「山吹色」とはどんな色?由来やオレンジ色・からし色との違いも

「山吹色」とは赤みがかった黄色のことで、平安時代にはすでに色の名前として使われていた、日本の伝統色です。この記事では「山吹色」とはどんな色であるかについて詳しく解説するとともに、由来や似た色との違い、カラーコードや色の作り方など、幅広い関連知識を紹介しています。

「山吹色」とはどんな色?

「山吹色」は黄色の仲間

「山吹色(やまぶきいろ)」とは日本の伝統色のひとつで、赤みがかった鮮やかな黄色です。黄色に加わる赤みの度合いは、タンポポの花とみかんの皮の中間にあたりをイメージすると、ちょうど山吹色になります。

なお、山吹色には「黄金色(こがねいろ)」という別名がありますが、「山吹色」に金属のような光沢はありません。

「山吹色」のカラーコードは「#f8b500」

「山吹色」のカラーコード(webcolor)は、「#f8b500」で表されます。#以下の英数字は先頭の2桁が赤、中央の2桁が緑、末尾の2桁が青の強度を16進数で表記したものです。「山吹色」のカラーコードを色ごとに10進数に直すと、赤248:緑181:青0となります。

色の表記にはカラーコードのほかに、光の三原色(Red・Green・Blue)による「RBG」も用いられていますが、山吹色を表す「R248:G181:B0」はカラーコードを色別に10進数に直して示したものです。

「山吹色」の作り方は黄色+少しの赤

カラーコードやRGBは光の三原色に基づくものですが、絵の具やインクジェットプリンターなどで色を作る場合には色の三原色で考えます。

色の三原色は青緑(C:シアン)、赤紫(M:マゼンタ)、黄(Y:イエロー)で表され、混ぜるほど暗くなります。一般の人にとって色の三原色は光の三原色より理解しやすいもので、赤みがかった黄色である「山吹色」を絵具で作るには、黄色に少し赤を混ぜるとよいのです。

「山吹色」は5月27日のバースデーカラー

「山吹色」は、5月27日のバースデーカラーです。色言葉の「たくましさ・英知・解放」からも連想されるように、自由を愛する陽気で開放的なパーソナリティが特徴となっています。

鮮やかで明快な「山吹色」は、爽やかで明るい人柄のイメージにピッタリの色といえそうです。

「山吹色」の補色は青系の色

補色とは、色相環の正反対に位置する色の組合せのことを指すものです。黄色の仲間である「山吹色」の補色は青系の色となり、カラーコードでは「#0042f7」、RGBでは「R0:G66:B247」で表されますが、特定の名前は付けられていません。

補色同士を配色に用いると対比効果でメリハリがでますが、インパクトが強すぎてストレスを感じる場合には、明度差をつけるとよいでしょう。

「山吹色」の由来

「山吹色」は山吹の花の色から名付けられた色

「山吹色」は、晩春から初夏にかけて赤みを帯びた鮮やかな黄色い花をつける、バラ科ヤマブキ属の落葉低木である植物の山吹から名付けられた色です。

山吹は万葉時代から愛されている花で、平安時代にはすで色の名前として用いられていました。また、表が朽葉色で裏が山吹色をした「花山吹」は、束帯で着用する襲(かさね)の色目にもなっています。

山吹は小判の隠語

「山吹色」は黄金色に似ているため、「黄金色」とも呼ばれています。時代劇では、商人が権力者に差し出した菓子折りに小判が詰まっているシーンをよく見かけますが、江戸時代には賄賂として贈られる小判の隠語として「山吹」が使われていました。

「山吹色」は風水で金運アップの色

風水では黄色いものを西に置いたり、黄色い財布を持ったりすることで金運がよくなるとされています。風水でいう黄色は本来「山吹色」のことで、貯金運や投資運などを含めお金に関わる全ての運気を上げるとされているように、大変縁起の良い色です。

 「山吹色」と似た色との違い

「オレンジ色」は「山吹色」より赤みが強い

「オレンジ色」も赤みがかった黄色ですが、「山吹色」より赤みが強い色です。カラーコードでは「#ee7800」、RGBでは「R238:G120:B0」で表されています。

なお東京メトロ銀座線でおなじみの色は、ここで紹介している「オレンジ色」より赤みが少ない色です。

「からし色」はおでんの薬味の色

からし色は漢字で書くと「芥子色」となるように、練り辛子のような茶色がかった黄色を指しています。辛子は芥子菜(カラシナ)の種を乾燥して粉末にした黄色い香辛料で、現在でもおでんに添える薬味としてしたしまれているものです。

カラーコードは「#d2b74e」、RGBは「R210:G183:B78」で表され、「山吹色」との違いは赤みが少なく、ややくすんだ落ち着いた色合いをしているという点にあります。

「黄土色」は黄色みがかった茶色

「黄土色」は黄色みがかった茶色で、「からし色」に茶色を加えたような色です。人類最古の顔料である「黄土」の色で、加賀友禅で用いられる伝統的な「加賀五彩」のなかの一色でもあります。

カラーコードでは「#d48d0e」、RGBでは「R212:G141:B14」と表され、「山吹色」とは違って黄色より茶色に近い色といえるものです。

「山吹色」の英語表現

「山吹色」を英語でいうと「golden yellow」

「山吹色」を英語で表現すると、「golden yellow」となります。「金色がかった黄色」という意味で、「山吹色」の別名である「黄金色」と同じイメージを持ったものです。

ほかに「bright yellow」とも訳されますが、この場合の「bright」は明るいというよりは「鮮やかな」「晴れやかな」という意味合いで使われています。

まとめ

「山吹色」とはどんな色であるかについて、由来やオレンジ色・からし色との違いなどもふくめて紹介しました。

初夏の風になびく山吹の鮮やかさをそのまま色にした「山吹色」ですが、風水によって金運アップにおすすめの色としても知られるようになっています。気分まで明るくしてくれる「山吹色」を、暮らしに採り入れてみられてはいかがでしょう。