目標を聞かれた時、すっと四字熟語で答えられるとスマートな印象を与えることができます。今回は目標やスローガンに掲げる際にぴったりの、前向きでかっこいい四字熟語をピックアップ。中学生や高校生におすすめの四字熟語や、メジャー過ぎないおしゃれな四字熟語までご紹介しましょう。
目標になる四字熟語とは
目標になる四字熟語一覧
- 剛毅果断(ごうきかだん)
- 心堅石穿(しんけんせきせん)
- 知行合一(ちこうごういつ)
- 歳寒松柏(さいかんのしょうはく)
- 君子不器(くんしふき)
- 慎始敬終(しんしけいしゅう)
- 磨斧作針(まふさくしん)
- 一致団結(いっちだんけつ)
- 和衷協同(わちゅうきょうどう)
- 進取果敢(しんしゅかかん)
- 初志貫徹(しょしかんてつ)
- 七転八起(しちてんはっき)
目標になる四字熟語の特徴
「目標」と聞いて前向きなイメージを覚えるように、目標になる四字熟語は総じて前向きな意味を持つものという特徴があります。強い意志を持って困難に立ち向かい、乗り越えるという意味のものや、優れた人になるにはどうすべきか、初心を貫き通すという意味のものなどが目標やスローガンによく使われる四字熟語です。
中学生や高校生に!かっこいい目標になる四字熟語
「剛毅果断」は意志が強く思い切って物事を行うこと
「剛毅果断(ごうきかだん)」は、「意志が強く、思い切って物事を行うことや、その様子」を意味する言葉です。また、「決断力が強い様子」も意味します。
「剛毅」は「気性が強く何事にも簡単に屈しないこと」や「意志が強く挫けないこと」を指す言葉。「果断」は「思い切って物事を行うことや、その様子」を指す言葉です。
文中では「彼は剛毅果断な性格だ」というように使用します。
「心堅石穿」は意志を貫けばどんな困難も解決できること
「心堅石穿(しんけんせきせん)」の意味は、「意志を貫けばどんな困難であっても解決できること」。「意志が固ければ石であっても穴を開けることができる」という元々の意味が転じたものです。
「意志が固いこと」を意味する「心堅」と、「穴を開ける、貫き通す」という意味の「穿」が組み合わさった言葉です。出典は『真誥(しんこう)』の「五」で、傅先生という人が、師から木の鑿(のみ)だけを渡され岩盤に穴を開けるという修行を与えられ、47年かけて穴を開けたという故事に由来しています。「心堅ければ石をも穿つ」と読む場合もあります。
「知行合一」は知識と行為は一体であること
「知行合一(ちこうごういつ)」の意味は「知識と行為は一体であること」。「本当の知識は実践を伴っていなければならないこと」を指しています。
出典は『伝習録(でんしゅうろく)』上。中国の明の時代の儒学者・王陽明(おうようめい)が、朱子学者の朱熹(しゅき)の先知後行説に対して唱えたものです。
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おしゃれで前向きな目標に使える四字熟語
「歳寒松柏」は逆境時も志を失わないこと
「歳寒松柏(さいかんのしょうはく)」は、「逆境や苦難の時であっても、志を失わないこと」を意味します。植物の松や柏が、冬の厳しい寒さの中にあっても緑の葉をつけている様子から転じた言葉です。「歳寒」は「冬の寒い時期」を指しており、「柏」は「常緑樹のコノテガシワ」を指しています。
出典は『論語(ろんご)』の子罕(しかん)。「歳(とし)寒くして然る後に松柏(しょうはく)の後(おく)れて彫(しぼ)むを知るなり」からきています。
「君子不器」は君子は何事にも通用する才能があること
「君子不器(くんしふき)」は「優れた人物は一分野の才能のみに秀でるのではなく、広い分野で通用する才能を持っている」という意味の言葉です。「君子」とは、「教養や徳が高い立派な人」を指しており、「器」は「容器」のことを指しています。一つの用途しかない容器と違い、優れた人は万能であるということからきた言葉です。
出典は『論語』の為政(いせい)です。一般的に訓読では「君子は器ならず」と用いられます。
「慎始敬終」は最初から最後まで気も手も抜かずやり遂げること
「慎始敬終(しんしけいしゅう)」の意味は、「物事を最初から最後まで気を抜くことも手を抜くこともなくやり遂げること」です。「慎」と「敬」はどちらも「注意深く行う」という意味で使われています。訓読では一般的に「始めを慎み、終わりを敬(つつ)しむ」と用いられます。
出典は『礼記(らいき)』の表記。「慎始敬終を実行する」のように使います。
努力や協力で目標を達成する四字熟語
「磨斧作針」は努力を惜しまず続ければ必ず成就すること
「磨斧作針(まふさくしん)」には、「どんなに困難なことでも努力を惜しまず続ければ必ず成就する」という意味があり、故事に由来しています。唐の詩仙といわれた李白は、若い頃学問に挫折し帰郷しようとしていました。その途中で銀の斧を磨く老女を見かけ、何をしているか尋ねたところ、「斧を磨いて針を作っている」と答えました。その老女の行動から李白は努力や根気強さを学び、学問に励むようになった、というものです。『方輿勝覧(ほうよしょうらん)』の五三「磨針渓」が出典となっています。
「一致団結」は目的達成のため多くの人が協力すること
「一致団結(いっちだんけつ)」の意味は、「集団や組織などの多くの人たちが、一つの目的を達成のために心を一つに協力すること」です。「一致」は「一つにまとまること」を指し、「団結」は「複数の人が結びつき力を合わせること」を指します。
「一致団結して困難に立ち向かう」「一致団結して試合に勝利した」というように使用します。
「和衷協同」は心を一つにして協力し事を成すこと
「和衷協同(わちゅうきょうどう)」は、「心を一つにして共に協力し、一緒に仕事や作業をすること」という意味の言葉です。「和衷」は「心の底から打ち解けること」、「協同」は「力を合わせること」です。
出典は『書経(しょきょう)』の皐陶謨(こうようぼ)の「寅(いん)を同じうし恭を協(かな)え、衷を和せよ」。「和衷協同して観客を喜ばせる」というように使用します。
挑戦し頑張るときの目標に使える四字熟語
「進取果敢」は積極的で決断力、実行力に優れていること
「進取果敢(しんしゅかかん)」は「積極的で意気込みがあり、決断力、実行力に優れていること」という意味です。新しいことに勢いと勇敢さを持って進んでいく様子を表しています。「進取」が「自ら積極的に進む」という意味を持ち、「果敢」が「大胆に決断する」という意味を持ちます。『論語』の陽貨(ようか)が出典です。
「初志貫徹」は初めの志を最後までやり通すこと
「初志貫徹(しょしかんてつ)」の意味は「初めに心に決めた望みや志を、最後まで挫けることなく貫き通し達成すること」です。「初志」は「最初に抱いた夢や希望」、「貫徹」は「貫き通す、やり通す」という意味です。
「初志貫徹」の類義語には「首尾一貫(しゅびいっかん)」や「徹頭徹尾(てっとうてつび)」などがあります。
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「七転八起」は何度失敗しても諦めず努力すること
「七転八起(しちてんはっき)」の意味は、「何度失敗しても挫けたり諦めたりすることなく努力すること」です。「転」は「顚」と表記されることもあります。
「七回転んでも八回起き上がる」というところからきており、「七転び八起き」と使われることも多い言葉です。「七」や「八」は回数が多いことを表し、「七転八起して遂には成功を収めた」というように使います。
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まとめ
目標やスローガンとして使える、前向きでかっこいい四字熟語をご紹介しました。心にしっくりくる四字熟語は見つかりましたか?目標を達成するために挑戦する時や、みんなで協力して何かをやり遂げたい時などに、是非参考にしてみてください。