かっこいい四字熟語とは?おしゃれな響きや、いい意味の言葉12選

スローガンに掲げる言葉を探している時や、体育祭などのスポーツイベントで横断幕を作りたい時など、かっこいい四字熟語を知っていたら、と思うことはありませんか?今回は、おしゃれな響きの四字熟語やいい意味がある四字熟語、字面がかっこいい四字熟語などをご紹介。用途に合わせて参考にしてみてください。

かっこいい四字熟語とは?

かっこいい四字熟語一覧

  • 花鳥風月(かちょうふうげつ)
  • 百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
  • 麟子鳳雛(りんしほうすう)
  • 威風堂々(いふうどうどう)
  • 磨励自彊(まれいじきょう)
  • 率先垂範(そっせんすいはん)
  • 鸞翔鳳集(らんしょうほうしゅう)
  • 竜驤虎視(りゅうじょうこし)
  • 天空海濶(てんくうかいかつ )
  • 戮力協心(りくりょくきょうしん)
  • 一蓮托生(いちれんたくしょう)
  • 意気軒昂(いきけんこう)

かっこいい四字熟語の特徴

一般的にかっこいい四字熟語というと、響きがかっこいいもの、意味がかっこいいもの、字面がかっこいいもの、みんなで使う時にかっこいいもの、などが挙げられます。たとえば、響きがかっこいいとされる四字熟語は、意味はわからなくても何か耳馴染みが良くかっこいい感じがする言葉が支持される傾向にあります。字面がかっこいいものは、鳳や龍、虎などの動物の漢字が使われている言葉や、天や空、海などの自然に関係する漢字が使われている言葉が支持を集めています。

おしゃれな響きでかっこいい四字熟語

「花鳥風月」は自然の美しい風景のこと

「花鳥風月(かちょうふうげつ)」は、自然の美しい風景を意味する言葉です。そこから転じて、自然の風物や景色を題材とした詩歌の作成や、絵を描いたりすることを指します。また、風流なことや、風流な遊びという意味もあります。「花鳥風月を友として暮らす」というように使います。

「花鳥風月」の類語には、「春花秋月(しゅんかしゅうげつ)」や「雪月風花(せつげつふうか)」があります。

以下の記事では「花鳥風月」について詳しい解説をしているので、合わせて参考にしてみてください。

「花鳥風月」とはどんな意味?使い方や類語・英語表現も解説

「百花繚乱」はいろいろな花が咲き乱れること

「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」には、「いろいろな花が咲き乱れること」という意味があります。転じて、各方面から秀でた人物がたくさん輩出され、優れた作品や業績が同時期にたくさん現れることを指します。

「百花」はたくさんの花や、いろいろな花という意味を持ち、「繚乱」は咲き乱れるさまを意味し、「撩乱」「燎乱」とも表記します。

「麟子鳳雛」は将来性のある子どもを例えて言う言葉

「麟子鳳雛(りんしほうすう)」は、将来性のある子どもを例えて言う言葉です。「麟子」は麒麟(きりん)の子、「鳳雛」は鳳凰(ほうおう)の雛を意味します。想像上の動物で霊獣・霊鳥とされる麒麟や鳳凰が現れることは、めでたいことの兆しとされていました。

出典は『易林(えきりん)』で、「このクラスは麟子鳳雛の集まりだ」というように使用します。

いい意味があってかっこいい四字熟語

「威風堂々」は威厳が満ち溢れ立派なさま

「威風堂々(いふうどうどう)」は、態度や雰囲気に周囲を圧するような威厳が満ち溢れ、立派で侵し難いさまを表す言葉です。また、気勢が非常に盛んな様子を形容する際にも使います。「威風」には、威厳に満ち溢れるさま、威厳があって侵し難いさま、という意味があり、「堂々」には、立派で力強いさま、という意味があります。

「威風堂々と凱旋した」や「威風堂々たる風貌」のように使います。

「磨励自彊」は大いに修業し努力すること

「磨励自彊(まれいじきょう)」の意味は、「大いに修業し自ら努力すること」です。「磨励」にも「自彊」にも、自分を磨き努力するという意味があります。

「彼は磨励自彊の精神で鍛錬し、優勝を勝ち取った」「磨励自彊の心構えで望めないのであれば、第一志望は諦めた方がいいだろう」というように使います。

「率先垂範」は先頭に立って物事を行い模範を示すこと

「率先垂範(そっせんすいはん)」は、人の先頭に立って物事を行い、模範となることを意味します。「率先」には、先んじること、人の先頭に立つこと、という意味があり、「垂範」には指導者が模範を示すこと、という意味があります。

「率先」の出典は『史記(しき)』の絳侯世家(こうこうせいか)、「垂範」の出典は『宋書(そうしょ)』の謝霊運伝(しゃれいうんでん)です。「上に立つ者として、常に率先垂範を心掛ける」というように使用します。

以下の記事では「率先垂範」について詳しい解説をしているので、合わせて参考にしてみてください。

「率先垂範」の意味と使い方とは?具体的事例や類語と例文解説も

字面が美しい、かっこいい四字熟語

「鸞翔鳳集」は優れた才能を持つ人が集まり来ること

「鸞翔鳳集(らんしょうほうしゅう)」は、優れた才能を持つ人たちが集まり来ることの例えとして使われる言葉です。鸞(らん)や鳳(おおとり)が飛び集まってくるという意味から転じています。鸞は鳳凰(ほうおう)に似た鳥のことで、鳳は鳳凰のこと。どちらも中国の伝説上の霊鳥で、二種類の霊鳥を優れた人物に例えています。

傅咸(ふかん)の「申懐賦(しんかいふ)」が出典です。

「竜驤虎視」は意気盛んな者が権力を持って世の中を威圧すること

「竜驤虎視(りゅうじょうこし)」は、「竜や虎のように威勢のある者が権力を持ち、世の中を威圧すること」を指します。「りょうじょうこし」と読む場合もあります。「驤」には躍り上がるという意味があり、「竜驤」は竜が勢いよく天に駆け上ることを意味します。「虎視」は、虎が眼光鋭く獲物を睨みつけるという意味です。

出典は『蜀志(しょくし)』の諸葛亮伝(しょかつりょうでん)の一節「亮の素志(そし)進みて竜驤虎視し、四海を苞括(ほうかつ)せんと欲す」です。

「天空海濶」は大空と海が広々としていること

「天空海濶(てんくうかいかつ )」は、「大空と海がはてしなく広がり、広々としていること」を意味します。「天空」はすっきりと晴れ渡る広い空、「海闊」は広大な海のことです。そこから転じて、度量が大きく、こだわりも何のわだかまりもないことやその様子を表す言葉として使われます。「海闊天空(かいかつてんくう)」とも言います。

「彼女が悪いわけではないとわかってはいても、海闊天空にやり過ごすことができなかった」のように使用します。

スローガンや体育祭に使えるかっこいい四字熟語

「戮力協心」は全員の力を結集し協力して任務にあたること

「戮力協心(りくりょくきょうしん)」の意味は、「全員の力を結集し、互いに心を一つにして協力して任務にあたること」です。「協心戮力(きょうしんりくりょく)」とも言います。「戮」には合わせる、一つにするという意味があり、「戮力」で力を合わせる、という意味になります。「協心」の意味は、心を乱さず、調和をはかることです。

出典は『墨子(ぼくし)』の尚賢(しょうけん)中。「戮力協心して事業を完遂する」のように使用します。

「一蓮托生」は結果の良し悪しに関わらず行動や運命を共にすること

「一蓮托生(いちれんたくしょう)」は、結果の良し悪しに関わらず、仲間と行動や運命を共にすることを意味する言葉です。仏教語の、善い行いをした者は死後極楽浄土に往生し、同じ蓮の上に生まれ変わる、ということに由来しています。「托」には身を寄せる、拠り所にする、という意味があり、「託」とも書きます。

「生きるも死ぬも、みんな一蓮托生だ」というように使います。以下の記事では「一蓮托生」について詳しい解説をしているので、合わせて参考にしてみてください。

「一蓮托生」の意味と使い方!英語例文や一心同体との違いも

「意気軒昂 」は意気込み奮い立つ様子

「意気軒昂(いきけんこう)」は、意気込み、奮い立つ様子を表す言葉です。また、勢力や元気が盛んで威勢が良い様子という意味もあります。「意気」は溢れ出る元気や気概、「軒昂」は高く上がるという意味があります。

「意気軒昂たるチーム」のように使用し、類語に「意気衝天(いきしょうてん)」や「意気揚揚(いきようよう)」などがあります。以下の記事では「意気軒昂」について詳しい解説をしているので、合わせて参考にしてみてください。

「意気軒昂」の意味は?使い方と「意気揚々」「意気衝天」との違い

まとめ

響きや意味、字面など、いくつかのジャンルのかっこいい四字熟語をご紹介しました。「かっこいい」という概念は人それぞれではありますが、自分がかっこいいと感じた四字熟語はきっと他の人の心にも響くはず。自信を持って使ってみてください。