「暗い赤」とされ、栗色とは別色です。栗色と比べると、マルーンの方が濃くなっています。

フランス語では「marron」

フランス語で栗色と同じ意味の色名は「marron(マロン)」です。栗色によく似た赤茶色です。ただし、フランスでは「marron」は栗色だけでなく茶色の意味で使われることもあります。

「châtain(シャタン)」も直訳すると「栗色」です。日本語の栗色と違い、châtainは髪の色の表現にのみ使用される単語になっています。金髪を濃くしたような色合いで、茶髪よりは薄い髪に「châtain」が使われます。

まとめ

「栗色」は日本の伝統色で、現在でも髪の毛や動物の毛色の表現に一般的に使われています。

栗の旬が秋のため、「秋のイメージを持つ色」としても知られています。秋の季節感を楽しみたいときは「栗色」の服や小物を選んでみるのも良いかもしれません。