「セルリアンブルー」の意味とは?「ターコイズブルー」との違いも

「セルリアンブルー」とは「緑がかった鮮やかな青色」なのですが、「セルリアン」とはどんな意味なのでしょうか。また、セルリアンブルーの色言葉も気になります。

この記事では、「セルリアンブルー」の意味や由来、和名やカラーコードの他に、ターコイズブルー、スカイブルー、コバルトブルーとの違いも紹介します。

「セルリアンブルー」の意味と由来とは?

「セルリアンブルー」とは「緑がかった鮮やかな青色」

「セルリアンブルー」とは、緑がかった鮮やかな青色のことです。青色にすこし緑がかっていることから、鮮やかな青でありながら、原色の青と比べると落ち着いた印象のある色味です。

「セルリアン」とは「空色」のこと

「セルリアン」の意味は空色です。19世紀ごろの絵画には、空を表現する色としてセルリアンブルーがよく使われていました。

由来は「錫酸コバルトで作った顔料」

「セルリアンブルー」は本来、主成分の錫酸(すずさん)コバルトなどを燃やして作った顔料のことです。この顔料の色を「セルリアンブルー」という色の名前として使われるようになりました。

顔料の「セルリアンブルー」は18世紀の終わりごろに発見されて、19世紀には顔料として流通していました。

ターコイズブルーやスカイブルーとの違いとは?

セルリアンブルーとターコイズブルーの違いは「青の深み」

セルリアンブルーとターコイズブルーの違いは、青色の濃度です。セルリアンブルーとターコイズブルーの両方とも緑がかった青色なのですが、セルリアンブルーの方がターコイズブルーよりも暗めで、青色が濃くなります。

セルリアンブルーとスカイブルーの違いは「青の濃淡」

セルリアンブルーとスカイブルーでは、セルリアンブルーの方が青みは深く、スカイブルーは青みが薄くなります。スカイブルーはよく晴れ渡った時の明るい空の色に似た水色で、代表的な空の色と言われています。

セルリアンブルーとコバルトブルーの違いは「青の明るさ」

セルリアンブルーとコバルトブルーでは、青色の明るさが違います。セルリアンブルーとコバルトブルーの両方とも鮮やかな青ですが、セルリアンブルーとコバルトブルーを比べると、セルリアンブルーの青は落ち着いた色味ですが、コバルトブルーは発色の良い明るい青色をしています。

セルリアンブルーの和名と英語表現とは?

セルリアンブルーの和名は「花浅葱」

セルリアンブルーの和名は「花浅葱(はなあさぎ)」です。「花浅葱」とは「花色がかった浅葱色」という意味で、藍色がかった明るい青緑色です。

花浅葱の基本となった浅葱色は、新選組が羽織に用いられた色として有名です。

セルリアンブルーは英語で「cerulean blue」

「セルリアンブルー」は英語で「cerulean blue」と表記します。「cerulean blue」という言葉が最初に記録されたのは1590年のことでした。

「cerulean」は、濃い青または青緑を意味するラテン語の「caeruleus」が由来しています。このラテン語は、天国や空を意味する「caerulum」という言葉から派生したと言われています。

セルリアンブルーの色言葉とは?

セルリアンブルーの色言葉は「誠実・思いやり・霊感」

セルリアンブルーの色言葉は、「誠実」「思いやり」「霊感」です。色言葉は、それぞれの色が持つイメージから生まれました。色によって、ポジティブになったり穏やかな気持ちになることがあります。

たとえば、ビジネスシーンで誠実な印象を与えたい場合、シャツや小物にセルリアンブルーを取り入れるとよいかもしれません。色言葉を参考に、コーディネートやブランディングをまとめるとよいでしょう。

セルリアンブルーは7月29日のバースデーカラー

「セルリアンブルー」は7月29日のバースデーカラーです。バースデーカラーはその日に生まれた人のラッキーカラーなので、7月28日生まれの人のお誕生日プレゼントにセルリアンブルーを取り入れたプレゼントを贈るのもいいですね。

セルリアンブルーのカラーコードと作り方

セルリアンブルーのカラーコードは「#008db7」

セルリアンブルーのカラーコードは「#008db7」です。カラーコードとは色を表すための用語で、「#」とアラビア数字とアルファベットから作られています。

作り方は絵の具の「コバルトブルー」と「黄色」を混ぜる

「セルリアンブルー」の作り方は、絵の具のコバルトブルーとほんの少しの黄色を混ぜて、白で微調整することでセルリアンブルーに近い色になります。ただし、セルリアンブルーは原色となる青(シアン)に近い色なので、セルリアンブルーをカラーコード通りの色に作ることは難しいでしょう。

まとめ

「セルリアンブルー」とは緑がかった鮮やかな青色ですが、もともとは錫酸コバルトなどを燃焼して作られた顔料の名前として使われていました。「セルリアン」とは濃い青や青緑を意味するラテン語が語源です。セルリアンブルーの色言葉は「誠実、思いやり」などで、7月29日のバーステーカラーになっています。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。