「マルーン」とは「紫色をおびた暗い赤色」を意味します。阪急電車の車両カラーにも選ばれた色ですが、「ワインレッド」との違いが分からない人もいるでしょう。
この記事では、「マルーン色」のカラーコードや由来・作り方を紹介します。くわえて、「マルーン色」の和名や英語表現も解説しています。
「マルーン(マルーン色)」の意味とは?
「マルーン」とは「暗い赤色」を意味する
「マルーン」とは「紫色をおびた暗い赤色」を意味します。黒と赤の中間に位置し、落ち着きのある濃い色味です。マルーン色ともいいます。
「マルーン」の別名は「ボルドー」
「マルーン」の別名は「ボルドー」です。「マルーン」は英語での呼び名であり、フランス語やイタリア語では「ボルドー」と呼びます。フランス南西部で生産されている「ボルドーワイン」のような色であることから、「ボルドー」と名付けられました。
「マルーン」のカラーコードは「#56001D」
「マルーン」のカラーコードは「#56001D」です。カラーコードとはWeb上で使われる数値のことで、シャープと6桁の16進数で色を表します。ちなみに、「マルーン」の類似色には「バーガンディ(#551122)」や「ガーネット(#691C23)」があります。
「マルーン」の補色は「ボトルグリーン」
「マルーン」の補色には「ボトルグリーン」や「クロムグリーン」が当てはまります。どちらも「青色をおびた濃い緑色」で、「マルーン」の暗い赤色を目立たせてくれます。
マルーンの別名「ボルドー」は11月23日の誕生色
「マルーン」の別名である「ボルドー」は、11月23日の誕生色です。色言葉には「成熟」や「収穫」が定められており、豊富な知恵と人を惹きつけるカリスマ性があると言われています。
「マルーン色」の由来と作り方
「マルーン色」の由来は「栗」
「マルーン色」の由来は「栗」にあります。大粒の西洋栗は「マルーン色」のような皮をもつことから、「マロン」が転じて「マルーン」となりました。日本ではマイナーな色に分類されますが、スペインでは茶色の代名詞として親しまれています。
「マルーン色」の作り方は「赤・青・黄」を混ぜる
「マルーン色」は「赤・青・黄」を混ぜて作ります。まずは赤と少量の青を混ぜて、暗い赤を作りましょう。赤と青の比率は「5:1」を目安にしてください。そこへ黄色を1滴ずつ足して混ぜれば、紫色を帯びた赤いマルーン色が完成します。
「マルーン色」はコーデやネイルのカラーとして人気
「マルーン色」はコーデやネイルのカラーとして人気です。赤みをもつ暖色系のカラーであるため、秋冬などの寒い季節に多く使われます。ベージュとあわせて柔らかい雰囲気にしたり、黒とあわせて大人っぽい印象を与えたりできます。
「マルーン色」に似合うのは「暖色系」
「マルーン色」には同じ暖色系のカラーが似合います。ベージュ以外にも、ブラウンやキャメルとあわせると暖かみのある色合いになります。また、白や黒などのあわせやすい色味もおすすめです。
「マルーン」と「ワインレッド」の違いとは
「ワインレッド」との違いは「色の濃さ」
「マルーン色」と「ワインレッド」の違いは「色の濃さ」です。どちらも暗い赤色ですが、「マルーン色」は紫色が濃く、「ワインレッド」は赤色が濃くなっています。2色を比べると「マルーン色」のほうが深い色をしています。
「阪急マルーン」は電車の車両の色
「阪急マルーン」は電車の車両の色を意味します。阪急電鉄の車両に採用されていることから、「阪急マルーン」と名付けられました。どちらも紫色をおびた暗い赤色ですが、「阪急マルーン」のほうが濃い紫色をしており、若干の違いがあります。
「マルーン色」の日本語表現と英語表現
「マルーン色」の和名は「えび茶色」
「マルーン色」の和名は「えび茶色」です。「えび茶色」は伊勢エビの表面をイメージさせるような、紫色をおびた暗い赤色を指します。
また、辞書には「マルーン色」の和名として「栗色」が記載されていますが、2色を比較するとわずかに異なります。和訳としては「栗色」が適しているものの、色味でみると「えび茶色」が適していると覚えましょう。
「マルーン色」の英語表現は「Maroon」
「マルーン色」の英語表現は「Maroon」です。また、「マルーン色」の別名である「Bordeaux(ボルドー)」とも表せます。
まとめ
「マルーン色」とは「紫色をおびた暗い赤色」を意味します。黒と赤が混ざったような深い色味をしており、阪急電車の車両カラーにも選ばれています。「ワインレッド」と色が似ているものの、「マルーン色」のほうが濃い紫をもつため見分けましょう。
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