「祝日」はいつ?祝日一覧2022・2023と由来や祭日との違いも解説

土日祝日はお休み、という人ほど次の「祝日」が待ち遠しいものですが、日本には「祝日」は何日あるのでしょうか。日本の「祝日」の名称とその意味・由来を解説するとともに、2022年と2023年の「祝日」を一覧で紹介します。また「祝日」と「祭日」の違いについても触れています。

「祝日」の由来と日数

日本の祝日一覧

日本の祝日と、その日付です。()内は、祝日の起源となった由来です。
なお「春分の日」と「秋分の日」はそれぞれ、国立天文台が公表する「春分日」や「秋分日」によって日付が決められるため、毎年変動します。

  • 元日:1月1日
  • 成人の日:1月の第2月曜日
  • 建国記念の日(紀元節・神武天皇の即位日):2月11日
  • 天皇誕生日:2月23日
  • 春分の日:3月中旬~下旬頃
  • 昭和の日(昭和天皇の誕生日):4月29日
  • 憲法記念日:5月3日
  • みどりの日:5月4日
  • こどもの日(端午の節句):5月5日
  • 海の日:7月の第3月曜日
  • 山の日:8月11日
  • 敬老の日:9月の第3月曜日
  • 秋分の日:9月下旬頃
  • スポーツの日:10月の第2月曜日
  • 文化の日(明治天皇の誕生日):11月3日
  • 勤労感謝の日(新嘗祭):11月23日

「祝日」は「祝日法」で定められている

先に挙げた「祝日」は全て「国民の祝日に関する法律」によって定められています。これまでの日本の風習を大切にしながらも、より良い社会、豊かな生活を築き上げるために定められた日であり、「国民がこぞって祝い、感謝し、記念する日」が「国民の祝日」です。

「祝日」の日数は全16日、暦によって休日となる日も

「祝日」は年間に計16日あります。さらに、法律に従って休日が増える場合があります。たとえば、「祝日」が日曜日に当たる場合、「その日の後の最も近い平日」は休日となります。いわゆる「振替休日」です。

また、「祝日」に挟まれた平日は休日となることも法律によって定められています。

「祝日」と「祭日」の違いとは

「祭日」とは「祭りを行う日」を意味する

「祭日(さいじつ)」とは文字通り「祭りを行う日」のことです。

もう少し詳しくいうと、皇室の祭典・神社のお祭りなど宗教儀礼を行う日を指して「祭日」といいます。日本にも以前は宮中祭祀に関する法律があり、その中で「祭日」に関する定めがありましたが、1947年(昭和22年)に廃止されています。

現代に「祭日」はない

結論から言うと、現代において「祭日」として休日となる日はありません。ただし、かつては「祭日」として祝われていた日が、名前を変えて現代の「祝日」として受け継がれているものもあります。

たとえば「建国記念日」はかつての「紀元節」、「文化の日」はかつての「明治節(明治天皇の誕生日)」だったことは先にも少し触れた通りです。

また、時折「祝祭日」という表現を耳にすることもありますが、厳密に言うとこれも誤りで、「祝日」と呼ぶのが正しいです。

「祝日」一覧(2022年)

1月~3月(元日・成人の日・建国記念日・天皇誕生日・春分の日)

日本の「祝日」は1月1日の「元日」からはじまります。この「元日」のように日付が固定された「祝日」のほか、”第2月曜日”のように定めるハッピーマンデー制度が一般的です。ただし、特例として「春分の日」のように法律で具体的な月日が明記されていない祝日もあります。

年のはじめを祝う日。

おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い、励ます日。
この「成人の日」は1999年までは1月15日に固定されており、これはかつて元服の儀が小正月に当たる1月15日に開催されたことに由来します。2022年は1月10日でした。

建国をしのび、国を愛する心を養う日。
日本では”建国”の日が明確ではありませんが、政令に基づき「紀元節(神武天皇の即位日)」と同じ日にされました。

天皇の誕生日を祝う日。平成の時代は12月だったことが記憶に新しい人も多いでしょう。

  • 「春分の日」:3月21日(年によって変動)

自然をたたえ生物をいつくしむ日。2022年は3月21日でした。
法律で具体的な月日が明記されていない祝日で、国立天文台が公表する「春分日」に応じて毎年変動します。

4月~5月(昭和の日・憲法記念日・みどりの日・こどもの日)

激動を経て復興を遂げた昭和を顧み、将来に思いをいたす日。
4月29日は昭和天皇の誕生日であり、2006年までは「みどりの日」でしたが、2007年より「昭和の日」と改められました。

  • 「憲法記念日」:5月3日

日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日。
1947年5月3日に日本国憲法が施行されたことに由来します。

  • 「みどりの日」:5月4日

自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む日。
平成に入った当初は、昭和天皇の誕生日として祝日だった4月29日に制定されていましたが、4月29日が昭和の日と変更されたことをうけ、ゴールデンウィークで祝日に挟まれた平日として残っていた5月4日へと移動しています(2007年以降)。

こどもの人格を重んじ、その幸福をはかるとともに母に感謝する日。
端午の節句でも知られる5月5日ですが、「こどもの日」としては男女の区別はありません。

7月~9月(海の日・山の日・敬老の日・秋分の日)

  • 「海の日」:7月18日(7月の第3月曜日)

海の恩恵に感謝するとともに、海洋国である日本の繁栄を願う日。
1995年の制定当初は7月20日でしたが2003年より日付を固定しないハッピーマンデーのひとつとして運用されています。2022年は7月18日です。

  • 「山の日」:8月11日

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日。
2016年施行の法改正で新設された祝日で、最も新しい祝日といえるでしょう。

老人を敬愛し、長寿を祝う日。
この「敬老の日」は古くは9月15日でしたが、2003年から現行の制度で運用されています。2022年は9月19日です。

  • 「秋分の日」:9月23日(年によって変動)

祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ日。
「春分の日」同様に法律で日付が明記されていない祝日です。国立天文台が発表する「秋分日」が「秋分の日」として祝日となります。2022年は9月23日です。

10月~12月(スポーツの日・文化の日・勤労感謝の日)

  • 「スポーツの日」:10月10日(10月の第2月曜日)

スポーツを楽しみ、健康で活力ある社会の実現を願う日。
2019年までは「体育の日」の名称で親しまれた祝日ですが、「体育」よりも広義かつ自発的に楽しむという意味で、「スポーツの日」と変更されました。なお、「体育の日」は1964年の東京オリンピックの開会式が行われたことにちなみ、当初は10月10日に固定された祝日でした。2022年も偶然ながら10月10日です。

自由と平和を愛し、文化をすすめる日。11月3日は日本国憲法の公布日でもあり、憲法の基本的な理念を汲み取った祝日です。

なお、11月3日は明治天皇の誕生日だったことから、この日を祝日として残したい意向が強かったと言われています。

勤労を尊び、国民が互いに感謝しあう日。

この11月23日は古くから「新嘗祭(にいなめさい)」という祭事が行われてきた日ですが、戦後になって、国家神道を失くすことを目的として米国の「Thanks giving Day」に相当する祝日となったされています。

「祝日」は年によって変更される場合も

2020年、2021年には特例で変更された例も

「祝日」は基本的には法律に従って運用されますが、先の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催にあわせて変更された例もあります。

2020年はオリンピック開会式に合わせ、「海の日」を7月23日に、「スポーツの日」を7月24日に、また「山の日」を8月10日に移動したことは記憶に新しいでしょう。新型コロナウイルス感染症の蔓延によってオリンピックが翌年にずれ込んだことから、2021年も「海の日」「スポーツの日」「山の日」が移動しました。

2023年の祝日一覧

では2023年の「祝日」はどうなるのでしょう。現時点(2022年7月)では、ハッピーマンデー制度に該当する祝日を含め、下記のようになります。

2023年祝日一覧

2023/1/1 元日
2023/1/2 振替休日
2023/1/9 成人の日
2023/2/11 建国記念の日
2023/2/23 天皇誕生日
2023/3/21 春分の日
2023/4/29 昭和の日
2023/5/3 憲法記念日
2023/5/4 みどりの日
2023/5/5 こどもの日
2023/7/17 海の日
2023/8/11 山の日
2023/9/18 敬老の日
2023/9/23 秋分の日
2023/10/9 スポーツの日
2023/11/3 文化の日
2023/11/23 勤労感謝の日

まとめ

「祝日」は「国民の祝日に関する法律」に定められるものを指します。「祝日」のそれぞれに意味・由来があり、日付が固定されているもの・ハッピーマンデー制度(第○月曜日)として制定されているものが大半ですが、春分の日および秋分の日は国立天文台の公表する日によって定められます。

※なお、各日付の詳細は下記の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
<今日は何の日?【一覧】祝日や記念日・雑学・世界の出来事など>