「ドイツに旅行したいから、どんな場所なのか大まかに知りたい!」と思っていらっしゃる方のために、ドイツの国名や首都などの基本情報からドイツ観光に役立ちそうな情報をまとめてみました。
「英語でも大丈夫かな?」、「観光名所は何があるの?」、「ドイツ料理ってどんな料理?」などの様々な疑問にお答えします。
※この記事の担当:Light1(ドイツ在住歴12年。ドイツの長い夏とドイツワインが好き)
ドイツの基本情報は?
ドイツの国名・首都などの基本情報
ドイツの基本情報として、国名や首都、国旗などについて紹介します。
- 国名:ドイツ連邦共和国
- 首都:ベルリン
- 国旗:横ストライプで、上から黒、赤、黄金の三色旗
- 面積:約35万7000㎡(日本の約94%)
- 人口:約8,315万人(2019年9月、独連邦統計庁の発表による)
- 首相:アンゲラ・メルケル(CDU党首)
- 政体:16州からなる連邦共和制。国家とは独立した州政府がある。
- 民族:ゲルマン系ドイツ民族が主体。
- 言語:ドイツ語
- 宗教:キリスト教が全体の約60%を占める。残りはイスラム教が約3%、ユダヤ教は0.1%。
- 通貨:ユーロ(ドイツはEU加盟国)
ドイツの歴史とは?
ドイツは再統一を果たした稀な国
ドイツの地は、ゲルマン民族によりフランク王国が建立されて以来、神聖ローマ帝国、プロイセン王国、さらにはドイツ帝国などが成立して一つの国家としてまとまるまでに時間がかかりました。
ワイマール共和国が成立すると、ナチ党が台頭してきてヒトラー首相によるナチ党の独裁体制となります。世界支配へと目を向けるナチ党は第二次世界大戦の開戦することになり、結果として敗戦。その後は、ドイツは英米仏ソに分割占領されて、西ドイツと東ドイツに分断されます。
ベルリンの壁が建設されて約30年後、ベルリンの壁崩壊とともに東ドイツが融合される形でドイツが再び統一されることになりました。
参照:ドイツの歴史をざっくりと解説!ヒトラーとドイツの歴史教育も解説
ドイツ旅行・観光は英語でも大丈夫?
旅行や観光なら英語でもOK
ドイツではドイツ語が使われていますが、観光で訪れるような人気都市や名所では英語が通じるところがほとんどです。特に有名な観光地では、日本語でパンフレットや音声ガイダンスを用意しているところもあります。
ホテルや高級なレストランでは英語が通じますし、カジュアルなレストランやカフェでも簡単な英語なら通じるでしょう。
「ドイツ」には、観光名所が各地にある
ドイツには、ノイシュバンシュタイン城のような歴史のある城やケルン大聖堂のような教会など観光名所が各地に点在しています。また観光に人気のベルリン、ミュンヘン、フランクフルトなどの三大都市では、石畳の敷かれた古い街並みを歩くのもタイムトリップをしたかのようで面白いですし、博物館や美術館も充実しています。
ヨーロッパの中心にあるドイツは、中世から続く歴史を感じられる場所と現代の新しい文化が混在していて、知れば知るほど興味深い発見があるかと思います。観光を通して、ドイツ文化に触れてみてください。
参照:ドイツ観光おすすめのモデルコースは?定番の名所と人気都市を紹介
ドイツ土産には雑貨・コスメ・お菓子が人気
ドイツ土産として人気があるのが、クオリティが高いと評判の文具や日持ちのするグミのようなお菓子です。
オーガニックコスメが有名なので、お土産にコスメのアイテムを選ばれる方も多いようです。オーガニックのリップクリームやハンドクリームは低価格で買えるのが魅力です。
参照:ドイツお土産の定番!雑貨やコスメ・お菓子等ジャンル別にご紹介
ドイツ料理の特徴は?
ドイツにあるビールの種類は5000種類以上
ドイツと言えばビールを連想される方も多いはず。それほどまでにドイツビールは有名です。
ドイツビールの種類は、有名なものでピルス、ヴァイツェン、ヘレス、ドゥンクレスなどがあり、それぞれ味、風味、色合いも違います。全国的に有名な銘柄から地ビールまで合わせると5000種類以上あります。訪れた地のレストランや居酒屋に入ってビールを飲み続けても、ドイツビールを制覇することはなかなかできないでしょう。
ラドラーやベルリナーヴァイセなど甘くして飲むビールカクテルもあり、ビールを飲む楽しみが広がります。
参照:ドイツビールとは?飲酒事情に種類と特徴・飲み方や歴史も紹介
ドイツ料理はソーセージだけじゃない
ドイツのソーセージは種類も豊富で美味しいのですが、ソーセージ以外にも有名な料理はあります。見た目の迫力がすごい「シュバインヘクセ」や柔らかく煮込まれた豚肉料理「シュバインブラーテン」、名物のジャガイモ料理ではジャーマンポテト以外にも、フライドポテトやオーブン焼き、パンケーキ風に焼き上げる料理などヴァリエーションが豊富です。
参照:ドイツのソーセージの食べ方とは?種類や調理法・ご当地名物も紹介
参照:「ドイツ料理」の特徴とは?有名・定番料理とジャガイモ料理も紹介
ドイツのパンやお菓子のおいしさを知る
ドイツでは、日持ちのする黒いパンが日常的に食べられています。ハムやチーズを乗せて、ジャムなどを塗って朝食や夕食に食べられています。
また日曜日にはケーキを食べながらお茶をする習慣のあるドイツなので、お菓子文化も盛んです。シンプルでボリュームのドイツのケーキは、その大きさに驚く人も多いでしょう。クマの形が可愛いカラフルなグミは子供たちに人気があります。
参照:ドイツのパンの特徴とは?種類やクリスマスの定番・食べ方も紹介
参照:ドイツのお菓子とは?名物からクリスマス限定・お土産向きまで紹介
ドイツ文化を深掘りするためのおすすめは?
試してみたいドイツのサウナ
ドイツはサウナ天国だということをご存知でしょうか。ドイツ人はサウナが好きで、ストレス発散の場として、リラックスする場所として人気があります。
日本のサウナとの違いは、ドイツのサウナは混浴が一般的だということです。サウナによっては女性だけの日を設けていることがありますが、そのような断りがなければ混浴だということを承知してサウナに行きましょう。
参照:ドイツのサウナは混浴!入り方やマナー・サウナアウフグースも解説
ドイツの民族衣装は「ディアンドル」?
ドイツの民族衣装としてビールのお祭り「オクトーバーフェスト」で女性はディアンドルと呼ばれる胸を強調したドレスと男性は皮製のズボンが思いつくかもしれません。しかしディアンドルや皮ズボンはドイツの民族衣装というわけではなく、ドイツ南部の民族衣装でドイツ南部に接するオーストリアのチロル地方などでも着られています。
ドイツには日本の着物のようなドイツ全体の民族衣装はなく、各地方の民族衣装があるのです。
参照:ドイツの民族衣装とは?歴史とディアンドルなど名前や特徴を紹介
鳩時計はドイツ発祥
時計と聞くとスイス時計を思い浮かばれる方もおおかもしれませんが、ドイツも時計産業が盛んです。ドイツの歴史は中世にまで遡り、時計を携帯するために必須の部品である「ぜんまい」はドイツで発明されました。
また定時になると鳩が時間を知らせる「鳩時計」。あの「鳩時計」はドイツのシュヴァルツバルド地方で発明されました。ところで「鳩時計」は「鳩」ではなくて「カッコウ」だと知っていましたか。
ドイツの時計に関しては、下記のページに詳しく解説してありますのでご参照ください。
「ドイツ時計」の特徴と歴史とは?ドイツ発祥「鳩時計」も紹介
まとめ
ドイツの基本情報をはじめ、観光に役立ちそうな情報をまとめてみました。ドイツ語ができないと観光できないのでは不安な方も多いかもしれません。しかし観光地として有名な場所では英語が通じますし、見た目は武骨そうなドイツ人ですが朗らかな人が多いので、困った時は勇気を出して英語で話しかけてみてください。きっと楽しい思い出になりますよ。