世界にはさまざまな伝統色があります。その中でも、英語をはじめとした一部の色は、日本でもカタカナ語として使われています。例えば、バラのような赤色は「ローズ」です。かっこいい色の名前だと感じる人もいるでしょう。代表的な色を24種類、一覧でまとめました。
「あ行」の世界の色
「アップルグリーン」とは青りんごの黄緑色
「アップルグリーン」とは「柔らかい黄緑色」になります。青りんごが由来になっています。カラーコードは「#a2cc89」などです。
赤りんごが一般的な日本と違い、西洋では「りんごと言えば青りんご」が主流です。そのため、アップルグリーンは馴染み深い色になっています。
■「アップルグリーン」とはどんな色?カラーコードや合う色を紹介
「アプリコット」とは杏の黄赤
「アプリコット」は果物のアンズのような「淡い黄赤」です。カラーコードは「#F7B977」になります。
血色が良く見えることから、メイク用品のカラーでも人気です。
■アプリコットとはどんな色?ベージュとの違いや心理学での意味も
「オリーブ色」とはくすんだ緑色
「オリーブ色」と、オリーブの実が由来の「くすんだ緑色」です。カラーコードは「#72640A」になります。
風水では「金運アップ」の意味があると信じられていて、財布の色に用いられています。
「か行」の世界の色
「カーキー」とは乾いた大地のような茶色
「カーキー(カーキ)」とは乾いた大地のような「淡い茶色」です。カラーコードは「#C3B091」などです。
色の定義と違い「グリーン系の色」として扱われやすい色になります。相手がどちらの色をイメージしているのか誤解しないようにしましょう。
■「カーキー(カーキ)」とはどんな色?茶色と緑色がある理由も解説
「カーマイン」とは鮮やかで紫みのある赤
「カーマイン」とは「鮮やかで、僅かに紫みのある赤色」です。主なカラーコードは「#d7003a」になります。
本来は昆虫(一部の貝殻虫)の色素から作られる色ですが、現在では合成色素で作ることが増えています。画材で名前をよく見る色です。
■「カーマイン」とはどんな色?由来やコチニールレッドとの違いも
「コバルトブルー」とは鮮やかな青色
「コバルトブルー」とは「鮮やかな青色」で、海の色の表現によく用いられています。別称は「テナールブルー」です。カラーコードは「#0068b7」になります。
イメージがやや曖昧で、淡い青色の「空色」と同色のように扱われることもあります。
■「コバルトブルー」とはどんな色?意味や和名・毒性についても解説
「コーラルピンク」とは黄みのある淡い赤
「コーラルピンク」とは「黄みのある淡い赤(ピンク)」です。カラーコードは「#FF9888」になります。
「コーラル」は英語で珊瑚のことを意味します。名前のとおり、珊瑚に似たピンク色です。
■「コーラルピンク」の意味とは?サーモンピンクとの違いも紹介
「さ行」の世界の色
「サーモンピンク」とは鮭の身の淡い赤
「サーモンピンク」とは、ピンクよりもオレンジ色に近い「黄色みのある淡い赤色」です。カラーコードは「#FFA594」になります。
あまり一般的にはありませんが、和名では「乾鮭色(からさけいろ)」になります。
■「サーモンピンク」ってどんな色?意味やコーラルピンクとの違いも
「シアン」とは色の三原色に含まれる青
「シアン」とは「明るい青」です。カラーコードは「#00AEEF」などです。
シアンは「色の三原色」のひとつで、プリンターのインク名にも用いられています。
■「シアン」とはどんな色?毒物との関係や色・光の三原色も解説
「スカイブルー」とは空のような明るい青
「スカイブルー」とは晴れた空のような「明るい青」です。カラーコードは「#a0d8ef」になります。日本でも「空色」という伝統色として有名です。
8月27日の誕生色で、色言葉は「深謀遠慮」「ファッション」とする占いもあります。
■「スカイブルー」の意味とは?水色との違いやカラーコードも紹介
「セルリアンブルー」とは緑がかった青色
「セルリアンブルー」とは「緑がかった鮮やかな青色」です。カラーコードは「#008db7」になります。
「セルリアン」とは「空色」を意味します。青と比べると、落ち着いたイメージのある色です。
■「セルリアンブルー」の意味とは?「ターコイズブルー」との違いも
「は行」の世界の色
「パープル」とは赤みがかった紫
「パープル」とは「赤みがかった紫」です。色のカテゴリーとして扱われることもあります。カラーコードは「#9b68a9」などです。
かつては布をパープルに染めることに苦労したことから「高貴な人しか身に着けられない色」でした。
■「パープル」とはどんな色?「バイオレット」との違いや心理効果も
「バーミリオン」とは黄色を帯びた赤
「バーミリオン」とは「黄色を帯びた赤色」です。カラーコードは「#F26649」になります。
日本の伝統色「朱色」とよく似た色です。バーミリオンの方が黄色が強いものの、同色として扱うこともあります。
■「バーミリオン」の意味とは?オレンジやスカーレットとの違いも
「ピスタチオグリーン」とは黄色みのある緑
「ピスタチオグリーン」とは「黄色みのある緑」です。カラーコードは「#B4CF9E」になります。
「ピスタチオカラー」や「ピスタチオ」と呼ぶこともあります。ピスタチオの身の色が由来になりました。
■「ピスタチオグリーン」ってどんな色?合う色やパーソナルカラーも
「ビリジアン」とは画材では定番色の緑
「ビリジアン」とは「青みのある緑色」です。カラーコードは「#006B35」になります。
別色のインク・絵の具を混ぜて作ることが難しいことから、画材セットには「ビリジアン」がよく採用されています。
■「ビリジアン」の意味とは?「緑」との違いや由来・毒性についても
「ブルー」とは基本色名とされる青
「ブルー」とは晴れた空のような青色です。カラーコードは「#0075c2」などです。
一般的には「日本語の青と同じ色」として扱われます。基本色名のため、派生色の種類が多いことが特徴です。
■ブルーとはどんな色?日本語・英語のイメージや「青」との違いも
「ま行」の世界の色
「マゼンタ」とは色の三原色に含まれる赤紫
「マゼンタ」とは「鮮やかな赤紫」です。他にも「紫みのある濃いピンク」とも表します。カラーコードは「#e4007f」などです。
色の三原色のひとつのため、印刷業界ではよく用いられる色名です。
■「マゼンタ」とはどんな色?カラーコードや「ピンク」との違いも
「マルーン」とは栗が由来の暗い赤(茶)
「マルーン」とは「紫みのある暗い赤(茶)」です。カラーコードは「#56001D」になります。
西洋栗が由来になった色で、国によっては茶色の代名詞として馴染み深い色です。
■「マルーン」の意味とは?「ワインレッド」との違いや作り方も紹介
「モスグリーン」とは苔に似た暗い黄緑色
「モスグリーン」とは「暗い黄緑色」です。カラーコードは「#667534」になります。
苔が由来になった色で、日本の色名で表現すると「苔色」です。
■「モスグリーン」の意味とは?カーキとの違いや合う色・英語表現も
「ら行」の世界の色
「ライムグリーン」とは淡い黄緑色
「ライムグリーン」とは、柔らかいイメージの「淡い黄緑色」です。カラーコードは「#E6EB94」になります。
植物のライムが由来になった色ですが、色名の方が薄い緑色です。
■「ライムグリーン」とは?カラーコードや心理・悪魔の色の意味も
「ラズベリー」とは果物が由来の濃い赤
「ラズベリー」とは「紫がかった濃い赤色」です。カラーコードは「#92114a」などです。
果物のラズベリーが由来になって生まれました。ラズベリーは品種によって色が違うため、色のイメージも人によって差があります。
■「ラズベリー」とはどんな色?「ラズベリーレッド」や似合う人も
「ロイヤルブルー」とは王室が使う濃い青
「ロイヤルブルー」とは「紫みがある濃い青色」です。カラーコードは「#1955A6」になります。
イギリス王室のオフィシャルカラーとして有名です。
■「ロイヤルブルー」の意味とは?由来や「ネイビー」との違いも
「ローズ」とはバラに似た鮮やかな赤
「ローズ」とは、バラが由来の「鮮やかな赤色」です。やや紫がかっています。カラーコードは「#e83f5f」などです。
「オールドローズ」「ローズレッド」などの派生色が多いことが特徴的です。
■「ローズ」とはどんな色?同じ花が由来の「オールドローズ」も紹介
「ローズピンク」とはピンクの一種
「ローズピンク」はピンクの一種で「紫みのある明るい赤色」です。カラーコードは「#EE8EA0」になります。
厳密な和名はありませんが、「紅梅色(こうばいいろ)」が似た色として挙げられます。
■「ローズピンク色」の意味とは?ピンクとの違いやカラーコードも
まとめ
世界の色名の中には、日本では色のイメージがあいまいなものもあります。会話の中で誤解を生まないよう、この記事で本来の色を確認しておきましょう。
※日本の伝統色については、以下で色見本とともにぜひチェックしてみてください。
「日本の色」とはどんな色?16種類の意味・カラーコードのまとめ