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日本酒一合はどれくらいの量?ml換算やカロリー・糖質との関係も

日本酒の一合は瓶入りの牛乳と同じくらいの量で、ml換算すると180mlです。ところで、日本酒はカロリーや糖質が高いイメージが持たれがちですが、実際はどうなのでしょうか?この記事では日本酒一合について、役立つ知識を織り交ぜながら紹介しています。

日本酒一合はどれくらいの量?

日本酒一合(1合)の量は180ml

日本酒の量は、「合(ごう)」という容積を表した単位で測られます。日本酒一合(1合)が何mlかというと、牛乳瓶に入っている牛乳くらいが目安で「180ml(180cc)」に該当します。炊飯器に付属されている計量カップすりきり一杯も180ml、一合です。

ちなみに米一合で炊いたご飯は、中サイズの飯茶碗2杯分となります。なお升酒の容器として目にする升(枡)は、本来計量のために作られたもので、一合升の容量は一合です。

日本酒一合は「おちょこ」で3~4杯

日本酒を飲むときに使う「おちょこ」は、一勺(しゃく)18mlです。よく使われているのは、二勺おちょこ(36ml)や三勺おちょこ(54ml)で、日本酒一合を換算すると3~4杯になります。

また、宴会などで「お銚子一本」と声を掛けると、一合徳利が提供されることが一般的です。また、二合徳利という大きなサイズのものもあります。お銚子とは本来、儀式で用いられる長い柄のついた酒器を指すものでした。時代の変化とともに、徳利と混同されるようになり現在に至っています。

一合とはどんな単位?

「一合」は「尺貫法」によるもの

「一合」とは「尺貫法(しゃっかんほう)」という長さや面積などの単位系のひとつです。日本古来の度量衡法で、長さは「尺」、質量は「貫」、体積・容積は「升」で表します。

「尺貫法」は、1885年(明治18年)に国際的な度量衡標準を確立するための「メートル条約」に加入してから1958年(昭和33)まで併用していました。現在でも、土地・建物や米、日本酒の計量単位として残っています。

日本酒一合は一升瓶の10分の1

日本酒の量を表す単位には、「升(しょう)」も用いられており、一升瓶には日本酒が十合入ります。つまり一升は1800ml(1.8L)に該当し、一合は一升の10分の一です。

かつては日本酒だけでなく、醤油も一升瓶に入ったものが売られていましたが、近年では見かけなくなりました。日本酒は現在でも一升瓶に入ったものが売られていますが、四合瓶(720ml)入りのものが増えています。

一斗樽には100合も入る

お正月やお祝いの席などで行われる鏡開きで登場する菰樽(こもだる)の中には、一斗樽(いっとだる)が入っています。

よく飲食店の厨房で見られる業務用の調味料が入った「一斗(いっと)缶」と同じで、容量は18Lです。したがって一斗缶には10升、つまり100合入っています。

ちなみに、酒造メーカーの生産量を表す単位としては「石(こく)」が使われています。「一石」は十斗(180L)で、一升の100倍、一合の1000合にあたるものですが、よく聞かれる「加賀百万石」は、日本酒ではなく米の量を指したものです。

日本酒一合のカロリー・糖質はどれくらい?

日本酒一合の「カロリー」は約200kcal

日本酒のカロリーはアルコール度数などにより違いがありますが、一般的に多くみられるアルコール15度くらいの日本酒一合では200kcal弱程度です。

日本酒と同じ醸造酒に分類されるビールなら中瓶(500ml)で約200kcal、グラスワイン(約120ml)なら90kcalです。

日本酒一合の「糖質」は約6.5g

日本酒一合に含まれる糖質は約6.5g、同量の牛乳4分の3程度です。缶ビール(350ml)の糖質約10.9gと比較すると、日本酒の糖質量は意外に少ないことがわかります。ちなみに、ご飯一杯(約150g)に含まれる糖質の量は55gで日本酒9合とほぼ同じです。

日本酒一合のアルコール量はどれくらい?

日本酒一合に含まれるアルコールは約20g

日本酒一合に含まれるアルコール量は約20gで、以下の計算式で求められます。

お酒の量(ml)×(アルコール度数(%)÷100)×0.8

ちなみに、厚生労働省が「節度ある適度な飲酒」とするアルコール摂取量は約20gとなっており、換算すると日本酒一合、ビール中瓶1本、ワインボトル4分の1本程度です。

日本酒で酔う量には個人差がある

お酒に酔う・酔わないは、感覚や体質による影響が大きくみられます。しかし、血中アルコール濃度が高くなるほど酔いの程度も高くなるため、小柄な方は控えめの量に抑えたほうが安全でしょう。

ちなみに、体重が60kgの人が先に紹介した「適量」とされるアルコール(20g)を分解し終えるまで、4時間程度かかるとされています。

まとめ

日本酒一合はどれくらいの量なのか、ml換算やカロリー・糖質との関係を紹介しました。日本酒一合がお酒の適量の目安とされていたり、カロリーや糖質が意外に少なかったりすることに驚かれたのではないでしょうか。おいしい日本酒を楽しくいただくための目安として「一合」を活用してみましょう。