「カーマイン」とはどんな色?由来やコチニールレッドとの違いも

「カーマイン」とは、僅かに紫みのある鮮やかな赤色です。昆虫の色素から作る顔料が由来の色名になります。画材やファッション小物、化粧品の色名として、聞いたことがある人も多いでしょう。同じ由来を持つ「コチニールレッド」との違いもあわせて、カーマインがどんな色なのか紹介します。

「カーマイン」とはどんな色?

「カーマイン」とは鮮やかで紫みのある赤

「カーマイン(英語表記:carmine)」とは、鮮やかで、僅かに紫みのある赤色です。色彩規格では「鮮やかな赤」とされています。

「カーミン」「カルミン」も意味は同じ

カーマインは「カルミン」や「カーミン」と表記されることもあります。意味の違いはなく、「どの言語の発音に似せたカタカナ語か」が違うだけです。

カーマインは英語、カルミンはオランダ語・スペイン語、カーミンはドイツ語の発音を参考にしています。

「カーマイン」は日本語で「洋紅色」

「カーマイン」は日本語では「洋紅色」と呼ばれます。基本的な読み方は「ようこうしょく」ですが、「洋紅」だけで「ようべに」とも読まれています。江戸時代の後期に西洋から伝わり、明治時代には文化人の間で流行しました。

「カーマイン」のカラーコード・RGB

「カーマイン」の代表的なカラーコードは「#d7003a」、RGBは「R215・G0・B58」です。他にも「#DA003D」「R218・G0・B61」や、「#BC163B」「R188・G22・B59」などが使われます。

カラーコードとRGBは、レッド、グリーン、ブルーで表す色の表現方法です。ディスプレイなどの「光」で色を表す場合に使用されています。

「カーマイン」の色言葉は「外交的」「情熱」

「カーマイン」の色言葉は「外交的(がいこうてき)」です。「外交的」とは、外部との交渉・交際が巧みな様子を表します。同じ読み方の「外向的(興味・関心が外部へ向かう様子)」と混同しないよう注意しましょう。

他にも「情熱」や「激しさ」もカーマインの色言葉です。また、カーマインは2月12日の誕生色(バースデーカラー)とする占いもあります。

「カーマイン」の由来とは?

「カーマイン」の由来は昆虫の色素から作る顔料

「カーマイン」の由来は、昆虫から作る顔料の名前がそのまま色名になっています。顔料を作るために使うのは、「コチニール貝殻虫(かいがらむし)」など一部の貝殻虫です。貝殻虫から抽出した赤いコチニール色素(カルミン酸色素とも)から顔料を作ります。

ちなみに、コチニール色素は食品の着色料にも使われますが、動物由来の着色料のため飲食を避ける人もいます。アレルギー反応がある人もいるため配慮が必要です。

「カーマイン」は合成色素で作った色を含むことも

現在では、合成色素から作られた顔料や、それに似た色も「カーマイン」として扱われることがあります。コチニール色素には大量のカイガラムシが必要になるためです。

コチニール色素の代替になる天然の食品着色料の開発も進んでいます。将来的に、新しい天然着色料の色が「カーマイン」として扱われる日がくるかもしれません。

「カーマイン」や派生色は画材にもよく用いられる

「カーマイン」は絵の具や色鉛筆などの画材によく使用されています。近年では貝殻虫から作った色素ではなく、合成色素を使った商品が一般的です。

カーマインそのものだけでなく、派生色もさまざまな種類が販売されています。例えば、暗くて濃い「ダークカーマイン」、バラ色がかった「ローズカーマイン」、メーカーによってはピンクに近いものもある「ライトカーマイン」などです。

「カーマイン」は財布・スニーカーでも人気

「カーマイン」は市販の商品にも多く使われています。例えば、鞄やスニーカー、財布の小物や、化粧品などです。

「カーマイン」という言葉自体がブランド名や商品名に採用されることもあります。また、アニメ・ゲームのキャラクター名でも「カーマイン」を見つけられるでしょう。

「カーマイン」と似た色との違い

「カーマイン」と似た色は「コチニールレッド」

「カーマイン」と似た色は「コチニールレッド(英語表記:cochineal red)」です。コチニール貝殻虫を由来に持つ色で、色合いもよく似ています。厳密には別の色なのですが、同じ色として扱われることもあります。

「コチニールレッド」との違いは「くすみ」

「カーマイン」と「コチニールレッド」を別色として扱う場合、違いは「くすみ」です。コチニールレッドの方が、ややくすんだ色合いになります。

「クリムソン」も貝殻虫から作る赤色

「クリムソン(英語表記:crimson)」もカーマインに似た色です。「クリムゾン」や、和名の「臙脂色」と表現することもあります。カーマインの方が明るく、青みが強い色です。

クリムソンもカーマインと同じく、貝殻虫から作る顔料が由来です。クリムソンの原料はケルメス貝殻虫と呼ばれます。

「紅色」も「カーマイン」によく似た色

「紅色(べにいろ)」は平安時代から使われている日本の伝統色です。カーマインの和名「洋紅色」と名前が似ているだけではなく、色合いもよく似ています。違いは僅かですが、紅色の方が淡い色です。

紅色は紅花(べにばら)から作る染料が由来になっています。カーマインと同じく、化粧品や食品着色料にも活用されています。

まとめ

本来の「カーマイン」はコチニール貝殻虫から作る顔料の色です。現在では合成色素から作る顔料や、それに似た色も「カーマイン」として扱われています。画材や塗料でよく使われる名前なので、どんな色なのか覚えておくとよいでしょう。