かっこいいことわざとは?動物の字を使った語や英語の名言12選

「かっこいいことわざ」には、大きな成功を得る意味や英雄のような姿を表すものがあります。覚えておくと自己アピールや挨拶にも使えるので、コミュニケーションにも役立ちます。

この記事では動物の字を使ったことわざや座右の銘に使えるものなど「かっこいい」と感じられることわざを紹介します。また、かっこいい英語のことわざも紹介しますのでぜひ参考にしてください。

かっこいいことわざとは?

かっこいいことわざ一覧

  • 千里の道も一歩から
  • 初心忘るべからず
  • 雨垂れ石を穿つ
  • 虎穴に入らずんば虎子を得ず
  • 竜の雲を得る如し
  • 立つ鳥跡を濁さず
  • ローマは一日にして成らず
  • 七転び八起き
  • 継続は力なり
  • While there is life, there is hope.
  • God helps those who help themselves.
  • Failure teaches success.

かっこいいことわざの特徴

かっこいいことわざは、その意味が座右の銘として使うのにふさわしいものであったり自分自身を励ましたりといった意味で活用できるものが多いという特徴があります。

また、動物の字が使われていることわざは勇ましいイメージのものが多く、かっこいいという印象を持たれます。

かっこいいことわざ~座右の銘に使える言葉~

「千里の道も一歩から」は小さな積み重ねが成功につながるという教え

「千里の道も一歩から」は”小さな積み重ねが成功につながる“という意味を持つことわざで、地道に努力を重ねることの大切さを説く教えの言葉です。また、”どんな大きな目標も最初の一歩から始まる“という意味もあります。

「千里」とは中国の距離の単位”一里”の千倍にあたり、距離にしておよそ3,930kmと非常に長い道のりであることの例えです。

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「初心忘るべからず」は初めの気持ちを忘れず物事に励めということ

「初心忘るべからず」とは”初めのころの気持ちを忘れず物事に励め“という意味のことわざです。人は物事に慣れてくると慢心してしまいがちですが、何事にも初めのころの新鮮な気持ちを忘れることのないようにという教訓の言葉として用いられます。

もともとは室町時代の能役者・世阿弥が語った言葉で「初心不可忘」と記されていることから「初心忘るべからず」が正しい表記です。現代では「初心忘れるべからず」とされていることも多いのですが、誤表記とみなされてはいません。

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「雨垂れ石を穿つ」は根気よく続ければ必ず成果が得られること

「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」は”根気よく続ければ必ず成果が得られる“ということわざです。

小さな雨垂れも同じ場所に長く落ち続ければ硬い石にも穴をあけられるという様子をあらわしており、小さな力でも積み重ねることでの大切さを表現する言葉として用いられます。

こつこつと努力を重ねる様子は尊いものです。そのような意思を表明するときに使う言葉として、人気のあることわざです。

かっこいいことわざ~動物の字が使われている言葉~

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は危険を避けていては大きな成功は得られないこと

「虎穴(こけつ)に入(い)らずんば虎子(こじ)を得(え)ず」は”危険を避けていては大きな成功は得られない“ということわざです。

「虎子」は「虎児」とも書き、文字の通り”虎の子ども”のことです。虎の子どもを捕まえようとするためには虎が住む洞穴に入らなければなりません。このことから、なにか成果を得るにはそれなりの危険が伴う、またそれなしでは大きな成功は得られないといった意味で用いられています。

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「竜の雲を得る如し」は英雄が機会を得て活躍する様子のこと

「竜の雲を得(う)る如(ごと)し」とは、英雄豪傑が機会を得て活躍する様子をたとえることわざです。

竜は雲を得ることで天に勢いよく昇ることができます。このことから、英雄豪傑などが絶好の機会を得て盛んに活躍する様子をあらわすときに用いられます。

「彼の活躍はまさに竜の雲を得る如しだ」というように使い、勇ましく活躍する様子を表現できることわざです。

「立つ鳥跡を濁さず」は引き際の美しさをあらわす言葉

「立つ鳥(とり)跡(あと)を濁(にご)さず」は引き際の美しさをあらわすことわざで、”立ち去る際はあとが見苦しくないようにするべき“という戒めの言葉でもあります。水鳥が池や川から空へ潔く飛び立つ様子をあらわしており、飛び立った後の水面が美しく清らかなことが由来とされています。

引き際のよさをあらわす言葉として、退職時や転職時などに使われています。

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かっこいいことわざ~努力や決意が伝わる言葉~

「ローマは一日にして成らず」は大事業を成し遂げるには時間がかかること

「ローマは一日にして成(な)らず」とは”大事業を成し遂げるには時間がかかる“ということ、また努力なしで成し遂げることはできないという意味を持つことわざです。

大帝国として知られたローマ帝国でさえも、およそ700年もの長い歳月と多くの努力の積み重ねによって作られたもの。そこから、大きな事業や仕事は短時間では成し遂げられない、また努力や積み重ねが必要だという思いを込めたいときに例えとして使うことができます。

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「七転び八起き」は何度失敗しても負けず努力すること

「七転び八起き(ななころびやおき)」は”何度失敗しても負けず努力すること“という意味のことわざです。そのほか、人生には浮き沈みがあるといった意味で用いられることもあります。四字熟語の「七転八起」も意味は同様です。

「七転八起」の由来には諸説ありますが、仏教によるものが有力です。倒してもすぐ起き上がる、だるま像(起き上がりこぼし)からだとされています。

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「継続は力なり」は続けていくことが結果につながるという意味

「継続は力なり」は、一度は耳にしたことのある人も多いことわざではないでしょうか。その字の通り”続けていくことが結果につながる“という意味の言葉であり、自分自身を励ましたり勇気づけたりする言葉としてよく使われています。

また、最後まで粘り強く物事を続ける様子や簡単に諦めないさまを言い表すこともできるので、自身の性格のアピールポイントとして表現する際に取り入れられることもあります。

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かっこいいことわざ~英語のことわざ~

「While there is life, there is hope.」は生きていれば希望があるという意味

「While there is life, there is hope.」は”生きていれば必ず希望がある“という意味のことわざです。もともとはラテン語の言葉として古くから知られていることわざで、生きているかぎりは希望がある、すなわち生き続けることが大事で望みを持ち続けようという表現で用いられています。

「God helps those who help themselves.」は自ら行動する人は成功する

「God helps those who help themselves.」は”自ら行動する人は成功する“という意味のことわざです。日本語に直訳すると”神は自分自身で努力する人を助ける”という意味になります。

自分自身で努力する人には神の助けがあるということから、他人を頼らず自分自身で努力することの大切さを説く意味で使われていることわざです。

「Failure teaches success.」は失敗は成功のもと

「Failure teaches success.」は、ことわざの”失敗は成功のもと“と同じ意味で使える表現です。日本語に直訳すると”失敗が成功を教えてくれる”という意味になります。

失敗してもその原因を省みて改善していくことで、それが成功につながることになる、という意味を持つ、古くから伝えられていることわざです。

まとめ

座右の銘に使えるものや努力が伝えられるものなど「かっこいい」と感じられることわざを紹介しました。ことわざを座右の銘としたり表現に取り入れることで、日本語表現の幅が広がります。さらに英語のことわざも使いこなせるようになれば、より表現が豊かなものになります。