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「立冬」はいつ?2022年の暦と「立冬」の意味と食べ物・過ごし方

暦の上での冬を意味する「立冬」は年によって日付が変わります。「2022年の立冬はいつ?」をはじめ、「立冬」の意味・定義について解説しましょう。また、「立冬」に食べると良いとされるものや「立冬」の過ごし方、「冬至」との違いについても触れています。

「立冬」はいつ?

「立冬」は二十四節気の第19番目

「立冬」とは二十四節気の第19番目です。「二十四節気(にじゅうしせっき)」とは1年を太陽の軌道上の位置(定期法)によって24に分け、それに季節を表す名称をつけたものです。元々は中国で生まれた区分手法です。

2022年の「立冬」は11/7、2023年は11/8

「立冬」は太陽の黄経(春分点を0度とした太陽の角度)が225度になる日と定義されています。年によって日が変わるのはこの太陽の黄経が微妙に変わるためで、2022年の「立冬」は11月7日、2023年は11月8日です。

なお、暦では黄経が225度になる日を指しますが、天文学上はその瞬間を指します。

「立冬」の持つ意味とは?

「立冬」は暦の上での冬の始まりを意味する

「立冬」は暦の上での冬の始まりを意味します。二十四節気でも冬の始まりに位置する「立冬」は体感としても冬の訪れを感じ始める時期でしょう。紅葉が楽しめる地域が多い一方で、秋は日増しに深まり冬の気配が強まります。

「立冬」は次の節気までの期間を指すことも

先述のように2022年の「立冬」は11月7日ですが、「立冬」には期間としての意味もあります。「立冬」の次の二十四節気である「小雪」までの期間もまた「立冬」と呼ばれます。

例年「小雪」は11月23日頃で、2022年の場合は11月22日が「小雪」です。つまり11月7日から11月21日までが「立冬の期間」ということになります。

「立冬」の食べ物とは?

「立冬」には冬瓜を食べることが多い

「立冬」には「冬瓜(とうがん)」を食べる風習があります。実は「冬瓜」は夏野菜ですが、皮が厚く長持ちするのが特徴です。冷暗所で丸ごと保存すれば、夏の収穫時期から「立冬」の時期まで食べられるというのが名前の由来にもなっています。

この名前の由来と「立冬」が結びつき、「立冬」には冬瓜を食べるようになったとされています。

リンゴやレンコンも旬の食べ物

「立冬」の行事食というわけではありませんが、「立冬」の時期に旬を迎える食べ物ではりんごやれんこんが挙げられます。数あるフルーツの中でも健康に良いと言われるりんごは季節の変わり目の身体にもぴったりかもしれません。

中国では「立冬」に餃子を食べる

日本では冬の始まりを意味する「立冬」ですが、中国ではすでに耳がかじかむほどに冷え込む時期です。そのため、中国では耳の形に似た餃子で健康を祈る風習があるそうです。餃子の”餃”と”交”(冬のはじまり=秋と冬が交わる日の意味)が似ていることから「立冬に餃子を食べる」とも言われています。

「立冬」の風習・特徴とは

「立冬」にはこたつ開きを行った

何気なく過ごしている「立冬」ですが、古くはこたつ開きを行っていました。

「立冬」の頃には「亥の子の日(旧暦10月の最初の亥の日に行われる収穫祭)」があり、「亥」が陰陽五行説では水にあたることから、亥=火に強い・火災が起こらないとされていたことに由来します。

現代ではこたつに火は使いませんが、「亥の子の日」の名残から冬支度に最適の日、縁起が良い日とされています。寒さが深まる時期ということを考えても、ひとつの目安にしてみるといいかもしれません。

花では「山茶花(さざんか)」が咲き始める

秋といえば紅葉ですが、「立冬」の時期は山茶花(さざんか)や水仙(すいせん)の時期に重なります。山茶花は10月から12月頃に花を咲かせ、ツバキによくに似た花としても知られています。一方水仙は、11月から翌3月まで見ごろを迎えます。白と黄色の色合いが上品さを感じさせる花です。

「立冬」と「冬至」の違いとは?

「冬至」は一年で昼が最も短い日

「冬至(とうじ)」とは一年で最も昼が短い日です。「冬至」もまた二十四節気のひとつで、二十四節気では冬の四番目、冬の真ん中に位置付けられます。

「立冬」で冬がはじまり、「冬至(冬至日)」にちょうど冬が半分すぎるとイメージするとわかりやすいでしょう。

かぼちゃを食べるのは「立冬」ではなく「冬至」

「冬至」にはかぼちゃを食べる風習があります。「立冬」にもカボチャをイメージする人がいますが、おそらくそれは「冬至」の誤りでしょう。

なお、「冬至」には他にも”ん”がつくものを食べると縁起が良いとする風習やゆず湯に入る風習もあります。

まとめ

「立冬」は二十四節気のひとつで、暦の上での冬の始まりを意味します。「立冬」は例年11月初旬で2022年は11月7日、2023年は11月8日です。

「立冬」は古くはこたつ開きが行われたことちなみ、冬支度を始めるのに良い日とされています。また日本では冬瓜を、中国では餃子を食べる風習があります。なお「立冬=かぼちゃ」というのは誤解で、かぼちゃを食べる風習があるのは「冬至」です。