「パープル」とはどんな色?「バイオレット」との違いや心理効果も

「パープル」は赤みがかった紫色です。種類が多い色名の中でも、基本的な色彩として扱われています。服や財布などのファッション小物、アイシャドウなどのメイク用品でも人気があります。同じく紫と訳される「バイオレット」との違いもあわせて、「パープル」がどのような色なのか説明しましょう。

「パープル」とはどんな色?

「パープル」とは赤みがかった紫

「パープル(英語表記:purple)」とは、赤みがかった鮮やかな紫色を意味します。色のカテゴリー名として扱われることもあります。

「パープル」のカラーコードは「#9b68a9」

「パープル」の代表的なカラーコードは「#9b68a9」です。他にも「#9b72b0」とされることもあります。

カラーコードとはWebページなどで使われる色のコードで、2桁ずつの16進数で色を表しています。

「パープル」の補色はセージグリーン

「パープル」の補色は、落ち着いた黄緑色です。名前のある色では「セージグリーン」が近い色になります。セージの葉を乾燥させたような、灰色がかった黄緑色です。

補色以外にも合う色があります。さまざまな色と相性が良い白・黒・灰だけでなく、ピンクやブルーも合わせやすい色です。パープルは赤と青の中間色のため、両方の色が「同系色」として馴染むと考えられます。

「パープル」の心理効果には二面性がある

「パープル」は二面性が強い心理効果を持つ色です。「高貴さと下品さ」「信念の強さと不安定さ」のように、正反対とも言える心理効果が狙えます。他にも「神秘的」や「病的」なイメージもあります。

歴史に詳しい人なら「高貴さ」のイメージが強いでしょう。詳細は後述しますが、パープルは多くの国で「高貴な色」の扱いを受けてきました。

「パープル」の由来と使用例

「パープル」の由来は巻貝

「パープル」の由来は巻貝のプルプラ(プールプラ)貝です。語源にもなっていると言われています。巻貝の分泌液を原料にして、パープルの染色が行われていました。

「パープル」は高貴な色

「パープル」は「高貴な色」として、皇帝などの身分が高い人物が身に着けていました。理由は、パープルの原料です。ひとつの巻貝から採れる分泌液は少量のため、布を染めるためには大量の巻貝が必要になります。その分、染め上がった布は貴重なものになるため、高貴な人しか手に入れられない時代が続きました。

「パープル」はファッションでも人気

現在では「パープル」はファッションを中心に多くの人に使用されています。衣服のコーディネートやアイシャドウなどのメイク用品などです。

ヘアカラーでは「パープルアッシュ」が人気です。ヘアカラーのアッシュとは、くすんだ灰色を意味します。灰色と配合することで、派手すぎない上品な髪色が目指せます。パープル単独では「派手すぎる」「個性的すぎる」と、コーディネートが難しく感じる人が多いようです。

他にも、ぬいぐるみや財布などの小物にも「パープル」が用いられています。

「パープル」は宝石やバラの名前にも使われる

「パープル」は宝石やバラの名前にも使われています。どちらも紫色が特徴的です。

宝石の名前は「パープルサファイア」です。サファイアは青のものが有名ですが、紫色のものも存在します。石言葉は「初恋の思い出」「集中」「冷静」などです。

バラの名前は「パープルレイン」です。赤紫のバラで、香りが強い品種です。花もちが良く、棘が少ないという特徴もあります。

「パープル」に似た色の種類と違い

「バイオレット」は青みがかった紫

「バイオレット(英語表記:violet)」は、パープルと同じく「紫」として扱われる色です。「ヴァイオレット」とも表記します。赤みがあるパープルと違い、バイオレットは青みのある紫です。バイオレットは本来スミレを意味する言葉のため、厳密な和訳は「菫(すみれ)色」になると考える人もいます。

「紫」とは由来が違う

「紫」とパープルは同色と扱われるほど似た色ですが、由来が違います。紫は紫根(しこん)という、ムサラキグサの根から作る染料の色が由来です。パープルと同じく、紫も「高貴な色」とされていました。きれいな紫に染め上げるために、大量の紫根が必要になるためです。

紫とパープルを別色として扱う場合、紫の方が明るくはっきりした色になります。

「京紫」もパープルに似た色

「京紫」もパープルに似た色です。京紫も紫根で染める色で「赤みのある艶やかな紫」とするのが一般的です。(青みのある紫だとする説もあります)

京紫は「京都の紫」を意味します。青みがあり力強い印象の江戸紫と区別するために、江戸時代に生まれた色名です。

「ロイヤルパープル」は日本ではあいまいな色

「ロイヤルパープル」とは、パープルより赤みが強くて濃い紫です。ただし、日本の市場では色の定義があいまいで、「豪華な雰囲気のパープル」程度しか共通点がありません。極端な例では、青みが強くても豪華さがあれば「ロイヤルパープル」とされています。

本来は、王家が使う特別なパープルを意味します。古代ローマ時代から愛用されていました。

まとめ

「パープル」は高貴な色として扱われ、一般人は身に着けられない時代もありました。現在では身分を問わず、誰でも使用できる色です。パープルを活用したコーディネートをぜひ試してみてください。