「コバルトブルー」とは鮮やかな青色のことで、和名では「空色」と表します。「コバルトブルーの海」のように使いますが、どんな色かわからない方もいるでしょう。
この記事では「コバルトブルー」の意味やカラーコード、毒性について紹介します。くわえて、「コバルトブルー」に合う色や作り方、英語表現も解説しましょう。
「コバルトブルー」の意味とは?
「コバルトブルー」の意味は「鮮やかな青色」
「コバルトブルー」の意味は「鮮やかな青色」です。原色の青色と似ており、強く明るい青色を表します。
ただし、コバルトブルーの認識には曖昧な部分があります。定義されているコバルトブルーと商品の色味を表すコバルトブルーには、差が見られるため注意しましょう。
「コバルトブルー」のカラーコードは「#0068b7」
「コバルトブルー」のカラーコードは「#0068b7」です。カラーコードとは、Web上で使われる用語のことで、シャープと6桁の16進数で色を表します。
ちなみに、コバルトブルーの類似色には、重厚な青色の「シアンブルー(#0063A7)」、紫色が加わった鮮やかな青色の「瑠璃色(#005599)」などがあります。
「コバルトブルー」の補色は「オレンジジェイダイト」
「コバルトブルー」の補色には「オレンジジェイダイト」や「マロン」が当てはまります。どちらも奥深さのある濃い茶色を表し、コバルトブルーの青みを目立たせる色味です。
「コバルトブルー」に合う色は「白」
「コバルトブルー」に合う色は「白色」です。コバルトブルーは主張が強い、濃いめの色味であるため、ハッキリとした色味と組み合わせることでバランスのよい印象を与えます。白色のほかに、黒やグレーとの相性もよいです。
「コバルトブルー」は7月2日の誕生色
「コバルトブルー」は7月2日の誕生色です。色言葉には「手際よさ」や「繊細」があり、感性豊かな性質があると言われています。
「コバルトブルー」の由来と作り方とは?
「コバルトブルー」の由来は元素にあり
「コバルトブルー」の由来は元素にあります。もともとは顔料として、コバルトとアルミを合成させて作られていました。19世紀の初頭に顔料として作られ、次第に色の1つとして浸透したのです。
また、顔料の発明者である「ルイ・テナール」にちなみ、「テナールブルー」とも呼ばれています。
「コバルトブルー」の作り方は青・赤・白を混ぜる
「コバルトブルー」は「青」「赤」「白」を混ぜることで作成できます。まずは、青と赤を混ぜますが、ここで赤が強いと紫になるため注意しましょう。次に、青と赤で作った濃い青色に白をくわえます。すると、青色の濃さが和らいで、きれいなコバルトブルーになります。
「コバルトブルー」の原料には毒性がある
絵の具の色としても使われる「コバルトブルー」ですが、毒性があるため取り扱いに注意が必要です。色を作るときに使われる「コバルト顔料」に有毒物質があり、人体に影響があります。
有害性がある絵の具にはバツ印のシンボルマークが記載されているため、購入時に確認しましょう。
「コバルトブルー」の使い方とは?
海の色を表すときに多く使われる
「コバルトブルー」は海の色を表すときに多く使われます。浅瀬ではなく、深い場所の青みが強い海を「コバルトブルー」と表すのです。また、海以外にも「コバルトブルーの空」や「コバルトブルーの瞳」のように使います。
コバルトブルー・ラミレジィは魚の名前
「コバルトブルー」は生き物の名前にも使われます。たとえば、カワスズキ科の熱帯魚であるラミレジィのなかで、青い体をもつものを「コバルトブルー・ラミレジィ」と呼びます。
また、クモでは「コバルトブルータランチュラ」、ヤモリでは「コバルトブルーゲッコー」が名前として使われています。
コバルトブルーは宝石の色を表すことも
「コバルトブルー」の色をした宝石には、「アウイナイト」が当てはまります。ドイツのアイフェル地方が産地として有名で、同じ青系の宝石で有名な「サファイア」よりも美しいと言われています。
また、希少性の高い「コバルトスピネル」も、コバルトブルーと表現される宝石のひとつです。
「コバルトブルー」の日本語表現と英語表現
「コバルトブルー」の和名は「空色」
「コバルトブルー」の和名は「空色」です。「空色」は淡い青色を指し、コバルトブルーと比較すると色味が異なります。しかし、コバルトブルーの定義が曖昧なこともあり、辞書などでは「空色」として説明されることが多いのです。
「コバルトブルー」の英語表現は「cobalt blue」
「コバルトブルー」の英語表現は「cobalt blue」です。海や空の色を表すときは、「Cobalt blue sea」や、「Cobalt blue sky」のように使われます。
まとめ
「コバルトブルー」とは鮮やかな青色を意味します。顔料の1つとして作られ、海や空を表す色としても使われます。絵の具として浸透しているコバルトブルーですが、毒性があるため使用には注意しましょう。
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コバルトブルーの瞳に目を奪われた。
コバルトブルーの水面が広がっている。