「カーキー(カーキ)」とはどんな色?茶色と緑色がある理由も解説

「カーキー(カーキ)」はくすんだ淡い茶色のことです。しかし、身近な商品で「カーキー」で売られているものは、くすんだ緑であることが多くなっています。特に衣服(ジャケットやパンツなど)やヘアカラーでは、くすんだ緑になる傾向があります。なぜ茶色と緑の2種類あるのかも含めて、カーキーがどんな色なのか紹介しましょう。

「カーキー」とはどんな色?

カーキーとは「くすんだ淡い茶色

「カーキー(英語表記:Khaki)」とは、乾いた大地のようなくすんだ淡い茶色です。「カーキ」と表記されることもあります。色彩規格では「くすんだ赤みの黄」です。

詳細は後ほど説明しますが、「淡い茶色」以外もカーキーとして扱われています。赤みが強い「黄土色」や緑系統の「オリーブ」「オリーブドラブ」などです。「カーキー」を相手がどんな色として話しているか、確認したほうがよい場面もあるでしょう。

「カーキー」のカラーコード・RGB

カーキーの代表的なカラーコードは「#C3B091」です。他にも「#bb9855」、「#c5a05a」などがあります。

カラーコードは前から「RGB(赤・緑・青)」の強さを16進数で表しています。例えば「#C3B091」をRGBごとの10進数に直すと「R195・G176・B145」です。

「カーキー」の語源と緑色も含む理由

「カーキー」の語源はペルシャ語「土埃」

「カーキー」の語源はペルシャ語で「土埃(つちぼこり)」を意味する言葉です。ペルシャ語からヒンディー語の借用語になり、ヒンディー語から英語・日本語(カタカナ語)の借用語になりました。

借用語とは「他の言語から借り入れ、日常的に使う語」のことです。外来語より意味が広く、方言や古語も対象になります。

「カーキー」は軍服から生まれた

「カーキー」は軍服から生まれた色名です。19世紀にインドに駐留するイギリス軍が使い始めました。白い軍服がすぐ汚れることから、現地の土を使って汚れにくくなるよう染めたのが始まりだとされています。

それ以降は、大地に溶け込んで敵から発見されづらい色として各国へ広まっていきました。その用途から、戦闘地域の土に合わせて色の濃淡が違っています。

「カーキー」に緑色も含むのは森林用の軍服があるから

「カーキー」に緑色のイメージも強いのは、森林地帯用の軍服があるためです。森林地帯では茶色より、植物に紛れ込む濃い緑色の方が有利だと考えられました。

ただし、すべての軍服の色がカーキーに含まれる訳ではありません。青やグレーの軍服もありますが、それらは「カーキー」とされませんでした。「茶色・緑色系統がカーキーと呼ばれる」と覚えておくとよいでしょう。

「カーキー」のファッションでの使い方

ファッションでは「くすんだ緑」が多い傾向

ファッション用語としては、カーキーは「くすんだ緑」として扱われる傾向があります。特に上着・ジャケットやパンツなどの衣類、ヘアカラーは緑系統の商品が豊富です。

カーキーに合う色は「黒」「ネイビー」など

「カーキー」は定番色として、性別を問わず人気があります。レディースの場合、合う色がとても多いのが特徴です。「黒」でクール、「ネイビー」で清潔感、「ピンク」でかわいい印象と、さまざまなコーディネートが楽しめます。

メンズの場合、おすすめされやすい色は「ネイビー」です。カーキーが持つミリタリー由来の武骨な印象を、ほどよく上品に落ち着かせる効果が期待できます。

ヘアカラーで人気の「カーキグレージュ」「カーキアッシュ」

ヘアカラーではカーキー単色よりも、灰色と合わせた「カーキグレージュ」「カーキアッシュ」の人気があります。グレージュは「灰色とベージュの中間色」です。アッシュは、ヘアカラーでは「くすんだ灰色」を意味します。

「カーキー」に似た色と関連色

カーキーに似た色は「黄土色」

カーキーに似た色は「黄土色(おうどいろ)」です。茶色がかった黄色で、カーキーと比べると赤みが強くなっています。

日本ではカーキーを「黄土色と同色」として扱うことがあります。1906年に、黄土色の軍服が「カーキ色」として紹介されたためです。

「国防色」はカーキーと同色とされる

「国防色」はカーキーと同一視する資料が多くあります。1934年に日本陸軍で命名された、軍服の指定色名です。生産時期は階級、季節によって色調は異なりますが、おおむね「青や緑がかった茶褐色」です。

緑系で似た色は「オリーブ」「オリーブドラブ」

カーキーを「くすんだ緑」として扱う場合、似ているのは「オリーブ(英語表記:Olive)」と「オリーブドラブ(英語表記:Olive Drab)」です。

「オリーブ」は暗い緑みの黄色で、植物のオリーブが熟す前の色を表します。「オリーブドラブ」は「くすんだオリーブ色」です。特にファッション用語では「オリーブドラブ」がカーキーとして用いられる傾向があります。

「ベージュ」は似た色と誤解されやすい

「ベージュ(英語表記:Beige)」は、カーキーに含まれると誤解されやすい色です。実際のベージュは「白に近い薄い黄色」ですが、もっと濃い「薄茶色」だと勘違いされることがあります。

まとめ

「カーキー」は軍服に由来する色のため、森林用の軍服の色である「くすんだ緑」として扱われることもあります。一般的に目にしやすいファッション関係でその傾向が強いため「カーキー=緑」だと思う人は多いでしょう。会話で「カーキー」を使う場合、意図する色を誤解されないよう配慮しましょう。