「コントラスト」の意味とは?色との関係やハイライトとの違いも

「コントラスト」とは、画像の明暗対比という意味でよく使われています。ほかにも色や人物、ものごとなどを並べたときの差異のことも指しています。この記事では、「コントラスト」の意味のほか、「彩度」や「色相」など「明暗」以外の色の要素との関係や、「ハイライト」との違いなども紹介しています。

「コントラスト」の意味とは?

「コントラスト」の主な意味は「対比」

「コントラスト」は、英語の「contrast」が由来の言葉で、対照・対比・差異という意味です。フランス語にも同じ意味合いの言葉として、「contraste」があります。

いずれもラテン語の「contra-(向かい合わせに)」「stare(立つ)」が「contrast」の語源となっているもので、異なった二つのものを並べて対比させるということが、「コントラスト」の大意となっています。

「コントラスト」は画像や映像でよく使われる語句

「コントラスト」は、画像や映像の明暗比に対して用いられることが多い言葉です。明るい部分と暗い部分の差が大きい場合は「コントラストが強い」と表現し、シャープでメリハリの効いた像となります。逆に差が小さい場合は「コントラストが弱い」と表現し、のっぺりとした像となるのです。

「コントラスト」を上げることでインパクトを増すことができますが、やりすぎると白飛び(明るい部分全面が真っ白になる)や黒潰れ(暗い部分全面が真っ黒になる)が生じます。

反対に「コントラスト」を下げることでふんわりとした優しいイメージの像となりますが、やりすぎると「眠い」「ぼやけた」像になってしまうので、使い方には注意が必要です。

「コントラスト」は色にもある

色の組み合わせでの「コントラスト」は、明度差だけでなく「色相」や「彩度」の対比からも生じるものです。

色には色相・明度・彩度からなる色の三属性があり、赤・青・緑などの色みのことを「色相」、色の鮮やかさ(純度)を「彩度」という指標で表しています。

「色相」で「コントラスト」を高めたい場合には、色相環図で対局にある「補色」や「対照色」の組み合わせがおすすめです。具体的には、「青と黄」や「赤と緑」などの配色があげられます。

また、「彩度」に差をつけることで「コントラスト」を高めることもでき、たとえば原色に近い赤と灰色に近いくすんだ赤を組み合わせると、「コントラスト」が効いた像になります。

「コントラスト」はものごとや人物にも使える言葉

「コントラスト」は、ものごとや人物に対しても抽象的に対比したいときにも使うことができる言葉です。

たとえば体格やファッション、外観など視覚的なものだけでなく、性格や質感など抽象的なものの差などに関しても使うことができます。

「コントラスト」を使った例文

  • ここからの眺めは赤い鳥居と新緑のコントラストが美しいので、気に入っている。
  • コントラストが綺麗な写真に仕上げるためのコツは、被写体選びにある。
  • このコンビは、キャラクターのコントラストの絶妙さで注目を集めている。

「コントラスト」の類語・言い換え語

「対比」は二つのものを比べること

「対比」とは、二つのものを並べて比べることや、二つの性質や量の異なるものを並べることで両者の違いを際立たせることを指した言葉です。

「対」には「組になるもの」「向き合う」、「比」には「並べる」「違いをみつける」という意味があります。「対比」は「コントラスト」の和訳語でもあり、類語として言い換えに使うことができるものです。

「対照」は照らし合わせて比べること

「対照」は、照らし合わせることや、対立するものごとを並べることでそれぞれの特徴を目立たせることを指した言葉です。

「対比」と同様に、「コントラスト」の和訳語であり、類語として用いることができますが、同音異義語の「対象」や「対称」と混同しないようにする必要があります。

「コントラスト」と「ハイライト」との違いとは?

「ハイライト」とは画像で最も明るく見える部分のこと

「ハイライト」は、画像などのなかで最も明るく見える部分のことを指しています。「ハイライト」は、英語の「highlight」が由来で、読みをカタカナ表記したものです。

高いという意味の「high」と光という意味の「light」があわさって、「光が強い」という意味になっています。

「ハイライト」には見せ場・呼び物という意味も

「ハイライト」には「強調する部分」「最重要点」という意味合いがあり、ここから見せ場や呼び物のことを指す用語となっています。映画や演劇、催し物などの「ハイライト」は、見逃したくないものです。

また、IT用語としてはwebページで強調したい部分の背景色を反転させたり、特別に設けた表示欄に掲載したりすることを指しても使われています。

「ハイライト」に対比の意味はない

「コントラスト」は、複数のものを対比させるという意味があります。一方「ハイライト」は最も明るい部分や強調する部分を指しており、何かと対比する意味合いはありません。

なお、「コントラストハイライト」は髪にハイライトを入れた後、ベース部分と色が混ざらないように塗り分ける施術のことで、ハイライト部とベース部の髪色のコントラストを高め、ハイライトをより目立たせる効果があるものです。

まとめ

「コントラスト」の意味について、色との関係やハイライトとの違いも交えながら紹介しました。「コントラスト」とは、複数のものを並べて比べたときに生じる差異のことです。

一方「ハイライト」は最も明るい部分のことで、「コントラスト」は比較級、「ハイライト」は最上級とイメージすれば理解しやすくなるでしょう。